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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:NTTドコモ、ジーエヌアイ、Jフロント

NTTドコモ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NTTドコモ <9437>  3,883円  +670 円 (+20.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 NTTドコモ<9437>が続急騰。前日はストップ高で大引けに買い物を残したが、きょうも上値を見込んだ買いが集中する形で始まった。NTT<9432>がTOBを実施し同社の完全子会社化を目指すことを正式発表し、TOB価格は1株3900円に決定(買い付け期間はきょうから11月16日まで)したことを受け、これにサヤ寄せする形で水準を切り上げた。NTTとの一体化で5Gなど成長分野への投資を加速させるとともに、携帯電話料金値下げに取り組む構え。

■ジーエヌアイグループ <2160>  3,810円  +580 円 (+18.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 ジーエヌアイグループ<2160>は急騰。遺伝子解析に強みを持つバイオベンチャーで中国を開発拠点としている。29日取引終了後、肝線維症治療候補薬「F351」第2相臨床試験の最終報告会が上海で26日に開催され、F351が肝線維症患者にとって安全かつ効果的であると結論づけたことを発表。これを手掛かり材料に物色人気が集中している。株価は24日に上場来高値3610円をつけた後急速な調整を入れたが、切り返し急で再び最高値を視界に入れる可能性が出てきた。

■Jフロント <3086>  780円  +89 円 (+12.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 J.フロント リテイリング<3086>が急反発している。29日の取引終了後、21年2月期の連結税引き前損益が256億円の赤字(前期は371億円6100万の黒字)になりそうだと発表。従来予想の359億円の赤字から赤字幅が縮小する見通しとなり、これが好感されている。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、訪日外国人消費の減退、国内消費の低迷など厳しい事業環境が継続したものの、6月中旬以降、百貨店・パルコ事業で一部を除き全店で通常通りの営業を再開した結果、来店客数や売り上げ、店舗賃貸収入が段階的に回復していることを反映した。また、投資抑制や経費削減に加え、人件費や広告宣伝費などの縮小も上振れに貢献する見込みだ。

■グリー <3632>  522円  +55 円 (+11.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 グリー<3632>が急反発。29日の取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の8.9%にあたる2000万株または120億円を上限に自社株買いを実施すると発表しており、これを好感する買いが入っている。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められたようだ。なお、買い付け期間は10月1日から21年9月22日までとしている。

■歯愛メディカル <3540>  9,130円  +780 円 (+9.3%)  11:30現在
 歯愛メディカル<3540>が続急伸し、年初来高値を更新している。29日の取引終了後、韓国に歯科関連通信販売事業を展開する合弁会社を設立すると発表しており、これを好感する買いが入っている。歯科技工用石膏などの歯科材料の輸入で同社と取引実績があるDK MUNGYO、韓国で大規模歯科医院を経営しているKo Chol Su氏と共同出資で「Ci Korea」を設立する。同社の出資比率は70%。合弁会社を通じ、韓国で同社オリジナルの低価格・高品質の歯科関連商品を中心に販売拡大を図るという。

■モーニングスター <4765>  498円  +33 円 (+7.1%)  11:30現在
 モーニングスター<4765>が急伸。29日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受け、10月19日にジャスダック市場から本則市場の東証1部または同2部へ市場変更することになったと発表したことが好感されている。東証1部への変更が有力視されている。また、同時に公募増資と自己株処分、株式売り出しも発表した。570万株の公募に加え108万1000株の公募による自己株処分、550万株の売り出し、上限184万1000株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。公募・自己株処分・売り出しの発行・処分・売出価格は10月7日から12日のいずれかの日に決定する。東証の所属部も、発行・処分・売出価格の決定以降に決まる予定だ。

■シャープ <6753>  1,314円  +37 円 (+2.9%)  11:30現在
 シャープ<6753>は全般軟調地合いのなか3日続伸と頑強な値運びをみせている。株価は前週24日に急落したが、今週は立ち直り足もとでは25日移動平均線とのマイナスカイ離をほぼ解消する形となっている。同社は29日、シミュレーションによって同社が販売する空気清浄機機能を搭載したエアコン「エアレスト」がウイルス飛沫粒子を効果的に捕集できることを確認したと発表した。新型コロナウイルス感染が引き続き警戒されるなか、空気清浄機の需要は拡大傾向にあるだけに、株高を後押しする材料となっている。

