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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:デンカ、国際石開帝石、東芝

デンカ <日足> 「株探」多機能チャートより
■デンカ <4061>  2,571円  +490 円 (+23.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 2日に発表した「新型コロナ向けアビガンの原料供給へ」が買い材料。
 新型コロナウイルス感染症患者を対象とした抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」の原料となるマロン酸ジエチルの供給を決定。5月から生産開始する。

■弁護士ドットコム <6027>  4,905円  +305 円 (+6.6%)  11:30現在
 2日に発表した「クラウドサインのセキュリティで提携」が買い材料。
 TMIプライバシー&セキュリティコンサルティングと業務提携。クラウドサイン導入時の電子署名フローやセキュリティ体制の構築を支援。

■国際石油開発帝石 <1605>  647.4円  +31.4 円 (+5.1%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>、出光興産<5019>といった石油関連株が軒並み高。国際石開帝石は一時、前日に比べ8%超の上昇となった。2日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比5.01ドル高の1バレル=25.32ドルと急反発した。サウジアラビアとロシアが近く減産で合意するとの期待が強まった。トランプ米大統領がインタビューなどで両国の減産見通しを語った。原油市場の需給改善期待を受け、海外ではエクソン・モービルやシェブロンなどの大手石油株が上昇している。

■スカパーJ <9412>  373円  +15 円 (+4.2%)  11:30現在
 スカパーJSATホールディングス<9412>が5日ぶりに反発している。2日午後2時ごろに発表した3月末現在の加入件数が前月比1万2646件増となったことがきょう付けの日本経済新聞で取り上げられ、これが好材料視されている。記事によると、「スカパーは『巣ごもり』需要でアニメなどの視聴者が伸び、加入件数が増えた」という。また、アニメや映画など38チャンネルを期間限定で無料放送し、契約者以外も見られるようにしたことも寄与したという。

■東芝 <6502>  2,466円  +92 円 (+3.9%)  11:30現在
 東芝<6502>が大幅続伸。株価は一時、前日に比べ7%高に買われた。同社は3日にも東証2部から1部へ復帰する申請を行う方針を固めた、と複数のメディアが伝えた。米原子力事業で巨額の損失を出し債務超過に陥ったことから、17年に東証2部に降格している。1部への復帰への審査は1年以内とみられているが、1部復帰となれば信用力が回復するほか、TOPIX連動型資金の買いも流入し株価の上昇も期待できる。

■カネカ <4118>  2,475円  +59 円 (+2.4%)  11:30現在
 カネカ<4118>が5日ぶりに反発している。同社は2日、グループのKaneka Eurogentec(ベルギー)がベルギー政府の要請により新型コロナウイルス検査に使用されるPCR検査試薬の生産を強化し、初回分として約20万回相当の試薬をベルギー国内及び近隣国の病院、検査機関、研究機関などへの供給を始めたと発表。これが材料視されているようだ。ベルギーNamur大学が特殊な装置専用試薬を使用しない簡便な検出法の開発に成功し、この検査にKaneka EurogentecのPCR検査試薬が採用されていることで、今回のベルギー当局からの供給要請につながった。更にKaneka Eurogentecは、高品質のmRNAやプラスミドDNAの世界トップクラスの技術を持っており、製薬企業やバイオベンチャーが開発を加速している新型コロナウイルスワクチン向けmRNAやプラスミドDNAのGMP(医薬品などの製造・品質管理の基準)受託製造を強化し、旺盛な引き合いに対応するとしている。

■アルフレッサ <2784>  1,973円  +37 円 (+1.9%)  11:30現在
 アルフレッサ ホールディングス<2784>が4日ぶりに反発している。2日の取引終了後、国産再生医療等製品の開発・製造を行うヒューマンライフコード(東京都千代田区)と資本・業務提携したと発表しており、これが好材料視されている。今回の提携は、ヒューマンライフコードが開発を進めている国産の臍帯由来の間葉系細胞製品の安定的な流通体制の確立を目指したもの。アルフレッサはヒューマンライフコード発行済み株数の17.1%にあたる333万3333株を取得。更に今後は治験段階から製品上市後を見据えて、ロート製薬<4527>も含めて協業の可能性の検討を進めるとしている。

■キユーピー <2809>  1,955円  -154 円 (-7.3%)  11:30現在
 キユーピー<2809>が急反落。2日大引け後、20年11月期の連結経常利益を従来予想の325億円から305億円(前期は332億円)へ下方修正すると発表しており、これを嫌気する売りが向かった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、外出を控える傾向が顕著になることから、国内業務用向けの販売が大幅に減少する見込み。中国では既に業務用向け商品の出荷に影響が生じているという。なお、同時に発表した第1四半期(19年12月~20年2月)の経常利益は前年同期比17.5%減の52億8600万円だった。

