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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:新日本科学、ステムリム、レーザーテク

新日本科学 <日足> 「株探」多機能チャートより
■新日本科学 <2395>  855円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 新日本科学<2395>がストップ高。午前9時ごろ、沖永良部島事業所(鹿児島県沖永良部島)で、ニホンウナギのシラスウナギ人工生産に成功したと発表しており、これが好材料視されている。同社では、14年4月に鹿児島本店でウナギ種苗生産の研究を開始し、17年11月には世界で初めて「人工海水を用いた閉鎖循環システムによるシラスウナギ生産」に成功。19年10月からは沖永良部島で、「清浄度の高い天然海水によるシラスウナギの人工生産」に取り組んできた。今回、シラスウナギを天然海水で安定的に生産できる環境構築にメドが立ったことで、今後はシラスウナギの生産数を順次増やし、大量生産による事業化に向けた展開を図るとしている。なお、同件が21年3月期業績に及ぼす影響は軽微としている。

■ステムリム <4599>  1,032円  +150 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 ステムリム<4599>は急騰しストップ高の1032円に買われている。15日の取引終了後、塩野義製薬<4507>に導出済みの再生誘導医薬開発候補品「レダセムチド」について、慢性肝疾患を対象とする第2相臨床試験を医師主導で実施する契約を新潟大学及び塩野義と締結したと発表しており、これが好感されている。同試験は、慢性肝疾患患者に対するレダセムチドの有効性及び安全性を評価することを主な目的としており、20年内に開始される予定。ステムリムと塩野義は、同試験に対する治験薬や治験届の提出に必要な情報の提供、各種資料の作成協力などの支援を行うとしている。なお、同件による21年7月期業績への影響は未定としている。

■丸三証券 <8613>  467円  +38 円 (+8.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 丸三証券<8613>が急反発。15日の取引終了後、従来未定としていた21年3月期の上期配当を13円50銭(前年同期は8円)実施する方針と発表しており、これを好感する買いが入っている。足もとの好調な業績を反映したものとみられる。なお、下期配当は引き続き未定としている。

■ケーヨー <8168>  947円  +72 円 (+8.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ケーヨー<8168>が5連騰し年初来高値を更新している。15日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(3~8月)単独業績について、売上高が537億円から616億1100万円(前年同期比10.9%増)へ、営業利益が14億5000万円から42億円(同15.2倍)へ、純利益が10億円から24億5000万円(同2.2倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視されている。新型コロナウイルス感染拡大を背景とした外出自粛やテレワークなどによる生活様式の変化に伴い、DIY・園芸用品、トレーニング用品など、家庭で過ごす時間を活用するためのホーム関連商材の需要が伸びたことに加えて、マスク・除菌関連商品や透明シート、フェイスシールドなどの感染防止用品が継続的に伸長したことが要因。また、DCMホールディングス<3050>との取り組みであるDCM棚割導入改装を進めてきた効果や、粗利益率の比較的高いDIY・園芸用品の売り場拡大なども利益を押し上げた。

■レーザーテック <6920>  8,870円  +580 円 (+7.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 レーザーテック<6920>が4日続伸。株価は7月中旬を境に大幅な調整を余儀なくされていたが、9月以降は売り圧力が弱まり8000円近辺でのもみ合いを経て底入れ足に転じている。前日の米国株市場ではインテルやアプライドマテリアルズなど半導体銘柄が幅広く買われる展開となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)指数も続伸した。東京市場では半導体関連の戻り足が鈍かったが、ここにきてファンド筋とみられる実需の売りが一巡し上値の重さが緩和されてきているようだ。

■ライフコーポレーション <8194>  4,615円  +290 円 (+6.7%)  11:30現在
 ライフコーポレーション<8194>が急反発。15日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高7340億円から7630億円(前期比6.7%増)へ、営業利益を161億円から240億円(同72.9%増)へ、純利益を100億円から160億円(同2.0倍)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の拡大を背景とした生活習慣の変化に伴う需要の高まりから、足もとの業績が引き続き想定を上回るペースで推移しているという。また、業績予想の修正に伴い、従来中間・期末各20円の年40円を予定していた配当予想を、中間・期末各25円の年50円に増額するとあわせて発表しており、これも好材料視されている。前期実績に対しては10円の増配になる予定だ。

■JCRファーマ <4552>  12,650円  +530 円 (+4.4%)  11:30現在
 JCRファーマ<4552>が大幅高で3日続伸している。15日の取引終了後、PHC(東京都港区)と共同開発した電動式成長ホルモン製剤注入器「グロウジェクターL」に対応する専用のスマートフォンアプリを東京医科歯科大学などが9月に開始する臨床研究に対して提供すると発表しており、これが好感されている。今回行われる臨床研究は、これまで患者の記録や記憶に頼るため正確な収集が困難だった詳細な投与履歴(服薬実施率)の基礎的データを、アプリを使って正確に収集することで、成長ホルモン治療における注入時の刺激と服薬アドヒアランス(患者の意思による服薬)の維持や改善の相関について、有用な知見が得られることが期待されているという。

■スクロール <8005>  883円  +26 円 (+3.0%)  11:30現在
 スクロール<8005>は続伸。カタログ通販を手掛けるが、巣ごもり消費を追い風に足もとの業績は好調に推移しており、株価は7月中旬以降その居どころを大きく変えた。直近は7日に年初来高値970円をつけたあと調整局面にあったが、時価は25日移動平均線を足場に切り返す展開にある。同社が15日取引終了後に発表した8月の月次売上高は前年同月比22.2%増の67億4400万円と引き続き好調で、これを手掛かりに投資資金が流入している。月次売上高は、5月から4カ月連続で前年実績を大幅に上回る状況が続いており、4カ月間の平均伸び率は22.5%となっている。

■ベルーナ <9997>  972円  +22 円 (+2.3%)  11:30現在
 ベルーナ<9997>が5日続伸している。15日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高が前年同月比11.8%増と、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。巣ごもり需要の獲得などで衣料品と家具・雑貨などがともに前年を上回った総合通販事業が同33.1%増となったほか、グルメ、ワイン、オージオなどが前年を上回った専門通販事業も同23.3%増と好調に推移した。

■GMO-FH <7177>  633円  +14 円 (+2.3%)  11:30現在
 GMOフィナンシャルホールディングス<7177>が3日ぶりに反発。15日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の4.07%にあたる480万株または27億1100万円を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しており、これが材料視されている。大和証券グループ本社<8601>が政策保有株式の見直しの一環で保有株の一部を売却する意向を示したことに対応するという。買い付け価格は560円で、公開買い付け期間はきょうから10月15日までとしている。

■三菱UFJ <8306>  443.8円  -3.7 円 (-0.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>をはじめメガバンクが軟調な展開を強いられている。前日の米国株市場ではシティグループが貸倒引当金を積み増す可能性に言及したことが嫌気され急落したほか、JPモルガンやゴールドマン・サックスなど他の大手金融株にも売りが波及した。FOMCの結果発表を控え緩和政策への思惑もあり、米長期金利も0.6%台後半での低水準もみ合いが続いている。日米の金融政策決定会合を前に目先買いポジションを軽くする動きが軟調な株価に反映されている。

■ウインテスト <6721>  221円  +50 円 (+29.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ウインテスト<6721>がストップ高カイ気配。同社はイメージセンサーや液晶向け検査装置を手掛けるが、今期業績は急回復が予想されている。同社が15日取引終了後に発表した20年7月期の営業利益は5億3600万円の赤字(前期実績は3億4800万円の赤字)だったが、21年7月期については増収効果から7億7600万円の大幅黒字化を見込んでおり、これがサプライズを与えた。また同日、NHK放送技術研究所から次世代技術の研究開発用装置として、センサアレイ評価装置「WTS-311NX」を受注したことを発表、これも株価を強く刺激する材料となっている。

■アズ企画設計 <3490>  1,905円  +400 円 (+26.6%) ストップ高   11:30現在
 アズ企画設計<3490>が急反発して、ストップ高の1905円に買われ、年初来高値を更新している。15日の取引終了後、不動産特定共同事業にかかる許可を14日付で取得したと発表しており、これが好感されている。同社は収益不動産の販売事業を主な事業としているが、今回の許可取得により、取得した不動産の幅広い投資家に向けた投資方法の提案として、不動産小口化商品を一般投資家に提供するとしており、収益基盤の強化につながると期待されている。なお、21年2月期業績予想は非開示としているものの、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■ソフトマックス <3671>  1,316円  +226 円 (+20.7%)  11:30現在
 ソフトマックス<3671>が急反騰。今週14日に値幅制限いっぱいの150円高は1128円に買われ、前日は目先筋の利食いに浅い押し目を入れたものの、きょう改めて買い直されている。Web型電子カルテを主力に医療情報システムを手掛け、デジタル化が相対的に遅れる中小病院などを主要顧客に需要の獲得が進んでいる。新型コロナウイルス感染症では院内クラスターが問題視されたが、これは非接触型の電子カルテに対するニーズを高める背景ともなっている。医療機関への業務請負や介護サービスなどを展開するソラスト<6197>とは医療ICTの活用に関連したサービスで包括的連携を図っていることで展開力も増している。

●ストップ高銘柄
 ネクスグループ <6634>  233円  +50 円 (+27.3%) ストップ高   11:30現在
 エムジーホーム <8891>  868円  +150 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 Mマート <4380>  1,090円  +150 円 (+16.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 ディア・ライフ <3245>  482円  -100 円 (-17.2%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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