ASTスペースモバイルが大幅高 ベライゾンとの衛星通信契約を発表=米国株個別
(NY時間10:59)(日本時間23:59)
ASTスペースモバイル<ASTS> 82.44(+7.69 +10.29%)
ベライゾン<VZ> 41.24(-0.17 -0.40%)
低軌道衛星を利用したブロードバンド・ネットワークを構築するASTスペースモバイル<ASTS>が上昇し、過去最高値を更新。ベライゾン<VZ>との衛星通信契約を発表した。
同社はベライゾンと提携し、2026年から必要に応じて携帯電話への直接接続サービスを提供する契約を締結。この契約により、米本土全域で衛星経由のセルラーブロードバンド通信の提供を目指す。
アナリストは「今回の契約はベライゾンがスペースXのスターリンクに乗り換える可能性を考慮した場合、同社にとって大きな勝利だ」と評価している。今回の契約は2024年5月に締結された両社の予備的合意を基盤に拡大したものだとも指摘している。
さらに、「継続的な通信サービスの提供に必要とされる45-60基の衛星体制に達する前に、実際のサービス提供が開始される可能性が高い」とも述べ、商業化の前倒しを示唆している。
【企業概要】
標準的な市販の携帯電話や2G/3G/4G LTE/5G、IoT対応機器への接続を提供する、低軌道衛星を利用したグローバルな宇宙ベースのセルラー・ブロードバンド・ネットワークを構築する。静止衛星システムによる通信遅延の影響の軽減や、モバイルサービスがない地域での接続提供に取り組む。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース