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【市況】【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 輝きを増す“明けの明星銘柄”!

株式アドバイザー 北浜流一郎

「輝きを増す“明けの明星銘柄”!」

●未曾有の試練克服を予見する株価

 遂に日本列島全体に緊急事態宣言が発令された。いまになると、もっと早く出すべきだったとの意見が圧倒的になっているが、1カ月、いや、もっと前に出していたらどうなっていただろうか。

 商売あがったりだ、と猛反対の声が上がっていたことだろう。しかし、いまは歓迎の声が多くなっている。日本はコンセンサス重視の国であり、国民の多くが「やむを得ない」とならないことには何事も決まらないのだ。

 それは株式投資についてもいえる。多くの投資家が「株はここから上がるしかない」――こう思うまではなかなか上がらない。そして、多くの投資家が実際に投資を始める。こうなった時には、多くの銘柄が相当上がっていることになる。

 私はこれまで、「明けの明星銘柄が増加中だ」――こう繰り返してきた。実際、市場全体がまだどん底状態にある中で、実際に浮上を開始し始めた銘柄があったからだ。それを私は「明けの明星」銘柄と呼んできたわけだが、いまではその数はどんどん増加、しかもそれぞれ輝きを増している。

 その代表格はエムスリー <2413> や神戸物産 <3038> 、伊藤園 <2593> 、ジャストシステム <4686> 、SGホールディングス <9143> 、アセンテック <3565> 、アスクル <2678> などになる。

 これらは私の大好きな銘柄でもあるが、書き並べてみるといずれも 新型コロナウイルスの感染拡大と関連があることになる。しかし、今後は新型コロナとの関係性が低くても株が買い直されるとみてよい。

 そもそも論になるが、日本列島に丸ごと緊急事態宣言が発令されたのは、我々が過去体験したことのない苦境を乗り切るため。それに成功できるのか。できると思うほかはない。成功できなければ国が滅ぶからだ。しかし、そんなことにはならないと分かっているから、緊急事態宣言が全国に出された直後の日経平均株価は上昇したのだ。いまはこの点に期待して、次のような銘柄に注目だ。

●外出控えて情報分析、手法研究、そして投資を!

 まずはストライク <6196> だ。 M&Aに強い会社だが、なぜいまM&Aか。新型コロナの感染拡大により多くの企業、商店などが苦境に陥っている。政府は各種の救済策を用意はしているが、もちろん不十分で、危機に陥ったり経営者が経営意欲を失ったりするところが急増するだろう。しかし、一方で余力のある企業はそれらの買収(多くは友好的な)を目指すことになるとみてよい。ストライクはこれから多忙になるだろう。他に日本M&Aセンター <2127> 、M&Aキャピタルパートナーズ <6080> があり、どちらも有望だ。

  スーパーに客が集まり過ぎることが問題になっているが、それだけスーパーの必要性が高まっていることを考えると、マルエツ、カスミ、マックスバリュなどを傘下に持つユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス <3222> の押し目は見逃さないようにしたい。食品スーパー大手のライフコーポレーション <8194> も高値圏ながら、目先の小反落局面で拾っておきたい。

 中国では武漢の封鎖が解除されたことに加え、商店、企業なども稼働を開始したとのこと。今後それは本格的になることを考えると、女性たちはまたお化粧に熱心になるだろう。その恩恵を受けるのは資生堂 <4911> 。ネットで同社製品の購入を増やすとみられることから株も次第高が見込める。

 そしてソニー <6758> だ。アップルが15日、iPhoneの廉価版「SE」の新機種を発表した。当然、ソニーのイメージセンサーが組み込まれているので、急騰はないが着実高が見込める。iPhone関連ではスマホのアクセサリーに強いHamee <3134> も見逃せない。

 最後に北浜標語を。外出を控えて株の情報分析、手法研究、そして投資を!

2020年4月17日 記

株探ニュース

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