■三菱UFJ <8306>  425.8円  -10.3 円 (-2.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調な動き。前日の米国株市場ではNYダウが4日ぶりに反落となるなか、ゴールドマン・サックスやシティグループなど大手金融機関が軟調だった。新型コロナウイルス感染症の再拡大が観測されるなか、米景気先行きに対する警戒感から米長期金利も低下傾向にあり、銀行セクターには逆風が意識される局面にある。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクにとっては運用環境の悪化を警戒する売りが優勢となっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  570.6円  -8.4 円 (-1.5%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が軟調な値動き。前日の欧米株市場は、新型コロナの感染再拡大による経済活動への影響を警戒して総じて売りが優勢だったが、この流れは景気先行き不透明感から原油市況にも及んでいる。前日のWTI原油先物価格は1ドル31セント安の1バレル=39ドル29セントと急落、40ドル台を再び割り込んだ。米国株市場ではシェブロン、エクソンモービルなどのエネルギー関連株の下げが目立っており、東京市場でもこの流れを引き継ぐ形となっている。

■バイク王&カンパニー <3377>  308円  +80 円 (+35.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 バイク王&カンパニー<3377>がストップ高カイ気配となっている。29日の取引終了後、20年11月期の経常利益(非連結)を従来予想の3億7000万円(前期比3.1%増)から8億5000万円(同2.4倍)へ大幅上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入っている。業者向けのホールセール販売で足もとのオークション相場が上昇していることに加え、小売り部門も各施策や市場の回復を背景に業績が好調に推移しているという。上期業績の好調も反映した。また、指標面では前日終値ベースの予想PERが15.2倍から5.8倍に急低下し、割安感が強まったことも手がかり材料となっているようだ。

■ウェッジHD <2388>  153円  +25 円 (+19.5%)  11:30現在
■昭和ホールディングス <5103>  67円  +10 円 (+17.5%)  11:30現在
 昭和ホールディングス<5103>とウェッジホールディングス<2388>が急騰。29日の取引終了後、両社の子会社であるグループ・リースに対して、Jトラスト<8508>傘下のJトラストアジアがタイで提起した会社更生申立訴訟に勝訴したと発表しており、これを材料視する買いが入っている。Jトラストアジアが18年1月10日に会社更生申立訴訟を提起し、19年8月15日付で同申立が棄却され、同年11月26日に控訴が申し立てられ係争中だった。その判決が29日に出され、JTAの請求は全て棄却されたという。なお、Jトラストアジアは最高裁判所への上訴の許可を求める申し立てを行うことを検討するとしている。

■バーチャレク <6193>  714円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 バーチャレクス・ホールディングス<6193>がストップ高に買われている。29日の取引終了後、非開示だった21年3月期の連結業績見通しを発表。売上高は53億円(前期比10.9%減)と減収を見込むものの、経常損益は4000万円の黒字(前期は1億9100万円の赤字)に浮上する見通しとなり、これを好材料視する買いが入っている。IT&コンサルティング事業、アウトソーシング事業ともに一部のクライアントで新型コロナウイルス感染症の影響による委託業務の縮小や開発投資の抑制があり、売上高は2ケタ減となる予想。一方、利益面では前期にIT&コンサルティング事業で計上したタイムインターメディアの大型システム開発案件における品質トラブルに伴う損失がなくなるほか、販管費を含めた徹底したコスト削減も寄与し、黒字に転換する見込みだ。

■KYCOM <9685>  885円  +99 円 (+12.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 KYCOM<9685>は続急騰。独立系ソフト開発会社で受託開発を主力としており、通信や公共向けを中心に実績が高い。データ関連サービスでも強みを発揮する。菅首相の政策骨子のひとつである行政のデジタル化推進では「デジタル庁」創設に向けての動きが今後関連銘柄に恩恵が及ぶとの見方が強く、同社もその一角。信用買い残は20万株程度で株式需給面でも軽さがあり、上値を見込んだ投資資金の攻勢が続いている。

■ピックルス <2925>  3,275円  +240 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 ピックルスコーポレーション<2925>が大幅高に買われ4日続伸、連日で年初来高値を更新している。29日の取引終了後に発表した21年2月期上期(3~8月)の連結決算は、売上高243億9800万円(前年同期比13.3%増)、経常利益18億5400万円(同25.7%増)だった。25日に上方修正した数値と同じ内容となったが、大幅な増収増益を改めて評価する買いが入っているようだ。内食需要や健康志向の高まり、キムチがテレビ番組で取り上げられたことなどを受け、主力のキムチ製品を中心に販売が大きく伸びた。また、悪天候による原料価格の変動の影響を受けたものの、増収効果に加え、商品規格の見直しや生産アイテムの集約による生産効率化などで吸収し、2ケタ増収増益を達成した。経常利益の対通期計画進捗率は8割近くに達しており、更なる上振れ期待もあるようだ。

●ストップ高銘柄
 ピースリー <6696>  1,344円  +300 円 (+28.7%) ストップ高   11:30現在
 まぐまぐ <4059>  4,960円  +700 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 ログリー <6579>  5,200円  +700 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在
 アーキテクツ <6085>  773円  +100 円 (+14.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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