■SANKYO <6417>  2,880円  -175 円 (-5.7%)  11:30現在
 2日に業績修正を発表。「前期経常を24%下方修正」が嫌気された。
 SANKYO <6417> が4月2日大引け後(15:00)に業績修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の170億円→130億円(前の期は223億円)に23.5%下方修正し、減益率が23.8%減→41.7%減に拡大する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の110億円→130億円(前の期は133億円)に18.2%上方修正し、減益率が17.8%減→2.9%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒SANKYOの詳しい業績推移表を見る

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,460円  -79 円 (-5.1%)  11:30現在
 ユナイテッドアローズ<7606>が3日続落している。2日の取引終了後に発表した3月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比24.2%減となり、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業時間の短縮や、都内店舗を中心とする最終週の週末の営業自粛などにより、小売り売り上げが大きく落ち込んだ。また、前年に比べて休日が1日少なかったことも響いた。なお、全社売上高は同25.3%減だった。

■エービーシー・マート <2670>  4,850円  -260 円 (-5.1%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が5日続落している。2日の取引終了後に発表した3月度概況で、既存店売上高が前年同月比29.9%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。前年と比べて土曜日が1日少なかったことに加えて、新型コロナウイルスの影響で都心部を中心に集客が大きく落ち込んだ。また、120店舗が一時休業し、単日で最大472店舗が営業時間の短縮を行ったことも響いた。なお、全店売上高は同31.1%減だった。

■データホライゾン <3628>  1,984円  +244 円 (+14.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 2日に発表した「ディーエヌエとヘルスケア事業で提携」が買い材料。
 ディー・エヌ・エー <2432> と全国の自治体向けヘルスケア事業で業務提携。サービス運営力とデータ分析技術を活用し、医療費適正化を目指す。

■ランサーズ <4484>  656円  +79 円 (+13.7%)  11:30現在
 ランサーズ<4484>が急騰している。この日の朝方、同社が運営するフリーランス人材を斡旋するプラットフォーム「Lancers」の3月の企業による発注問い合わせ数が19年12月比76%増となったと発表しており、これが好感されている。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、企業の販管費の見直しや有事に備えた人材を確保したいといったニーズが高まっているという。また、フリーランス登録者数は同58%増となったとしている。

■クロスプラス <3320>  428円  +33 円 (+8.4%) 一時ストップ高   11:30現在
 クロスプラス<3320>が一時ストップ高まで買われた。同社はきょう、グループ会社のディスカバリープラスが保育施設や介護事業所などを対象にマスクの販売を開始すると発表しており、これが好感されたようだ。ただ、買い一巡後は上値が重くなっている。クロスプラスは婦人服を中国取引工場で年間4000万枚生産しており、この取引工場の協力のもとマスクの調達ルートを確保している。こうしたことを背景に、ディスカバリープラスは緊急的に1週間で最大100万枚程度を調達できる見込みになったという。今回緊急対応ということもあり、原産国表示などはしておらず、製品パッケージも簡素化しているが、品質面は中国政府認定のマスク専用工場で製造しており、十分な管理体制で生産された製品になるとしている。

■OSGコーポレーション <6757>  1,226円  +82 円 (+7.2%)  11:30現在
 OSGコーポレーション<6757>が続急伸。前日ストップ高したのに続き、この日も物色人気が続いている。2日の取引終了直前に、新型コロナウイルス対策で、消毒液としてアルコールと並んで自治体などが推奨している次亜塩素酸水製品の衛生管理機器主要4品の3月の売上高が前年同月比500%以上の大幅な伸びとなったと発表したことが好材料視されている。なかでも弱酸性除菌水として販売している次亜塩素酸水は、自治体や民間のスポーツ施設、保育施設、高齢施設や一般の事業所で利用が広がっている。また、フィリピンやベトナムでは代理店を通じコロナ対策製品として政府関連の病院のほか、施設向けに衛生管理機器を輸出するなど、取引アイテムを拡大中だ。発表を受けて、今期業績への寄与を期待する買いが殺到している。

●ストップ高銘柄
 ビーマップ <4316>  861円  +150 円 (+21.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 太洋工業 <6663>  470円  +80 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在
 レオクラン <7681>  2,381円  +400 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在
 サイバーリンクス <3683>  980円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 クラウドワークス <3900>  1,006円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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