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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フロンテオ、サイバダイン、島忠

フロンテオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■FRONTEO <2158>  878円  +128 円 (+17.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 FRONTEO<2158>が急騰。同社はAIを駆使してリーガルテック事業を展開するが、近年はその高度な技術力をライフサイエンス分野に拡張して新境地を開拓している。AIソリューション事業ではライフサイエンス分野での大型案件のマイルストーンフィーを獲得したことが、20年4~6月期の黒字転換に反映された。今後も新型コロナや認知症分野での活躍に期待が大きい。また、21日には日本マイクロソフトと高齢化社会医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)を目指し協業を開始したことを発表しており、これが投資資金の流入を加速させる背景となった。

■CYBERDYNE <7779>  747円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 CYBERDYNE<7779>が急伸。同社は20日取引終了後、身体機能改善を促す装着型ロボット、HAL医療用下肢タイプ(医療用HAL)が台湾の衛生福利部食品薬物管理署の医療機器承認を取得したと発表した。今回の承認により台湾の大手医療機器専門商社であるCHCヘルスケアグループと提携し、同グループ病院で医療用HALによるサイバーニクス治療の運用を開始するとともに、同グループ子会社が販売代理店としてHALの営業活動を行うことも明らかにされている。

■島忠 <8184>  4,740円  +545 円 (+13.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 島忠<8184>が急騰。20日夜の日本経済新聞電子版で、「家具・日用品大手のニトリホールディングス(HD)がホームセンター大手の島忠の買収を検討していることが20日、分かった」と報じられたことが材料視されている。島忠を巡っては現在、DCMホールディングス<3050>が完全子会社化を目指してTOBを実施中で、島忠もこれに賛同している。報道に対して島忠、ニトリHDともに自社の発表を否定しているほか、ニトリホールディングス<9843>は「島忠も含め、M&Aを通じた成長の可能性を日々検討しているが、現時点で決定している事実はない」とコメント。一方の島忠も「具体的な提案は受領しておらず、決定している事項もない」とコメントしている。

■ソフトクリエ <3371>  3,670円  +410 円 (+12.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>は急反騰し、年初来高値を更新した。この日の寄り付き前、21年3月期連結業績予想について、売上高を225億9000万円から229億6500万円(前期比3.6%減)へ、営業利益を22億7000万円から27億7200万円(同16.5%増)へ、純利益を13億6000万円から16億6800万円(同16.6%増)へ上方修正したことが好感されている。上期において新型コロナウイルス感染症の影響を受けた巣ごもり消費が拡大したことを背景に、リアル店舗を展開している企業などのEC構築及びマーケティングへの投資需要が拡大したことが要因としている。また、テレワーク及び在宅勤務などへの働き方の変化により、インフラなどのシステム投資需要が拡大したことも寄与した。加えて、業績予想の修正に伴い、従来中間・期末各10円を予定していた配当予想をそれぞれ5円増額して年30円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されている。前期実績に対しては10円の増配となる予定だ。

■Genky <9267>  4,370円  +435 円 (+11.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 Genky DrugStores<9267>が急伸し、年初来高値を更新している。20日の取引終了後、21年6月期連結業績予想について、営業利益を50億円から58億円(前期比33.6%増)へ、純利益を35億円から41億円(同48.8%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は1450億円(同17.3%増)の従来見通しを据え置いたものの、全社的なコストコントロールにより、販管費抑制に成功していることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(6月21日~9月20日)決算は、売上高350億7500万円(前年同期比23.0%増)、営業利益17億2100万円(同2.8倍)、純利益12億8800万円(同2.7倍)だった。

■宝ホールディングス <2531>  1,175円  +93 円 (+8.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 宝ホールディングス<2531>が大幅反発している。20日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が1225億400万円から1277億8400万円(前年同期比7.1%減)へ、営業利益が21億8000万円から58億7100万円(同23.0%減)へ、純利益が7億6000万円から27億9800万円(同36.0%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響が想定したほど大きくならなかったことに加えて、タカラバイオ<4974>グループでPCR検査関連製品の需要が予想以上に強くあったことが要因という。また、販管費の抑制に努めたことも寄与したという。

■歯愛メディカル <3540>  9,390円  +740 円 (+8.6%)  11:30現在
 歯愛メディカル<3540>が急反発。20日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を320億100万円から339億円(前期比17.9%増)へ、営業利益を23億2800万円から33億円(同57.1%増)へ、純利益を15億8000万円から22億円(同46.2%増)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響でグローブや手指消毒剤などの感染対策商品の需要が拡大したことが売上高を押し上げるという。また、ロジスティクスセンターの稼働が高水準を維持し続けていることも寄与するとしている。

■MTG <7806>  1,537円  +112 円 (+7.9%)  11:30現在
 MTG<7806>が3連騰。「シックスパッド」や「リファ」など健康美容機器を開発販売しており、巣ごもり需要を捉えて足もとの業績は回復色を強めている。そうしたなか、同社は20日取引終了後、自宅でわずか10分で「ハイブリッドトレーニング」が受けられるEMSオンラインジム「SIXPAD HOME GYM」を同日から開始することを発表、これを手掛かり材料に買い注文を呼び込む形となった。

