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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ベクトル、テラスカイ、ソフトバンク

ベクトル <日足> 「株探」多機能チャートより
■USENHD <9418>  1,782円  +300 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 USEN-NEXT HOLDINGS <9418> がストップ高。10日大引け後に発表した20年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比79.4%増の27.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の店舗サービス事業でタブレットPOSレジや決済サービスの引き合いが強かったほか、音楽配信チューナーの償却期間の見直しを実施したことも利益を押し上げた。また、ホテル向け業務用システムの好調に加え、コンテンツ配信事業で課金会員が増加したことも増益に大きく貢献した。通期計画の77億円に対する進捗率は36.0%に達しており、第1四半期決算の好スタートを評価する買いが向かった。

■ベクトル <6058>  1,256円  +193 円 (+18.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 ベクトル<6058>が一時ストップ高に買われた。ネット媒体を中心とする独立系PR会社で業績は好調に推移している。同社が10日取引終了後に発表した19年3~11月期決算はトップラインが前年同期比31%増と急拡大、本業のもうけを示す営業利益も同4%増の22億6600万円と増益を確保しており、これを好感する形で投資資金が攻勢をかけた。3~8月期時点で営業利益は15%減益だっただけに9~11月期の大幅な伸びが際立ちポジティブサプライズとなった。

■トランザクション <7818>  1,121円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 トランザクション<7818>がストップ高。同社は10日取引終了後に、20年8月期第1四半期(19年9~11月)の連結決算を発表。営業利益は6億6500万円(前年同期比10.5%増)となり、上半期計画10億8000万円に対する進捗率は61.6%となった。売上高は44億9500万円(同6.6%増)で着地。7月からレジ袋有料化が義務付けられることを背景に、エコバッグの売り上げが伸びたことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ウエストHD <1407>  1,947円  +195 円 (+11.1%)  本日終値
 ウエストホールディングス<1407>が急伸し、昨年来高値を更新した。同社はきょう午前10時35分頃に、20年8月期第1四半期(19年9~11月)の連結決算を発表。営業利益は12億3300万円(前年同期比81.9%増)となり、上半期計画21億4800万円に対する進捗率は57.4%となった。売上高は139億700万円(同1.9%増)で着地。産業用太陽光発電の受注増などを背景に、主力の再生可能エネルギー事業の営業損益が黒字に転換したことが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■テラスカイ <3915>  2,573円  +156 円 (+6.5%)  本日終値
 テラスカイ<3915>が後場一段高。この日正午ごろ、昨年12月にタイ現地法人テラスカイ(タイ)を設立したと発表しており、事業拡大への期待から買いが入った。同社にとっては12年設立の米国法人に次ぎ2社目の海外法人であり、セールスフォース導入支援を行う海外拠点としてはタイが初となるという。周辺国に比べて日系企業の進出が多いことやGDP成長率が高いこと、LINEの普及率が高い点などに加えて、タイにおけるセールスフォース導入支援の相談件数が増加傾向にあることから進出を決めたとしており、同社の主力パッケージ製品の一つであるセールスフォースとLINEを連携する顧客対応ソリューションOMLINEシリーズについても販売が期待できると見込んでいる。なお、タイ現地法人では、セールスフォースの導入支援ビジネスで22年に2億円の売り上げを目指すとしている。

■久光製薬 <4530>  5,940円  +340 円 (+6.1%)  本日終値
 10日に決算を発表。「3-11月期(3Q累計)経常が14%増益で着地・9-11月期も72%増益」が好感された。
 久光製薬 <4530> が1月10日大引け後(15:00)に決算を発表。20年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比14.4%増の199億円に伸び、通期計画の255億円に対する進捗率は78.1%となり、5年平均の78.6%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒久光製薬の詳しい業績推移表を見る

■ディップ <2379>  3,495円  +170 円 (+5.1%)  本日終値
 ディップ<2379>は新値追い。10日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、営業利益を128億~136億円から135億~140億円(前期比5.2%増~9.1%増)へ、最終利益を87億~93億円から90億円から92億~95億円(同1.0%増~4.3%増)へそれぞれ上方修正したことが好感された。高い求人需要の継続を背景に売上高が順調に推移していることに加えて、広告宣伝費の効率化などが利益に寄与する。なお、売上高は455億~466億円(同7.9%増~10.5%増)の従来予想を据え置いている。同時に発表した第3四半期(3~11月)決算は、人材サービス事業の求人広告メディアが好調に推移し売上高347億5100万円(前年同期比9.4%増)、営業利益111億7500万円(同13.1%増)、最終利益76億4100万円(同12.7%増)だった。

■ステムリム <4599>  959円  +46 円 (+5.0%)  本日終値
 ステムリム<4599>は急伸。この日の寄り前に、1月10日に行われた第41回水疱症研究会で、同社が「再生誘導医薬」として開発を進めている骨髄間葉系幹細胞動員医薬KOI2(HMGB1ペプチド)における、栄養障害型表皮水疱症患者を対象とした第2相医師主導臨床試験のデータ解析結果(速報)が報告されたと発表。主要評価品目で、統計学的に有意な改善が確認されたほか、安全性評価では懸念となる有害事象は観察されず、栄養障害型表皮水疱症患者におけるKOI2投与の有効性と安全性が確認されたとしており、これが好材料視された。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,049円  +171 円 (+3.5%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が3日続伸で、昨年8月20日取引時間中以来約5カ月ぶりの5000円大台を回復したほか、ファーストリテイリング<9983>が一時2400円を超える上昇で切り返しを鮮明。きょうは海外ヘッジファンドとみられる買い戻しが日経平均先物に入っており、全体相場に浮揚力を与える形となった。そうしたなか、両銘柄とも日経平均寄与度の高い値がさ株として先物主導の裁定買いの影響を受けやすい。

■SHIFT <3697>  9,430円  +300 円 (+3.3%)  本日終値
 SHIFT<3697>が3日続伸し、昨年来高値を更新。9日に発表された第1四半期(9~11月)の連結営業利益は前年同期比87%増の5億9500万円と大幅増益だった。企業のIT投資拡大や同社グループでのサービス力強化を背景に主力のソフトウェアの品質保証サービスが拡大している。この決算発表を受け、岩井コスモ証券は10日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を7500円から1万円に引き上げた。同証券では20年8月通期の連結営業利益を、会社予想の24億円から26億円(前期比69%増)への増額修正を予想。ソフトウェアを必要とするデジタル変革が進むなかで、中期的な成長が期待できる、とみている。

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