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【市況】<マ-ケット日報> 2021年2月22日

 週明けの市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前週末比138円高の3万156円だった。前週末の米国株は小動きだったが、日経平均は直近3日間で450円程度下げていたためすかさず押し目買いが入ってきた。国内外で新型コロナの新規感染者数が減っていることやワクチン接種が進んでいることで、景気下押しリスクが後退していることも安心感につながっている。一方、明日は天皇誕生日で休場となるため終盤は手じまい売りにやや押されている。

 前週末の米国市場は追加経済対策の早期成立期待からダウ平均は小反発した。イエレン財務長官がインタビューで追加経済対策の必要性に改めて言及したことが相場を下支えした。ファイザーのワクチンが1回の接種で高い予防効果を得たという研究結果も好感されている。一方、長期金利が一時1.36%と1年ぶりの高水準に上昇したことが響き、ハイテクなど高PERの主力株を中心に上値は重かったようである。

 さて、東京市場は日経平均が反発してひとまず下げ止まる動きに。コロナの感染者減少やワクチン接種開始がプラスに働くほか、時間外取引の米株先物の上昇も追い風となって、上げ幅が一時400円を超える場面まであった。ただ、一気に3万円台まで上げてきた過熱感はまだ残っており、上値では短期筋の手じまい売りがまだ続いている。日柄をかけて大台を固める時間がまだ必要のようだ。(ストック・データバンク 編集部)

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