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【特集】ズバリ分析、夏の恒例イベント「日経平均入れ替え」で騰がる株 <株探トップ特集>

恒例行事である日経平均の定期入れ替えが近い。果たして新規採用される銘柄は何か。採用されれば株価も好パフォーマンスが期待できるだけに投資家の関心が高まっている。

―日本を代表する任天堂の採用はあるか、ZOZO、カカクコムの下馬評も高い―

 毎年、夏になると市場の話題となるのが、 日経平均株価の定期入れ替えの候補銘柄だ。日本を代表する225社で構成される日経平均株価の認知度の高さは抜群で、同指数に連動する資金量も大きく、日経平均株価に新規採用された銘柄は好パフォーマンスが期待できる。市場の恒例行事である日経平均定期入れ替えの今年の当たり銘柄はどこか。また、8月初旬には JPX日経400の入れ替えも発表となり、その内容も市場の関心を集めている。

●9月6日頃発表の見込み、新規採用銘柄は好パフォーマンスに

 日経平均株価の定期入れ替えは毎年10月第1営業日に行われる。その銘柄入れ替えは日本経済新聞社から、例年9月6日頃に発表されている。銘柄入れ替えに伴うリバランスの売買は、今年は9月30日の引けにかけ実施される見込みだ。

 近年は、新規採用と除外はそれぞれ1~2銘柄となることが多い。ちなみに、昨年は9月5日にサイバーエージェント <4751> の新規採用と古河機械金属 <5715> の除外が発表されている。サイバーの場合、昨年の発表から同年10月第1営業日までの株価上昇率は3.9%、17年に新規採用されたリクルートホールディングス <6098> と日本郵政 <6178> の場合、同上昇率はそれぞれ12.6%、2.4%と堅調なパフォーマンスを記録している。

●ZOZOとカカクコム、エムスリーなどに新規採用観測

 では、19年の日経平均銘柄の新規採用候補はどこか。大和証券では、ZOZO <3092> を候補とし予備の候補銘柄にビックカメラ <3048> を挙げている。除外候補銘柄は、東京ドーム <9681> としている。SMBC日興証券では、カカクコム <2371> と任天堂 <7974> 、あるいはZOZOを挙げている。除外候補は東京ドーム、あるいは日本化薬 <4272> としている。

 みずほ証券では、メインシナリオでエムスリー <2413> の採用、東京ドームの除外を予想している様子だ。同証券では、セカンドシナリオでゆうちょ銀行 <7182> の採用を予想、除外は東京ドーム。サードシナリオとして、新規採用にエムスリーで除外に日本化薬を挙げているようだ。

●任天堂の採用は長年の課題、村田製や日本電産なども非採用銘柄

 今年の有力な新規採用候補には、ZOZO、カカクコム、エムスリー、任天堂など複数銘柄が挙げられているが、除外は東京ドームあるいは日本化薬で目線は固まっている。

 市場関係者の関心は、任天堂が採用されるかにも向かっている。日本を代表する銘柄でありながらも、日経平均銘柄に採用されていない株には、村田製作所 <6981> や日本電産 <6594> 、ニトリホールディングス <9843> などがあり、任天堂はその代表だ。任天堂のような値がさ株を採用した場合、同社株を組み込むために残る224銘柄に大量の換金売りが発生する可能性があることなどが、日経平均の採用に二の足が踏まれる理由のひとつともされている。しかし、この点はみなし額面を500円に変更することで、影響は軽減されるともみられている。長年の課題とされてきた、任天堂の日経平均採用が今年は実施されるかも注目点だ。

JPX日経400ではシャープやマクドナルドが採用も

 また、8月7日の引け後には、JPX日経400の定期入れ替えの発表が予定されている。市場からは30銘柄前後の入れ替えを予想する見方が出ている。入れ替えに伴うリバランスは、8月29日の引けにかけ実施される見込みだ。JPX日経400とは14年1月から公表が開始された指数で3年平均ROE(株主資本利益率)などを基準に、投資魅力の高い400社から構成されている。

 市場では、新規採用銘柄の候補にシャープ <6753> やトクヤマ <4043> 、マクドナルド <2702> 、アウトソーシング <2427> 、日本新薬 <4516> 、ワークマン <7564> [JQ]、日本ライフライン <7575> など。除外候補にはホシザキ <6465> 、日産自動車 <7201> 、レオパレス21 <8848> 、GMOインターネット <9449> 、アシックス <7936> 、タダノ <6395> 、NOK <7240> などが挙げられている。

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