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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:村田製、コロプラ、日本通信

村田製 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本通信 <9424>  210円  +19 円 (+10.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 日本通信<9424>が急伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「総務省は格安スマートフォン会社が通話サービスを安く提供できるようにする」と報じられたことを受けて、格安スマホの利用者増につながるとの思惑から、買われているようだ。記事によると、携帯大手が格安スマホ会社に回線を貸すレンタル料金に基準を設けることで、事実上の値下げを求めるという。格安スマホは、データ通信は安くても通話料金が高いことが欠点とされてきたが、通話料の値下げにより競争力向上が期待されている。

■三信電気 <8150>  1,675円  +150 円 (+9.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 三信電気<8150>が急騰。16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高が580億円から660億円(前年同期比8.9%減)へ、営業利益が7億円から11億円(同56.0%増)へ、純利益が4億3000万円から8億円(同84.8%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。ソリューション事業が好調に推移したことに加えて、半導体や電子部品の販売や技術サポートを展開するデバイス事業で一部の顧客に計画前倒しの動きがみられたことが要因としている。

■コロプラ <3668>  1,466円  +94 円 (+6.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 コロプラ<3668>が4日ぶり急反発。スマートフォン向けゲームアプリで、特に位置情報ゲームを得意とするが、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>と共同展開する「ドラクエウォーク」の大ヒットを契機とした需給相場で9月中旬から10月にかけ株価を大化けさせた経緯がある。10月に入り調整局面となり、今週に入ってから大きく値を崩す形となっていたが、足もとは売り一巡からリバウンドに転じている。信用取組は売り残、買い残ともに減少させているが、特に買い残の減少が顕著で直近の信用倍率は0.97倍とわずかながら売り残が上回った。また、日証金では逆日歩はついていないものの、貸借倍率は0.25倍と貸株が融資を大幅に上回った状態にある。

■クレスコ <4674>  3,435円  +205 円 (+6.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 クレスコ<4674>が大幅高で3日続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2019年4~9月期の連結業績は、営業利益が前年同期比2割増の17億円程度になったようだ」と報じられており、会社側の従来予想である15億円を上回ったとの観測が好材料視されているようだ。記事によると、企業のIT投資積極化を背景に、幅広い業種からのソフト開発受注が伸びたほか、不採算案件の抑制も利益を押し上げたとしている。なお、決算発表は11月6日を予定している。

■オプトラン <6235>  3,345円  +120 円 (+3.7%)  11:30現在
 オプトラン<6235>が大きく水準を切り上げ4日続伸。9月19日につけた3315円を上抜き約1カ月ぶりに年初来高値更新となった。レンズやフィルターなどの光学部品向け成膜装置を製造するが、スマートフォンの顔認証や監視カメラやIoT関連向け需要を捉え、業績は好調に推移している。また、車載向けも立ち上がり増収増益基調が続く見通し。今19年12月期は営業6%増益見通しで、来期は次世代通信規格「5G」向け需要などを取り込み2ケタ成長が有望視される。

■村田製作所 <6981>  5,894円  +132 円 (+2.3%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>など電子部品株に買いが集まっている。米アップルのiPhone新機種の生産台数上方修正などが有力サプライヤーである日本の電子部品メーカーに追い風材料となっているほか、半導体メモリーと同様、セラミックコンデンサーをはじめとする電子部品需要の底入れが近いとの見方が広まっており、買い戻しを誘発している。外国為替市場で1ドル=108円台後半と足もと円安水準でもみ合っていることも株高を後押ししている。

■マックスバリュ東海 <8198>  2,162円  +43 円 (+2.0%)  11:30現在
 マックスバリュ東海<8198>が反発している。16日の取引終了後に、10万株(発行済み株数の0.27%)、または2億5000万円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は10月17日から20年2月19日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主還元政策の一環として取得するという。また、9月度の月次売上高も発表しており、同規模売上高が前年同月比3.0%増と11カ月ぶりに前年実績を上回ったことも好材料視されているようだ。

■Jフロント <3086>  1,381円  +19 円 (+1.4%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>は3日続伸。SMBC日興証券は16日、同社株の目標株価を1400円から1500円に引き上げた。投資評価は「2」を継続した。20年2月期の事業利益は前期比8.8%増の495億円の見通しだが、同証券では免税売り上げの鈍化などで実質減益と指摘。ただ、建て替え店舗の寄与により、業績は今2月期を底に回復に向かうとみている。売り上げの底割れがなければ、徐々に業績回復を期待する株価展開となると予想している。

