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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】25日移動平均線レベルでの攻防、米ハイテク株の上昇が支援材料


大阪9月限ナイトセッション
日経225 22310 +80 (+0.35%)
TOPIX 1559.0 +1.0 (+0.06%)
CME先物 22285 +55
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 30日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要株価指数が上昇。引き続き新型コロナウイルスの感染が拡大していることが重荷となったが、6月の消費者信頼感指数が98.1と市場予想(91.5程度)を上回ったことが材料視された。また、パウエルFRB議長とムニューシン財務長官の議会証言後、追加支援策への期待が高まったこともあり、引けにかけて上げ幅を広げている。

 シカゴ先物清算値は大阪比55円高の2万2285円だった。日経225先物ナイトセッションは、2万2240円と日中比10円高で始まり、開始直後には2万2150円まで売られる場面もみられた。その後はリバウンドをみせて2万2300円を回復すると、米国市場開始後には2万2200円を割り込み、米国市場のその後の上昇を受けて2万2360円まで上昇するなど、小幅なレンジながらもやや荒い値動きをみせており、2万2310円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からほぼ横ばいでのスタートとなり、その後は25日移動平均線が位置する2万2370円辺りでの攻防が続きそうだ。月末ドレッシングの影響を通過したことで需給面では若干軽くなりそうなほか、為替市場ではドル円が1ドル107円台後半で推移しており、下支えとして意識される。だが、出来高が膨れない状況であり、短期の仕掛け的な売買に影響される可能性もある。

 昨日の反応は限られていたが、中国の香港に対する「国家安全維持法案」の可決に伴う影響は引き続き見極める必要がある。また、米国では3日が祝日となるため、より商いが細ってくる可能性もあり、方向感をつかみづらくさせそうだ。もっとも、こう着ながらもマイクロン・テクノロジーの決算を受けた米ハイテク株の上昇が支援材料となり、日経225型優勢の流れになろう。

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