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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):安川電、任天堂、良品計画

安川電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■安川電機 <6506>  3,955円  -80 円 (-2.0%)  本日終値
 安川電機<6506>、ファナック<6954>など設備投資関連セクターに売りが目立つ。前日の米国株市場ではトランプ米大統領の発言を受けて米中協議が長期化することへの懸念から主要株指数が大きく下げた。12月15日に予定される対中関税引き上げが見送られる方向でマーケットは織り込んでいただけに、リスク回避の流れを助長、東京市場でも中国向け売上比率の高いFA関連株に足もと売り圧力が強まる形となっている。

■任天堂 <7974>  43,830円  -560 円 (-1.3%)  本日終値
 任天堂<7974>は後場に入り売り圧力が強まっている。提携先の中国テンセント・ホールディングスがこの日、「ニンテンドースイッチ」を10日に発売すると発表したことを受けて、目先の材料出尽くし感が台頭しているようだ。

■良品計画 <7453>  2,476円  -30 円 (-1.2%)  本日終値
 良品計画<7453>がしっかり。3日の取引終了後に発表した11月度の月次概況で、直営既存店売上高は前年同月比0.8%増となり、7カ月連続で前年実績を上回った。下旬に気温が低下してきたことで徐々に冬物の動向が上がり、衣服・雑貨ではヤクウールのニットや軽量ダウンベスト、パジャマ、肌着が好調に推移した。生活雑貨では、前月末の良品週間の影響もあり、ベッド、ソファ、収納家具などの大型商材が伸び悩んだが、食品は10月末のテレビ放映の影響もあり、主力のカレーや低糖質シリーズの菓子が好調に推移し、売り上げ増に寄与した。なお、全社売上高は同8.0%増だった。

■クボタ <6326>  1,696.5円  -10.5 円 (-0.6%)  本日終値
 クボタ<6326>が続落。SMBC日興証券が3日付で、投資評価を「1」から「2」とし、目標株価を2000円から1800円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、第3四半期決算を経て業績予想を修正しており、19年12月期の営業利益を2100億円から2060億円へ、20年12月期を2124億円から2100億円に下方修正した。目標株価算出の基準年度を20年12月期に更新したことに加え、来期以降の増益率が相対的に見劣りすると予想している。

■アダストリア <2685>  2,552円  -14 円 (-0.6%)  本日終値
 アダストリア<2685>は反落。3日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比0.7%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。11月は月を通して気温の変動が大きく、冬物衣料の売れ行きが緩やかだったことが響いた。なお、全店ベース売上高は同1.4%減だった。

■サインポスト <3996>  2,247円  +400 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 サインポスト<3996>がストップ高。同社は金融機関向け中心にITコンサルティングを手掛けるほか、人工知能(AI)ビジネスにも積極的に取り組んでいる。3日取引終了後、来春開業の高輪ゲートウェイ駅に無人AI決済店舗1号店「TOUCH TO GO」をオープンすることを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■中村超硬 <6166>  1,023円  +143 円 (+16.3%) 一時ストップ高   本日終値
 中村超硬<6166>は商い増勢のなか大幅に3日続伸。株価は一時、ストップ高の1030円と2週間ぶりに1000円大台に復帰している。きょうの日本経済新聞朝刊が、「中国政府は2025年に、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など中国の新エネルギー車が新車販売に占める比率を25%と従来目標(20%)から引き上げる」と報じた。これを受け、リチウムイオン二次電池の性能向上のための添加材としての利用される「ゼオライトナノ粒子」に強みを持つ同社に需要拡大するとの思惑から買いが向かっているようだ。

■ミダック <6564>  2,286円  +286 円 (+14.3%)  本日終値
 ミダック<6564>が急騰。3日の取引終了後、東証1部指定と株式分割などを発表したことが好感された。同社は12月24日付で東証2部から同1部市場へ指定されることになった。同時に名証2部から同1部にも指定される。これに伴い、東証1部への指定でTOPIX採用による、機関投資家の新たな組み入れニーズが発生することへの期待が膨らんだ。同時に20年1月31日時点の株主に対して1対1.3株の株式分割を実施すると発表した。効力発生日は2月1日。今期配当は従来予想から実質1円50銭の増配となる。さらに公募増資なども発表した。25万株の公募と28万7000株の自己株処分による公募、20万9000株の売り出し、上限7万4600株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施する。公募に伴う調達資金は約12億100万円で、関東での焼却施設設置に際しての土地取得資金に充てる。発行・売り出し価格は11日から16日までのいずれかの日に決定する。

■ビープラッツ <4381>  2,470円  +290 円 (+13.3%) 一時ストップ高   本日終値
 ビープラッツ<4381>が急反騰し、一時ストップ高に買われた。午前11時ごろ、同社が提供するサブスクリプション統合プラットフォーム「Bplats」に関して、ISID<4812>と販売パートナーシップ契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の契約に基づき、ISIDは製造業をはじめとする大手企業を対象に「Bplats」の販売を開始する。更に、新たな顧客体験創出に向けた事業開発の企画・検討から立ち上げまで一連のプロセスをトータルで支援するとしている。

■ニッカトー <5367>  841円  +83 円 (+11.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 ニッカトー<5367>が急反騰し一時ストップ高の908円に買われた。きょう付けの日刊工業新聞で「直径0.3ミリメートルまで微粒子化した窒化ケイ素ボール『SUN―15ボール』を開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、同製品は積層セラミックコンデンサー(MLCC)やフラットパネルディスプレー(FPD)、化成品などの原材料を均質に分散させるのに有効としており、これらの次世代向け製品の開発に貢献するという。同社では4日から幕張メッセ(千葉市美浜区)で始まる「第4回高機能セラミックス展」へも出展する予定で、これを機に本格展開へ進むもようだ。

●ストップ高銘柄
 タイセイ <3359>  383円  +80 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値
 大井電気 <6822>  2,746円  +500 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値
 トライアイズ <4840>  624円  +100 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 ウチダエスコ <4699>  4,860円  +700 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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