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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

アゼアス <日足> 「株探」多機能チャートより

■アゼアス <3161>  861円 (-74円、-7.9%)

 アゼアス <3161> [東証2]が5日ぶり急反落。同社は防護服の専門商社で米デュポン社製の販売を主力としている。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を背景に、防護服を中心とした感染対策用資材の需要が急拡大しており収益に貢献。9日取引終了後に20年5-10月期業績予想の上方修正を発表した。営業利益は従来予想の3000万円から1億1900万円(前年同期比29%減)に大幅増額したが、上方修正は事前に株価に織り込まれていた部分も多く、目先利益確定の売りを誘発する形となった。

■アセンテック <3565>  1,912円 (-139円、-6.8%)

 東証1部の下落率5位。アセンテック <3565> が3日ぶりに急反落。9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(2-7月)単独決算は、営業利益3億3200万円(前年同期比30.2%増)、純利益2億4400万円(同34.0%増)と大幅な営業増益となったが、好業績は織り込み済みとの見方が強く利益確定売りに押されたようだ。テレワークの導入及びサイバーセキュリティー対策需要の増加に伴い、仮想デスクトップ事業は堅調だったものの、一部のプロジェクトで遅延が発生したことや、クラウドインフラ事業で物販ビジネスが減少したことが響き売上高は32億200万円(同3.7%減)となった。ただ利益面では、自社製品「Resalio Lynx」(レサリオリンクス)が急速に伸びたことに加えて、同じく自社製品の「リモートPCアレイ」が堅調に推移したこと、更に継続収入ビジネスが本格的に寄与し利益率が向上したことが利益を押し上げた。なお、21年1月期通期の業績予想は、売上高62億円(前期比4.5%増)、営業利益5億6800万円(同24.5%増)、純利益4億700万円(同25.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■マツモト <7901>  2,199円 (-129円、-5.5%)

 マツモト <7901> [JQ] が急落。同社は9日大引け後に決算を発表。21年4月期第1四半期(5-7月)の経常損益(非連結)は2.1億円の赤字(前年同期は1.1億円の赤字)に赤字幅が拡大した。

■日本空港ビルデング <9706>  4,890円 (-120円、-2.4%)

 日本空港ビルデング <9706> が続落。大和証券は9日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「4(アンダーパフォーム)」に引き下げた。目標株価は4200円から4100円に見直した。同社の第1四半期の営業損益は174億6700万円の赤字だった。航空旅客数の激減で空港の稼働率が低迷するなか、固定費率の高い施設管理運営業の損失が膨らんだ。こうしたなか、同証券では「19年3月期の利益水準回復に数年を要する見込み」と指摘している。具体的には20年3月期の業績は、会社は未定としているのに対し、同証券は483億円の赤字と予想。ただ、来期以降の業績は回復するとみており、22年3月期の同利益は107億円と黒字転換を予想。23年3月期の同利益は187億円を見込んでいるが、19年3月期の水準(224億8100万円)には届かない見通しだ。

■博報堂DY <2433>  1,375円 (-28円、-2.0%)

 博報堂DYホールディングス <2433> が続落。同社が9日、8月単体売上高は前年同月比23.2%減の380億円と発表したことが売り材料視された。

※10日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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