スイス大統領、成功しないままワシントンを後に

スイスのケラーズッター大統領は、トランプ大統領が打ち出した３９％の関税を引き下げることに成功しないままワシントンを後にする。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。大統領が率いるスイス代表団は、米国側に新たな提案を行った。それでも、米国出発前によりよい合意が得られるとは考えていないという。

ケラーズッター大統領は５日、先進国中で最も高い対スイス関税の適用を阻止すべく、急遽ワシントンを訪れた。関税率は先週トランプ大統領が発表し、７日には発効予定のため、スイス側が説得に動ける時間は限られていた。

関係者によると、ケラーズッター大統領は６日、ルビオ米国務長官と会談した際に新たな提案を協議。大統領はＳＮＳへの投稿で、スイスと米国の２国間協力や関税の状況、国際情勢を話し合ったと明らかにしたが、詳細には触れなかった。ルビオ長官は関税を巡る２国間合意を統括する役割を担っていない。

株探ニュース