【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 セラク、ブロッコリー、コーナン (9日大引け後 発表分)

　9日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　セラク <6199> 　　★前期の経常最高益予想を49％上乗せ、配当も1.2円増額
　◆20年8月期の連結経常利益を従来予想の7.8億円→11.6億円に48.7％上方修正。増益率が5.8％増→57.4％増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で企業の新規ICT投資に大幅な縮小が生じ、売上高は計画を下回ったものの、公共案件の獲得などが堅調に推移したことで利益は上振れ着地した。
　　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の3.4円→4.6円(前の期は3.2円)に大幅増額修正した。

　ライク <2462> 　　★6-8月期(1Q)経常は69％増益で着地
　◆21年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期比69.3％増の10.8億円に拡大して着地。コロナ禍でも高水準で推移する保育ニーズを取り込み、子育て支援サービス事業の収益が2ケタ伸びたことが寄与。総合人材サービス事業では物流業界やコールセンター向けが好調で大幅増益に貢献した。

　養命酒 <2540> 　　★上期経常を63％上方修正
　◆21年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の2.7億円→4.4億円に63.0％上方修正。減益率が59.6％減→34.2％減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルス感染症の影響を想定以上に受け、売上高は計画を下回ったものの、営業活動自粛に伴う販管費の減少などが寄与し、採算は大きく改善した。

　ブロッコリー <2706> [ＪＱ]　　★上期経常が83％増益で着地
　◆21年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比83.3％増の6.3億円に拡大して着地。劇場版「うたの☆プリンスさまっ♪」の収益配分金を計上したことが寄与。顧客単価の上昇で「うたの☆プリンスさまっ♪」関連グッズの収益が伸びたことも業績拡大につながった。
　　通期計画の9.3億円に対する進捗率は68.4％に達しており、業績上振れが期待される。

　ＪＩＮＳＨＤ <3046> 　　★今期経常は33％増で2期ぶり最高益、32円増配へ
　◆20年8月期の連結経常利益は前の期比16.9％減の58.2億円に落ち込んだものの、続く21年8月期は前期比33.0％増の77.5億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は下期に向けて国内アイウエア事業の客足が回復し、既存店売上高は前期比16.9％増を見込む。また、新規出店は国内20店舗、海外15店舗の純増を計画し、EC販売は一段の拡大を予想する。

　コーナン <7516> 　　★上期経常を81％上方修正、通期も増額
　◆21年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の115億円→208億円に80.9％上方修正。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、マスクなどの感染防止用品の販売が大幅に伸長したほか、新しい生活様式の広がりや天候要因を背景にDIY、園芸、レジャー用品、冷房器具の売れ行きも好調だった。
　　併せて、通期の連結経常利益も従来予想の192億円→285億円に48.4％上方修正。増益率が1.5％増→50.6％増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

株探ニュース