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【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、米大型経済対策への期待から買い優勢 (1月13日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28140.10
高値  28503.43(14:10)
安値  28133.59(09:00)
大引け 28456.59(前日比 +292.25 、 +1.04% )

売買高  12億3956万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆7355億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日続伸、バイデン政権下での大型経済対策に期待
 2.朝方はやや売りが先行したものの、前場中ごろから買いが厚くなる
 3.トランプ米大統領の罷免問題に絡む政局混乱は売りの材料とならず
 4.半導体関連株への物色意欲が旺盛で全体指数の上昇に貢献する形に
 5.緊急事態宣言の対象地域拡大は懸念材料ながら押し目買い需要旺盛

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比60ドル高と反発した。バイデン次期政権の経済対策への期待でエネルギー・素材株などが買われた。

 東京市場では、朝方こそ若干売りが先行したが、前場中ごろからリスク選好ムードが強まり日経平均株価は上げ幅を拡大し、後場も高値圏で売り物をこなした。

 前日の欧州株市場が総じて軟調に推移したが、米国株市場では主要株価指数が引けにかけて締まり、プラス圏で着地。トランプ米大統領の罷免問題に絡む政治的混乱も相場への影響は限定的で、東京市場でもリスクを取る動きが強まった。米バイデン政権に移行後に大型の追加経済対策が見込まれることで、これに期待する買いが優勢。また、世界的に需給改善が進む半導体関連株への物色意欲が旺盛で全体指数の上昇に貢献した。国内では新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が高まっており、緊急事態宣言が首都圏だけなく関西などにも対象地域が広がっていることは懸念材料だが、押し目買い需要は旺盛で空売りの買い戻しが株高を後押しする形となった。東証1部の値上がり銘柄数も前引け時点では値下がりをわずかに下回っていたが、後場は買い直される銘柄が増え、大引けでは1200以上の銘柄が上昇した。

 個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が上昇。東京エレクトロン<8035>が2000円を超える上昇となったほか、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連の人気が目立つ。ファーストリテイリング<9983>も高い。日本電産<6594>、ルネサスエレクトロニクス<6723>なども高い。三光合成<7888>がストップ高、技研製作所<6289>、PR TIMES<3922>、なども値幅制限いっぱいに買われた。
 半面、任天堂<7974>が利食われ、ソニー<6758>も軟調。武田薬品工業<4502>、オリンパス<7733>も売りに押された。Jパワー<9513>も安い。神栄<3004>が急反落、コーナン商事<7516>も大幅安。コシダカホールディングス<2157>、東宝<9602>などが大きく値を下げたほか、住友林業<1911>、ウエルシアホールディングス<3141>なども下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、SBG <9984> 、ファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約221円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、オリンパス <7733> 、信越化 <4063> 、ダイキン <6367> 、ソニー <6758> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約51円。

 東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)海運業、(4)金属製品、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)精密機器、(3)医薬品、(4)輸送用機器、(5)小売業。

■個別材料株

△ひらまつ <2764>
 決算発表通過と管理銘柄指定解除。
△モノタロウ <3064>
 12月売上高は27%増。
△フィルC <3267>
 20年11月期業績は計画上振れで着地。
△PRTIME <3922>
 21年2月期業績予想を上方修正。
△ビザスク <4490> [東証M]
 住友商 <8053> と「企業内DX推進コミュニティ」の運営を開始。
△エヌピーシー <6255> [東証M]
 9-11月期営業黒字転換。
△技研製 <6289>
 9-11月期営業利益3倍化で対上期進捗率は97%に。
△シグマ光機 <7713> [JQ]
 21年5月期営業利益予想を上方修正。
△インターアク <7725>
 未定としていた21年5月期営業利益は9.7%増。
△三光合成 <7888>
 今期経常を4.3倍上方修正。

▼コシダカHD <2157>
 上期業績予想及び中間配当予想を下方修正。
▼オリンパス <7733>
 バリューアクトの保有割合が低下。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)三光合成 <7888> 、(2)ナルミヤ <9275> 、(3)PRTIME <3922> 、(4)インターアク <7725> 、(5)技研製 <6289> 、(6)GMB <7214> 、(7)レオパレス <8848> 、(8)トヨカネツ <6369> 、(9)日理化 <4406> 、(10)化工機 <6331> 。
 値下がり率上位10傑は(1)神栄 <3004> 、(2)ライク <2462> 、(3)コーナン <7516> 、(4)ダイヤHD <6699> 、(5)黒谷 <3168> 、(6)Jパワー <9513> 、(7)東宝 <9602> 、(8)コシダカHD <2157> 、(9)東都水 <8038> 、(10)京阪神ビル <8818> 。

【大引け】

 日経平均は前日比292.25円(1.04%)高の2万8456.59円。TOPIXは前日比6.46(0.35%)高の1864.40。出来高は概算で12億3956万株。東証1部の値上がり銘柄数は1232、値下がり銘柄数は856となった。日経ジャスダック平均は3808.47円(27.81円高)。

[2021年1月13日]


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