■日本製鋼所 <5631>  2,275円  +152 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 日本製鋼所<5631>が急伸、年初来高値を更新した。SMBC日興証券は20日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を1800円から2800円に引き上げた。長らく低迷してきた電気自動車(EV)セパレータ用フィルムシート装置の受注にようやく回復の兆しが見えてきたことを評価。業績は今期が底と予想しており、「数少ないEV関連機械株」として買いを再強調している。

■タカラバイオ <4974>  2,945円  +180 円 (+6.5%)  11:30現在
 タカラバイオ<4974>は急反発。20日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が168億7000万円から173億9300万円(前年同期比5.7%増)へ、営業利益が25億円から38億2400万円(同26.0%増)へ、純利益が12億4800万円から23億3500万円(同12.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。第1四半期決算と同時に上方修正を発表したが、以降もPCR検査関連製品の需要が更に強まったことで、売り上げ構成の変化や生産稼働率の向上により、売上原価率が改善したことが要因。また、管理費を中心に販管費が計画未達となったことも寄与した。

■ノジマ <7419>  2,987円  +182 円 (+6.5%)  11:30現在
 ノジマ<7419>は大幅高で3日ぶりに反発している。20日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を270億円から300億円(前期比32.8%増)へ、純利益を410億円から450億円(同2.8倍)へ上方修正したことが好感されている。上期における電気通信事業法改正による携帯電話の販売台数減少の影響などで、売上高は5070億円から5030億円(同4.0%減)へ下方修正したものの、各通信事業者からの質の高いキャリアショップへの支援や付帯サービスの販売、コストコントロールによる経費面の見直しなどが奏功し、利益は上振れる見通しという。

■ローム <6963>  8,660円  +310 円 (+3.7%)  11:30現在
 ローム<6963>が反発している。20日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が1600億円から1680億円(前年同期比11.0%減)へ、営業利益が70億円から126億円(同29.1%減)へ、純利益が73億円から125億円(同8.8%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。自動車生産台数が想定よりも早い回復傾向を辿ったことや、巣ごもりやテレワークの普及で関連する需要の拡大がみられたことが牽引した。また、固定費の圧縮効果も寄与した。

■ヘリオス <4593>  2,069円  +70 円 (+3.5%)  11:30現在
 ヘリオス<4593>は反発している。20日の取引終了後、同社独自のユニバーサルドナーセルの臨床株が完成したと発表しており、これが好感されているようだ。ユニバーサルドナーセルとは遺伝子編集技術を用いて作製した、HLA(ヒト白血球型抗原)型に関わりなく免疫拒絶リスクを抑える次世代iPS細胞のこと。今回このユニバーサルドナーセルについて、日米欧を含む国内外でのヒトへの臨床応用も可能なレベルの細胞株作製にも成功したとしており、今後は臨床応用に向け準備を進めていくという。

■国際石油開発帝石 <1605>  537.8円  +14.9 円 (+2.9%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が高い。米追加経済対策の先行きが不透明ななかここ原油市況は膠着感を強めていたが、直近は米国株が反発してリスクオンの流れに乗った。WTI原油先物価格は前日終値ベースで63セント高の1バレル=41ドル46セントと4日ぶりに反発した。これを背景に米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われており、東京市場でも原油市況と株価連動性の高い両銘柄などに買いが優勢となっている。

■弁護士ドットコム <6027>  15,780円  +430 円 (+2.8%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>がしっかり。午前9時ごろ、三井倉庫ビジネスパートナーズ(=MBP、東京都港区)と業務提携したと発表しており、これが好材料視されている。今回の提携により、弁護士COMはクラウドサインのユーザー企業を対象にMBPが提供する「スマート書庫」の販売代理業務を担い、クラウドサインで締結された電子契約とスマート書庫による、書面で締結された契約書、双方の最適な管理方法を提案するという。なお、同件による業績に与える影響は軽微としている。

■エコモット <3987>  1,124円  +150 円 (+15.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 エコモット<3987>はストップ高カイ気配となっている。20日の取引終了後、5Gの普及に伴う画像・映像並びにその周辺データの品質向上と、需要増加に伴うトランザクション負荷の増大を見越して、サーバレスアーキテクチャを採用した新世代データ基盤を開発したと発表しており、これが好感されている。今回開発した新世代データ基盤は、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が提供するフルマネージドサービスを活用することで、弾力性及び可用性を兼ね備えたサーバレスアーキテクチャベースの構成となったのが特徴。また、アーキテクチャを一新したことで、あらゆるシーンでの応答性が向上し、高品質なクラウド録画やブラウザでの低遅延動画配信など、これまでニーズの多かった標準的機能のユーザー体験を向上させたほか、APIによる連携機能やより幅広いプロトコルへの対応を予定し、将来的な拡張にも対応するIoT・AIサービス運営の基盤にした。

●ストップ高銘柄
 不二硝子 <5212>  1,315円  +300 円 (+29.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本テレホン <9425>  489円  +80 円 (+19.6%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 アースインフィニティ <7692>  6,990円  -1,500 円 (-17.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 など、2銘柄

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