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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):OSG、レーザーテク、日本製鉄

OSG <日足> 「株探」多機能チャートより
■瑞光 <6279>  4,710円  +320 円 (+7.3%)  本日終値
 26日に発表した「1→4の株式分割を実施」が買い材料。
 8月20日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施。最低投資金額は現在の4分の1に低下する。

■OSG <6136>  1,664円  +69 円 (+4.3%)  本日終値
 OSG<6136>が続伸。前週末26日の取引終了後、未定としていた第2四半期累計(19年12月~20年5月)連結業績について、売上高552億円(前年同期比15.9%減)、営業利益60億円(同48.4%減)、純利益35億円(同56.1%減)になったようだと発表。また、中間配当を前年同期12円減の11円にするとしたが、悪材料出尽くし感から買われた。なお、19年11月期通期業績予想は引き続き未定としている。

■レーザーテック <6920>  10,740円  +270 円 (+2.6%)  本日終値
 レーザーテック<6920>は全体相場がリスクオフに傾くなか強さを発揮、一時480円高の1万950円まで上値を伸ばし、上場来高値を更新した。米国などで新型コロナウイルスの感染拡大への懸念が再び強まっており、足もとの世界景気回復期待が遠のいていることから株式市場でも改めてリスク回避の売り圧力が発生した。しかし、半導体セクターは5Gインフラの本格化に加え、テレワーク市場の拡大に伴うデータセンター増設など構造的な需要拡大局面への移行が見込まれている。更に高集積化の流れが加速するなか、EUV(極端紫外線)技術を活用した露光装置の市場拡大も顕著だ。同社はEUV向けマスクブランクス検査装置を供給する世界のオンリーワン企業として注目されており、押し目では機関投資家とみられる実需の買いが厚く、大勢上昇トレンドに変化が見られない。

■GAテクノ <3491>  6,810円  +120 円 (+1.8%)  本日終値
 GA technologies<3491>が反発。午前11時ごろ、中国で不動産テック事業を展開するユニコーン企業のBeike Investment Holdingsとサービス提携をしたと発表しており、これが好感された。Beike社は500万件以上の3D物件データを保有し、中古住宅、新築住宅の販売、賃貸、リフォーム、不動産金融ソリューションなどのサービスを提供。今回のサービス提携により、不動産業界として初の日本提携企業として3D内覧サービスの導入を行うとしており、グループ会社のModern Standardの運営する高級賃貸サイト「モダンスタンダード」で、Beike社が提供する3Dウォークスルー内覧の提供を開始するとしている。なお、同社ではBeike社の持つテクノロジーを活用することで20年11月までに3D内覧物件数2000件を目指すとしている。

■明治ホールディングス <2269>  8,530円  +150 円 (+1.8%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>が堅調。同社は26日、傘下のMeiji Seika ファルマ及びKMバイオロジクスが、英アストラゼネカが日本に導入予定の新型コロナウイルスワクチンの国内安定供給に向けた協議を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。具体的には、KMバイオロジクスがアストラゼネカから原液の提供を受けて製剤化(バイアル充填・包装)したあと、Meiji Seika ファルマが保管・配送を行い、両社がアストラゼネカと協力して国内流通に必要な準備を行う予定。なお、同ワクチンは現在、アストラゼネカとオックスフォード大学が共同で開発を進めている。

■アルフレッサ <2784>  2,253円  +17 円 (+0.8%)  本日終値
 アルフレッサ ホールディングス<2784>は小じっかり。前週末26日の取引終了後、子会社アルフレッサとヤマトホールディングス<9064>傘下のヤマトロジスティクスが、遠隔処方領域における調剤薬局向けサービス開発の共同研究や営業支援などについて合意したと発表しており、これが好感されたようだ。これにより、ヤマトグループは処方薬の配送に関するソリューションを提供し、アルフレッサは自社の医薬品流通ネットワークを活用して、調剤薬局向けに同ソリューションを紹介していくという。また、調剤薬局内のオペレーションの品質維持、利便性向上などを目的とした宅配用専用資材や新たなビジネスモデルの構築について共同研究を行っていくとしている。

■特種東海製紙 <3708>  4,665円  +20 円 (+0.4%)  本日終値
 特種東海製紙<3708>が続伸。26日取引終了後、発行済み株式数の3.32%にあたる51万2000株の自社株を7月10日付で消却すると発表しており、これを材料視する買いが入った。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められたようだ。

■SBテクノロジー <4726>  3,705円  +10 円 (+0.3%)  本日終値
 SBテクノロジー<4726>がしっかり。前週末26日の取引終了後、クラウドワークス<3900>100%子会社の電緑の全株式を7月10日付けで取得し、子会社化すると発表しており、これが好感された。今後、5Gやデジタルガバメントの領域でクラウドやIoTといった先端技術を活用した開発需要が高まることが予想されるため、拡大するニーズへの対応力強化を図るのが目的としている。取得価額はアドバイザリー費用など含め14億4100万円。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■ハイレックス <7279>  1,112円  -103 円 (-8.5%)  本日終値
 ハイレックスコーポレーション<7279>が大幅3日続落。前週末26日の取引終了後に発表した第2四半期累計(19年11月~20年4月)連結決算が、売上高1065億7800万円(前年同期比14.1%減)、営業利益12億8700万円(同69.8%減)、最終利益4億4600万円(同83.9%減)となり、従来予想の営業利益42億5700万円を大きく下回って着地したことが嫌気された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う各国のロックダウンや顧客の稼働停止の影響などで、グループ各社の生産活動が大幅に減少したことによる販売減少に加えて、操業度の低下が響いたという。なお、20年10月期通期業績予想は引き続き未定としている。また、従来中間・期末各26円50銭を予定していた配当予想については、中間配当を11円、期末配当を未定に修正した。

■日本製鉄 <5401>  975.8円  -47.2 円 (-4.6%)  本日終値
 日本製鉄<5401>が売りを浴びフシ目の1000円大台を割り込んだのをはじめ、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>も下落基調を強め75日移動平均線上まで水準を切り下げるなど鉄鋼株の下げがきつい。米国では新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、テキサス州で経済再開の動きを一時休止するなど、景気回復への過度な期待感が剥落している。新型コロナによる世界景気への影響も懸念されるなか、景気敏感セクターの鉄鋼株は再びリスク回避の売り対象となった。東証1部33業種中で「鉄鋼」は値下がり率トップに売り込まれる展開となった。

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