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【注目】今週の「妙味株」一本釣り! ─ DIT

DIT <日足> 「株探」多機能チャートより

●DIT <3916>  【目標株価】1900円(26日終値1450円)

「主力事業が順調に拡大、GC目前でテクニカル面でも注目」

 デジタル・インフォメーション・テクノロジー <3916> は、6月1日に直近高値1650円をつけたあとは一服商状となっているが、1300円台に位置する75日移動平均線がサポートラインとなり持ち直しの動き。足もとでは5日移動平均線と25日移動平均線とのゴールデンクロス(GC)が目前に迫っており、再び上値を試す展開が期待できそうだ。

 同社はソフトウェア開発が主力事業となっている。ビジネスソリューション事業分野(業務システム開発、運用サポート)は、予定案件のスタート遅れなどがあった金融系業務システムの開発と前年度に大型の受注案件があった流通系業務システム開発が伸び悩んでいるものの、一方で公共系や製造業向けシステム開発を中心に利益率の高い案件へのシフトが進み、全体として利益面が改善。運用サポートでは、既存顧客との取引拡大が進んでいるほか、新規顧客開拓の効果で大きな伸びを示している。

 また、エンベデッドソリューション事業分野(組み込みシステム開発・検証)では、車載関連やIoT関連への領域拡大が順調に進展。自社商品事業分野では、Webセキュリティーソリューション「ウェブアルゴス」やExcel業務イノベーションプラットフォーム「ゾブロス」ともに商品力拡充と販売強化で売り上げが一段と拡大している。

 こうしたことから、新型コロナウイルス感染拡大の影響は限定的で、20年6月期第3四半期累計(19年7月-20年3月)の連結決算は、売上高が前年同期比11.6%増の102億900万円、営業利益が同24.2%増の11億8500万円といずれも同期間として過去最高を更新。6月1日には通期業績予想を上方修正し、売上高は前期比8.5%増の134億円(従来予想は130億3000万円)、営業利益は同18.7%増の13億円(従来予想は11億8000万円)に引き上げ、期末配当も従来計画比2円増額の11円(中間配の9円とあわせた年間配当は20円)とした。

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