■フィックスターズ <3687>  1,485円  +17 円 (+1.2%)  11:30現在
 フィックスターズ<3687>が反発。顧客企業のシステムを高速化するソフトを開発し、金融業界や自動車業界を中心にリピートオーダー率ほぼ100%の実績を誇る。また、量子コンピューターや人工知能(AI)など次世代分野にも積極展開する。16日取引終了後、乳がんなどのAI解析事業を展開する合弁会社をプロディジーメディカル(東京都港区)と設立することを発表、これが株価を刺激している。同社は、これに先駆けてAIを用いた乳房超音波検査リアルタイム解析システムの開発を推進している。

■塩野義製薬 <4507>  6,007円  +29 円 (+0.5%)  11:30現在
 塩野義製薬<4507>は続伸している。16日取引終了後、抗インフルエンザウイルス薬ゾフルーザのインフルエンザウイルス感染症予防薬として日本における効能・効果の追加申請をしたと発表しており、これを好感した買いが入っている。同薬について、今回の予防薬としての承認が下りれば、国内でインフルエンザウイルス感染症の治療薬だけではなく、予防においても新たな選択肢として期待される。

■三井海洋開発 <6269>  2,742円  -74 円 (-2.6%)  11:30現在
 三井海洋開発<6269>は反落している。16日の取引終了後、ブラジル国営石油会社であるペトロブラス(リオデジャネイロ)から、FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)1基の建造及びチャーターについて受注が内定したと発表したが、株価は前日まで4日続伸していただけに、この日は利益確定売りが優勢のようだ。同FPSOは、ペトロブラス社が保有しオペレーターを務めるカンポス海盆内マルリン鉱区の再活性化プロジェクトに用いられるもの。三井海洋は、FPSOの設計から機器購入、建造、据え付けまでの一括工事を請け負うほか、完成後に三井海洋の関連会社が保有し、22年からペトロブラス社に対する25年間のチャーターサービス(リース及び運転・保守点検などのオペレーション)に供される予定としている。

■レーザーテック <6920>  7,810円  -190 円 (-2.4%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>は5日ぶりに反落。足もとで株価は急伸し、16日には初の8000円台乗せを達成したことから、この日は利益確定売りに押されている様子だ。半導体の微細化に向けたEUV(極端紫外線)露光技術の流れが強まるなか、同社が手掛けるEUVマスクブランクス欠陥検査装置などの需要が拡大することへの期待が強まっている。16日はEUV露光装置で世界シェアを独占するオランダのASML社の決算発表が注目を集めた。利益率見通しが市場予想を若干下回ったとの見方からASMLの株価は下落したものの、アナリストからは「新規装置の受注は増加傾向にありポジティブな内容」と評価する声も出ていた。

■東京エレクトロン <8035>  21,970円  -130 円 (-0.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>はやや売りに押される展開を強いられている。前日の米国株市場では半導体製造装置世界最大手のアプライドマテリアルズが2.6%安と値を下げたほか、ザイリンクスやエヌビディアなども軟調で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落した。これを受けて東京市場でも同関連株は利益確定の売り圧力が強まった。ただ、下値では押し目買い意欲が旺盛で下げ幅は限定的となっている。

■システム・ロケーション <2480>  1,488円  +300 円 (+25.3%) ストップ高   11:30現在
 システム・ロケーション <2480> [JQ]がストップ高。16日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の3.8億円→4.4億円に15.8%上方修正。増益率が5.8%増→22.6%増に拡大し、13期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。自動車販売会社向け支援システムの需要が伸びるうえ、自動車ファイナンス会社向けシステムも従量課金が増加する。

■アクロディア <3823>  241円  +29 円 (+13.7%)  11:30現在
 アクロディア<3823>が急伸している。同社はきょう、ブロックチェーンベースの暗号資産取引所システムの開発が完了したと発表。これに伴い、システムのライセンス提供を開始するとしていることが材料視されているようだ。ライセンス提供の第1弾として、エストニアで暗号資産交換業のライセンスを既に取得しているSwitchBIT社(エストニア)への提供を開始する予定。witchBIT社は19年中のサービスインを目標としており、アクロディアは保守も受託するとしている。

●ストップ高銘柄
 ホーブ <1382>  1,326円  +300 円 (+29.2%) ストップ高   11:30現在
 霞ヶ関キャピタル <3498>  5,370円  +705 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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