エイビス・バジェットが決算　車両コスト低下が利益押し上げ　ただ、株価は下げに転じる＝米国株個別

（NY時間10:30）（日本時間23:30）

エイビス・バジェット<CAR>　153.63（-1.56　-1.00%）

レンタカーのエイビス・バジェット<CAR>が前日引け後に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ＥＢＩＴＤＡも予想を上回っている。レンタカー稼働台数も予想を上回った。一方、平均レンタル料金はやや低下している。

米国、海外ともに車両コストの低下が利益押し上げの主因となったほか、同社は１１億ドルのタームローンを２０３２年まで延長し、財務の柔軟性を高めた。

同社のチョイＣＥＯは声明で「今四半期は、将来への投資を続けながら売上高の成長に回帰し、われわれにとって大きな前進を遂げた。今後も、イノベーションを通じて業界をリードし、卓越した顧客体験を提供するという揺るぎない使命に注力して行く」と述べている。

ただ、株価は上昇して始まったものの、すぐに戻り売りに押され下げに転じている。

（７－９月・第３四半期）

・１株利益：10.11ドル（予想：8.01ドル）

・売上高：35.2億ドル（予想：34.5億ドル）

米州：26.2億ドル（予想：26.1億ドル）

海外：9.0億ドル（予想：8.44億ドル）

・EBITDA（調整後）：5.59億ドル（予想：5.39億ドル）

米州：3.98億ドル（予想：3.98億ドル）

海外：1.90億ドル（予想：1.64億ドル）

・レンタル日数：4940万日（予想：4898万日）

・車両単位当たりコスト：20％減

【企業概要】

Avis、Budget 、Zipcarやその他のブランドを通じて、レンタカー・トラックレンタル・カーシェアリングやその他さまざまなオプションのモビリティソリューションを提供する。主に、米国・欧州・オーストラリアの空港で、観光・商用顧客を対象にサービスを提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース