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【材料】<注目銘柄>=アドバンテスト、半導体関連見直し相場のリード役に

アドテスト <日足> 「株探」多機能チャートより
 アドバンテスト<6857>の株価上昇期待が強まってきた。半導体検査装置の大手メーカーでDRAM向けテスターでは世界シェア首位に君臨している。同社が手掛けるシステム・オン・チップ(SoC)テスターが好調で足もとの収益を押し上げており、19年3月期営業利益は前年同期比2.6倍の630億円と高変化を見込む。

 もっとも20年3月期はその反動が出る。半導体メーカーの投資抑制による影響でトップラインが減収に転じ、つれて営業利益も2~3割減と反落する見通し。しかし、現在の株価は来期の減益転換まで織り込んだ水準であり、その証拠にPERは10倍を割り込んだ水準に放置されている。19年3月期決算発表通過後は、20年3月期が減益予想でも21年3月期の回復シナリオを念頭に株価も上値指向を強める公算が大きい。5Gインフラやコネクテッドカー、4K・8Kテレビ、更に企業のソフトウェア投資やデータセンター増設需要など、中長期でみれば構造的な半導体需要の盛り上がりは半ば約束されている。

 18年12月期の大幅減益に続き19年12月期も苦戦が予想されるルネサスエレクトロニクス<6723>の株価が目先底値離脱の動きをみせているが、この値運びは参考になる。アドバンテストもまた、機関投資家による買い戻しの動きを背景に上値追い基調を強め、半導体関連の戻り相場をリードする銘柄となろう。(飛)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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