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【材料】早稲田アカデミー---3Q増収増益、主力の教育関連事業が好調に推移

早稲アカ <日足> 「株探」多機能チャートより

早稲田アカデミー<4718>は1月31日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.2%増の184.20億円、営業利益が同8.5%増の10.69億円、経常利益が同6.7%増の10.67億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同24.9%増の7.43億円となった。

教育関連事業の売上高は前年同期比5.3%増の183.82億円、セグメント利益は同16.1%増の37.65億円となった。同社グループのブランド力を支える難関校合格実績の伸長に向け、教育・入試制度の変更等に対応するためのコース仕様の見直しや、講座・教材・カリキュラムの開発、指導品質の向上に直結する研修の充実に取り組んだ。英語教育改革への対応としては、同社オリジナルのカリキュラムとコンテンツによるオンライン英語学習サービスを開始した。また、ソニー・グローバルエデュケーションとの業務提携により、小学校低学年向けの新たなSTEM教育プログラム「CREATIVE GARDEN」を新設し、プログラミング教育への対応にも着手した。個別指導部門は、19年10月1日付で「個別指導MYSTA(マイスタ)」ブランドを「早稲田アカデミー個別進学館」に統合し、ブランド力強化を図った。ブランド統合後も難関校受験向け個別指導ブランドとして順調に推移している。当第3四半期累計期間における期中平均塾生数(海外子会社含まず)は、小学部は前年同期比8.3%増の20,726人、中学部は同0.1%減の15,464人、高校部は同6.1%減の3,255人、合計では同3.6%増の39,445人となった。

不動産賃貸の売上高は前年同期比10.7%減の0.83億円、セグメント利益は同8.3%減の0.15億円となった。保有資産の有効活用を図るとともに、教育関連事業に人的リソースを集中させるため、同社が保有する賃貸用不動産物件の売却を進めた。

2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.1%増の252.68億円、営業利益が同14.0%増の17.39億円、経常利益が同12.7%増の17.34億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.3%増の10.67億円とする期初計画を据え置いている。

《ST》

 提供:フィスコ

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