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【市況】<マ-ケット日報> 2019年10月9日

 9日の市場は日経平均が反落。終値は前日比131円安の2万1456円だった。前日の米株急落を受けて200円を超える下げで始まったが、この寄り付きが本日の安値となり、その後はじわじわと下げ幅を縮める底堅い展開となった。米中貿易協議に対する期待感の後退が背景にあるが、日本株は割安感や円高進行がストップしている点から押し目買いが入りやすくなっているようだ。

 昨日の米国市場は米中対立の深まりを懸念してダウ平均が大幅続落した。この日は米政権が中国企業に対する新たな禁輸措置を発表。中国の複数の高官に対するビザ発給を制限する方針を示したことも嫌気売りを誘ったようだ。10日から始まる閣僚級の米中貿易協議が難航する可能性が高まり、ダウ平均は引けにかけて下げ幅を広げて行った。米国株は当面は弱含みの展開が続きそうだ。

 一方、東京市場は米国株ほど下げず打たれ強さを感じさせる1日に。9月相場は米国株以上に上げ、10月相場は今のところ米国株より下げずにいるなど基調は結構底堅い。円相場が比較的安定していることも日本株売りがストップしていることと関係がありそうで、現状程度の悪材料なら依然として織り込み済みということなのかもしれない。チャート面では下値75日移動平均線(2万1289円)がサポートとして効いており、目先的にはここと200日移動平均線(2万1205円)が押し目買いゾーンとなりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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