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【特集】「2021年のIPO」が5位にランク、3月下旬13社上場でIPO市場活発化<注目テーマ>

TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより
★人気テーマ・ベスト10
1 全固体電池
2 TOPIXコア30
3 半導体
4 再生可能エネルギー
5 2021年のIPO
6 海運
7 水素
8 アンモニア
9 サイバーセキュリティ
10 地方銀行

 みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「2021年のIPO」が5位にランクインしている。

 3月下旬に入り、IPO市場が活発化している。3月16日に東証1部に上場したウイングアーク1st<4432>、マザーズ市場に新規上場したヒューマンクリエイションホールディングス<7361>を皮切りとして、きょうマザーズ上場のブロードマインド<7343>、ジャスダック上場のイー・ロジット<9327>まで11社が新たに上場。更に30日にはAppier Group<4180>とスパイダープラス<4192>のマザーズ上場が控えている。4月は前日までで12社のIPOが発表されており、このペースが続くと20年の93社を超えるIPO数となる可能性が高い。

 公開価格から初値までの騰落率でも、今年1番目のQDレーザ<6613>が2.3倍でスタートしたのを皮切りに、3月25日まで16社連続で初値が公開価格を上回ってスタートした。なかでも2月25日にジャスダック市場に上場したアピリッツ<4174>は上場2日目に公開価格の4.7倍の好調スタートとなるなど、公開価格の2倍以上の初値をつける銘柄も多い。

 今年に入り、2月15日には日経平均株価は約30年6カ月ぶりに3万円台を回復したが、その後は頭を押さえられた格好。かわって、上値に対するしこりが少なく値動きの軽いIPOへの関心が高まっており、こうしたことがテーマとしての「2021年のIPO」へ注目を高める形となっている。

 この日は、Sharing Innovations<4178>、ココナラ<4176>、ベビーカレンダー<7363>などが上昇。QDレーザ、アピリッツも堅調な動きとなっている。なお、きょうジャスダック市場に新規上場したイー・ロジットは、公開価格1500円を495円(33.0%)上回る1995円で初値をつけ、一方のブロードマインドは午前11時時点で初値がまだ形成されていない。

出所:MINKABU PRESS

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