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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ナカニシ、SUMCO、ジーエヌアイ

ナカニシ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ナカニシ <7716>  1,940円  +23 円 (+1.2%)  本日終値
 ナカニシ<7716>が反発。午前9時ごろ、デンタルチェアメーカーの米DCIインターナショナル社(オレゴン州)に出資したと発表しており、これが好材料視された。ナカニシのデンタル用ハンドピースやモーターなどのインスツルメンツをデンタルチェアとパッケージとして供給することで、市場での中期的な成長シナリオを確実なものとするのが狙いという。なお、20年12月期業績への影響は軽微としている。

■SUMCO <3436>  1,592円  +13 円 (+0.8%)  本日終値
 SUMCO<3436>が反発。SMBC日興証券が16日付で、投資評価を新規に「1」とし、目標株価を2000円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、短期的にはハイパースケーラーの投資の低迷、米中貿易摩擦による影響、シリコンウエハーの顧客在庫の調整と懸念事項が多いと指摘。ただ、5Gスマートフォンの普及やデータ通信量の増加といった中期的な需要成長のストーリーは特段変わっていないと評価。短期的な需要の調整が一巡すれば、ウエハーの需給は本格的な回復局面に突入する可能性が高いとみて、21年12月期上期中には業績は前四半期比で底打ちすると予想している。

■ジーエヌアイグループ <2160>  3,190円  -700 円 (-18.0%) ストップ安   本日終値 (訂正)
※19日午後3時台に配信した「話題株ピックアップ【夕刊】のジーエヌアイの記載に誤りがありました。以下の通り訂正します。
 ジーエヌアイグループ<2160.T>がストップ安。16日の取引終了後、「F351」の第2相臨床試験の完了を踏まえた今後の方向性を発表。次の段階に進むのは概ね21年12月期第2四半期(4~6月)ごろになるとの見通しを示した。

(誤) 第3相臨床試験に進むのは
(正) 次の段階に進むのは

■戸田建設 <1860>  646円  -26 円 (-3.9%)  本日終値
 戸田建設<1860>は7日続落。前週末16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が2230億円から2153億円(前年同期比8.5%減)へ、営業利益が102億円から59億円(同62.0%減)へ、純利益を75億円から43億円(同65.0%減)へ下振れたようだと発表しており、これが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の拡大による社会情勢の変動に伴い、受注済み工事の引き渡し時期の見直しや追加工事の発注予定の延期などが発生し、完成工事総利益が減少したことが要因としている。

■日本タングステン <6998>  2,140円  +400 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値
 日本タングステン<6998>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社はきょう、二軸押出機部材「MAZELLOY」で、新たに長寿命かつ軽量な新材料「MZ01」を開発したと発表。強化樹脂コンパウンドの生産には「二軸押出機」が使われるが、性能向上のために添加される硬質素材の影響で部材消耗が深刻化し、部材の交換頻度が増えることによる部材の調達コスト増、装置停止に伴う生産性の低下などの問題があった。このほど開発した新規複合材料「MZ01」は、合金工具鋼の10倍以上の耐摩耗性、比重7.1と鋼材よりも軽い、衝撃に強いといった特徴があり、問題解決につながる材料として期待される。

■No.1 <3562>  4,005円  +510 円 (+14.6%)  本日終値
 No.1<3562>が後場急騰。午後0時30分ごろ、11月1日を効力発生日として1株を2株に株式分割するのに伴う配当予想の修正を発表しており、期末配当15円を継続し、実質増配とすると発表したことが好感された。

■BBSec <4398>  3,235円  +316 円 (+10.8%)  本日終値
 ブロードバンドセキュリティ<4398>が急反発。欧米で新型コロナウイルス感染者数が再び増加傾向を強めており、日本国内でも、気温の低下とともに新型コロナ感染拡大への警戒感が強まってきた。企業ではテレワークによる業務シフトへの動きが加速するなか、同分野でのサービスを展開する企業に物色の矛先が向いている。同社は前週12日に情報セキュリティー製品の販売を手掛けるフーバーブレイン<3927>との業務提携を発表し、企業のテレワーク環境の構築支援に一段と傾注する構えをみせており、時流に乗る銘柄として脚光を浴びている。また、強みとする情報セキュリティー分野では、大日本印刷<7912>と人材育成を含め展開力強化を目的に資本・業務提携している。業績も高成長トレンドにあり、21年6月期は営業17%増益を見込む。

■DIT <3916>  1,521円  +143 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>が3日ぶり大幅反発。金融業界向け中心に付加価値の高い情報サービスを展開、サイバー攻撃対応システムなどセキュリティー分野で高い開発実績を持っている。大興電子通信<8023>と協業で中小企業向け電子契約の外部委託サービスをスタートさせており、これも時流に乗る経営戦略として注目を集めている。株価は1月下旬に1872円の年初来高値をつけているが、菅政権のデジタル政策を背景にサイバーセキュリティーが投資テーマとして再浮上するなか、時価は依然1400円台と出遅れ感が強く追随買いを誘っている。

■アグレ都市デザイン <3467>  721円  +63 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 アグレ都市デザイン<3467>が大幅続伸。16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)単独業績予想について、売上高を82億5500万円から82億5700万円(前年同期比4.7%増)へ、営業利益を1億900万円から1億7100万円(同14.9%減)へ、純利益を1100万円から5700万円(同19.7%減)へ上方修正したことが好感された。戸建住宅の販売が想定通りに進捗したことにより、売上高はほぼ従来予想と同水準となった。また、土地原価や建設原価の削減に努めたほか、販管費も従来予想を下回る見込みとなったことが利益を押し上げた。

■キムラユニティー <9368>  1,091円  +73 円 (+7.2%)  本日終値
 キムラユニティー<9368>が急反発。16日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を15億円から18億5000万円(前期比27.6%減)へ、純利益を10億円から11億8000万円(同28.8%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は510億円(同6.1%減)の従来見通しを据え置いているものの、第2四半期に入ってから、海外では中国が急ピッチに回復しているほか、国内で主要顧客が予想以上に回復していることなどが要因としている。更に、「全員参画ワンチーム経営」の展開による収益改善が進みつつあることも寄与する見通し。

●ストップ高銘柄
 ウェッジHD <2388>  200円  +50 円 (+33.3%) ストップ高   本日終値
 ストリームM <4772>  341円  +80 円 (+30.7%) ストップ高   本日終値
 ジーンズメイト <7448>  414円  +80 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値
 エスケイジャパン <7608>  430円  +80 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値
 東京貴宝 <7597>  2,317円  +400 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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