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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):中村超硬、ダイトーケミ、ログリー

中村超硬 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ホットリンク <3680>  380円  +80 円 (+26.7%) ストップ高   本日終値
 ホットリンク<3680>がストップ高。同社グループ会社のトレンドExpressはきょう、日本郵政<6178>子会社の日本郵政キャピタルなどから7億円の資金調達を実施すると発表。これが材料視されたようだ。トレンドExpressは、中国を中心とする消費者ビッグデータをベースにクロスボーダーマーケティング及び越境EC事業を手掛けている会社で、2017年1月にホットリンクから分社化。今回の資金調達で消費者ビッグデータをベースとした新規プロダクトの開発や人員強化、越境EC事業の加速、M&Aなどを推進するほか、日本郵政グループとの事業連携を図り、事業拡大につなげるとしている。

■ダイトーケミックス <4366>  407円  +80 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値
 ダイトーケミックス<4366>がストップ高で、年初来高値を一気に更新。午後1時40分ごろ、20年3月期の連結業績予想について、営業利益を5億円から5億5000万円(前期比29.9%減)へ、純利益を3億5000万円から4億5000万円(同27.4%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は130億円から125億円(同3.6%増)へやや下方修正したものの、経費削減効果により営業利益の押し上げに加えて、18年度に発生した台風被災の保険差益を特別利益に計上したことが要因としている。同時に、従来2円を予定していた中間配当を3円にすると発表した。なお、第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高59億1000万円(前年同期比1.4%減)、営業利益3億900万円(同3.3%増)、純利益3億4000万円(同36.9%増)だった。

■ログリー <6579>  2,595円  +500 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値
 ログリー<6579>がストップ高。きょう付けの朝日新聞朝刊で「ウェブ上で利用者がどんなページを見たかを記録する『クッキー』について、公正取引委員会は、利用者の同意なく収集して利用すれば独占禁止法違反になる恐れがあるとして規制する方向で検討に入った」と報じられているが、同社ではCookieを使用せずにユーザー属性を推定する技術を確立し、特許を取得しており、事業機会拡大への思惑が働いたようだ。同特許は、Webページのアクセス情報からユーザーの性別・年齢などのデモグラフィック情報、興味・関心などのサイコグラフィック情報を推定する技術。ユーザーがWebページにアクセスした際に取得できるURL、日時、端末情報などのアクセスログをパターン化し、機械学習の技術を用いて高速にユーザー属性を推定するという。

■中村超硬 <6166>  1,610円  +300 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値
 中村超硬<6166>が連日のストップ高。きょうは300円高の1610円で値がつかない状況となった。結晶構造に由来したミクロ多孔性のアルミノケイ酸塩鉱物であるゼオライトは工業用途における重要物質として知られるが、同社は今月17日に科学技術振興機構(JST)の委託で取り組んできた開発課題「ゼオライトナノ粒子の製造技術の確立」について、JSTから成功認定されたと発表、これが今回の急騰相場のスタートとなった。株価は300円台からストップ高を連発して、わずか7営業日でほぼ5倍となった。この伏線にあるのが同社株の天井の高さとの時価とのギャップで、2017年12月に7820円の上場来高値をつけてから、10月17日の上場来安値まで約24分の1以下に暴落、株式需給面から売り物が枯れ切っていた。

■モリテック スチール <5986>  450円  +80 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 モリテック スチール<5986>はストップ高。7月下旬以来約3カ月ぶりの400円台乗せとなった。焼き入れ・板金加工大手で自動車向けが約7割を占める。電気自動車(EV)向けケーブル自動巻き取り式充電スタンドを手掛けており、ここ人気化が相次ぐEV・リチウム関連株物色の流れに乗った。時価総額100億円以下と小型で信用買い残も30万株未満で重荷となっておらず、株式需給面の軽さが着目されている。

■テクノスマート <6246>  927円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 フィルム塗工乾燥装置メーカーのテクノスマート <6246> [東証2]がストップ高。28日大引け後、20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の16億円→28億円に75.0%上方修正。従来の32.8%減益予想から一転して17.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。塗工機などの生産が順調に進むなか、原価低減施策の進展や複数の受注による量産効果が利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の26円→36円(前期は40円)に大幅増額したことも買いに拍車を掛けた。前日終値ベースの配当利回りが4.63%に上昇する一方、予想PERは9.1倍→5.7倍に低下し、割安感が強まった。

■NTTDイン <3850>  4,220円  +605 円 (+16.7%)  本日終値
 28日に発表した「2.42%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の2.42%にあたる12万株(金額で4億3380万円)を上限に、10月29日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。

■アサヒ衛陶 <5341>  699円  +92 円 (+15.2%) 一時ストップ高   本日終値
 アサヒ衛陶<5341>は一時ストップ高まで買われる場面があった。同社は28日、ベトナム販売子会社が新たにトイレや洗面器などの大口案件を獲得したと発表。ドンナイ省で建設中の「TOPAZ TWINS TOWER」向けの売り上げが60万ドル、ホーチミン市で建設中の集合住宅向け売り上げが10万ドルになるとしており、これが材料視されたようだ。なお、同社は9月25日にもホーチミン市の2病院や同市に建設中のプロジェクトなどへの納入が決定(売り上げは計37万ドル)したことを明らかにしている。

■岡本硝子 <7746>  237円  +29 円 (+13.9%)  本日終値
 岡本硝子<7746>が後場に入って急動意。同社はきょう、新製法による自由形状のガラス製光学部品の受注活動を開始したと発表。これが株価を刺激したようだ。同社はこのほど、溶融ガラス塊をプレスすることで溶融ガラスを複数の成型空間に注入し、複雑形状(両面など)を成型する新製法を開発。現在、特許出願中で、樹脂からガラスへの置き換えや両面非球面レンズなどの成型に最適だとしている。

■こころネット <6060>  1,045円  +112 円 (+12.0%)  本日終値
 28日に業績修正を発表。「上期経常を一転44%増益に上方修正」が好感された。
 こころネット <6060> [JQ] が10月28日大引け後(16:30)に業績修正を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の2.8億円→4.8億円(前年同期は3.3億円)に66.8%上方修正し、一転して44.3%増益見通しとなった。
  ⇒⇒こころネットの詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄
 三櫻工業 <6584>  1,650円  +300 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値
 栄電子 <7567>  965円  +150 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 YKT <2693>  533円  +80 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 石井表記 <6336>  714円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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