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【市況】21日の米国市場ダイジェスト:NYダウ197ドル高、ファーウェイ排除に一定の猶予

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ197ドル高、ファーウェイ排除に一定の猶予

米国株式相場は上昇。ダウ平均は197.43ドル高の25877.33、ナスダックは83.35ポイント高の7785.72で取引を終了した。米商務省が、複数企業に対して中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)との取引を事実上禁じる米政府方針について、一部取引に90日間の猶予期間を設けると発表し、買いが先行。昨日下落したハイテク株を中心に買い戻しが広がり、終日堅調推移となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や食品・飲料・タバコが下落した。

米中関係の急速な悪化懸念が後退し、クアルコム(QCOM)やマイクロン・テクノロジー(MU)など半導体関連株が買い戻された。携帯端末のアップル(AAPL)も堅調推移。航空機メーカーのボーイング(BA)は、エチオピア航空に納入された「737 MAX」の墜落原因について、航空当局がバードストライクであるとの見方を強めていることが伝わり上昇。自動車部品小売のオートゾーン(AZO)は、決算内容が好感され堅調推移。一方で、百貨店のコールズ(KSS)は、既存店売上高が予想を下振れたほか、通期の利益見通しを下方修正し大幅下落。百貨店のJCペニー(JCP)は、決算内容が嫌気され下落した。

百貨店のノードストローム(JWN)は、マーケット終了後に2-4月期決算を発表し、売上高、1株利益ともに予想を下振れた。時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米中懸念やや後退による株高で円売り優勢、一時110円67銭

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円40銭から110円67銭まで上昇し、110円50銭で引けた。米トランプ政権が中国ファーウェイへの事実上の輸出規制を一部猶予すると発表したことが好感され、欧米株高・米長期金利上昇により、ドル買い、円売りが優勢になった。

ユーロ・ドルは1.1146ドルから1.1188ドルまで上昇し、1.1161ドルで引けた。ポンド・ドルの反発に連れ高となった。ユーロ・円は123円09銭から123円74銭まで上昇した。

ポンド・ドルは1.2813ドルまで上昇後、1.2697ドルまで下落。メイ英首相がEU離脱をめぐる新提案で国民投票再実施の可能性を示唆したことからポンド買いが一時強まり、労働党が不賛成を表明したことで売りになった。ドル・スイスフランは1.0090フランから1.0116フランでもみ合った。


■NY原油:小幅反落で62.99ドル、需給めぐる思惑で売り買い交錯気味に

NY原油先物は小幅反落(NYMEX原油6月限終値:62.99↓0.11)。62.75ドルから63.21ドルで上下した。米国とイランの対立にともなう中東緊張による供給不安思惑や、米中通商摩擦の懸念緩和による需要回復期待が買いにつながった。一方、経済協力開発機構(OECD)が2019年の世界成長率をまた引き下げたことを受けて、需要後退懸念による売りも強まったとみられる。6月限は本日が最終取引。明日から取引の中心となる7月限は、前日比0.08ドル安の63.13ドルで引けた。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.69ドル +0.29ドル(+1.02%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.39ドル +0.52ドル(+1.19%)
ゴールドマン・サックス(GS)199.11ドル +1.87ドル(+0.95%)
インテル(INTC) 44.46ドル +0.90ドル(+2.07%)
アップル(AAPL) 186.60ドル +3.51ドル(+1.92%)
アルファベット(GOOG) 1149.63ドル +10.78ドル(+0.95%)
フェイスブック(FB) 184.82ドル +2.10ドル(+1.15%)
キャタピラー(CAT) 124.95ドル +2.52ドル(+2.06%)
アルコア(AA) 24.74ドル +0.75ドル(+3.13%)
ウォルマート(WMT) 101.12ドル -0.40ドル(-0.39%)
スプリント(S) 7.22ドル -0.12ドル(-1.63%)

《SF》

 提供:フィスコ

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