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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):旭化成、NSSOL、ホンダ

旭化成 <日足> 「株探」多機能チャートより
■フジシール <7864>  2,167円  -233 円 (-9.7%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 6日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は8%減益」が嫌気された。
 フジシールインターナショナル <7864> が2月6日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.2%減の99.5億円となり、通期計画の135億円に対する進捗率は73.8%にとどまり、5年平均の84.7%も下回った。
  ⇒⇒フジシールの詳しい業績推移表を見る

■UTグループ <2146>  2,628円  -266 円 (-9.2%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 UTグループ<2146>が急反落。6日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を1200億円から1016億円(前期比0.5%増)へ、営業利益を100億円から78億円(同3.5%減)へ、純利益を62億円から40億円(同19.5%減)へ下方修正したことが嫌気された。マニュファクチャリング事業で、米中貿易摩擦などの影響による生産調整から半導体・電子部品分野での派遣需要の回復が想定より遅れていることが要因という。また、自動車関連分野での一時的な派遣需要落ち込みが想定を上回ったことも影響した。なお、同時に発表した第3四半期累計(19年4~12月)決算は、売上高767億3600万円(前年同期比1.6%増)、営業利益59億7400万円(同1.6%増)、純利益31億5000万円(同19.0%減)だった。

■旭化成 <3407>  1,100円  -91 円 (-7.6%)  本日終値
 旭化成<3407>が後場急落。午後0時30分ごろ、20年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆2210億円から2兆1900億円(前期比0.9%増)へ、営業利益を1930億円から1785億円(同14.8%減)へ、純利益を1430億円から1275億円(同13.6%減)へ下方修正し、期末配当予想を18円から16円へ引き下げたことが嫌気された。マテリアル領域の事業で、石化製品の市況下落や数量の減少があり、今後も市場環境の特段の改善が見込まれないことや、20年1月に発生したナフサクラッカーの一時停止の影響などを織り込んだことが要因としている。なお、年間配当は34円(従来予想36円)となり、前期実績と同額となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(19年4~12月)決算は、売上高1兆5885億円(前年同期比0.1%増)、営業利益1402億3900万円(同10.7%減)、純利益1038億2700万円(同10.4%減)だった。

■カチタス <8919>  4,380円  -290 円 (-6.2%)  本日終値
 6日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は26%減益」が嫌気された。
 カチタス <8919> が2月6日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.6%増の74.5億円に伸びたが、通期計画の100億円に対する進捗率は73.8%となり、3年平均の75.1%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒カチタスの詳しい業績推移表を見る

■日鉄ソリューションズ <2327>  3,275円  -190 円 (-5.5%)  本日終値
 6日に決算を発表。「今期経常を3%下方修正」が嫌気された。
 日鉄ソリューションズ <2327> が2月6日大引け後(18:30)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比14.9%増の201億円に伸びた。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の295億円→285億円(前期は258億円)に3.4%下方修正し、増益率が14.3%増→10.4%増に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒日鉄ソリューションズの詳しい業績推移表を見る

■丸井グループ <8252>  2,387円  -132 円 (-5.2%)  本日終値
 6日に決算を発表。「今期経常を3%下方修正」が嫌気された。
 丸井グループ <8252> が2月6日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比7.8%増の318億円に伸びた。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の435億円→420億円(前期は397億円)に3.4%下方修正し、増益率が9.3%増→5.6%増に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒丸井グループの詳しい業績推移表を見る

■島津製作所 <7701>  3,035円  -160 円 (-5.0%)  本日終値
 6日に決算を発表。「今期経常を3%下方修正」が嫌気された。
 島津製作所 <7701> が2月6日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比1.2%増の287億円となった。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の470億円→455億円(前期は454億円)に3.2%下方修正し、増益率が3.4%増→0.1%増に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒島津製作所の詳しい業績推移表を見る

■三菱重工業 <7011>  4,009円  -121 円 (-2.9%)  本日終値
 三菱重工業<7011>が安い。同社は6日に20年3月期業績予想の下方修正を発表し、売上収益を4兆3000億円から4兆1500億円(前期比1.8%増)に、税引前損益を2100億円の黒字から100億円の赤字(前期は1950億5900万円の黒字)に見直した。ジェット旅客機「三菱スペースジェット」で減損損失が発生する。繰り延べ税金資産の積み増しに伴う利益を計上するため、最終利益は従来の1100億円から1000億円に修正するにとどまった。とは言え、スペースジェット関連で過去計上済みの資産(約1300億円)を減損したことなどに対して、アナリストからは「想定以上の金額」との声が出ており、決算の印象は「ネガティブ」とみられている。

■ホンダ <7267>  2,857.5円  -79.5 円 (-2.7%)  本日終値
 ホンダ<7267>は反落。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「ホンダは6日、中国の湖北省武漢市に持つ乗用車工場について、14日にも計画していた稼働再開の時期を再延期する方針を固めた」と報じられており、これが嫌気された。記事によると、新型コロナウイルスの感染が拡大しているためで、最短で2月下旬までずれ込む見通しだという。武漢の工場停止長期化による業績への影響が、改めて懸念される形となった。

■リード <6982>  469円  +80 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 自動車部品メーカーのリード <6982> [東証2]がストップ高。6日大引け後、20年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の3000万円の黒字→1億4000万円の黒字(前期は3200万円の赤字)に4.7倍上方修正したことが買い材料視された。売上高が計画を上回ることに加え、省人化の推進などで生産性が改善することも利益上振れにつながる。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の4円→10円(前期は5円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

■Amazia <4424>  7,220円  +1,000 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 Amazia <4424> [東証M]がストップ高。6日大引け後に発表した20年9月期第1四半期(10-12月)の経常利益(非連結)が前年同期比4.7倍の2.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力のマンガアプリ「マンガBANG!」で利用者ニーズに合った人気作品を年末に集中配信し、課金収入や広告収入が急増したことが寄与。増収効果で積極的な広告宣伝費を吸収し、四半期ベースの過去最高を大幅に更新した。上期計画の2.8億円をすでに3.5%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ホロン <7748>  5,650円  +705 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値
 ホロン <7748> [JQ]がストップ高。6日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)が前年同期比2.6倍の13.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。半導体メーカーがEUV(極端紫外線)露光への設備投資を積極化するなか、主力の電子ビームによるフォトマスク用寸法測定装置や欠陥レビュー装置の販売が拡大し、68.7%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画をすでに22.8%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 Aiming <3911>  450円  +80 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値
 日本パレットプール <4690>  4,865円  +700 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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