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【特集】横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」― (4)大化け株ゲットも夢じゃない!? “横山流”成長株発掘テクニック

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

◆グロースが花開き、バリューとなる、その「瞬間」

 ただ、最初のうちは数字の読み解きに自信が持てないという人も多いかもしれません。そんな時には、他の投資家がどう読み解いているのかを知る便利な方法があることをご存知でしょうか?

 その便利な方法とは、株価の動きをチャートを使って確認することです。なぜなら、市場で有望そうだと判断された銘柄は買われることになるため、チャートにその動きは必ず表れます。チャートを用いて有望成長銘柄を見つけるためには、高値を更新する銘柄を中心に探すとよいでしょう。株探では「株価注意報」のページの「本日の動向」で、「本日、年初来高値を更新した銘柄」「本日、年初来安値を更新した銘柄」を掲載していますので、毎日確認するようにしてください。


図4 株探の決算注意報 「本日、年初来高値を更新した銘柄」
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 ただ、ここで一つ問題も出てきます。それは、高値を更新する銘柄はチャート上で過熱感が生じている場合が多いため、その上昇が今後も続く"本物"であるのか、それとも思惑で動意づいた一過性のものにすぎないのかを判断することが難しいということです。

 どちらであるのかを見分ける方法の一つとしては、トレンド分析を行って上昇トレンドにあると考えられる銘柄を探すとよいでしょう。株探では「銘柄探索」のページの「テクニカルで探す」のコーナーに、「買いの候補」として「トレンド追随型の指標【主に順張り】」の項目があります。ここに挙げられているテクニカル指標を利用すれば、上昇トレンドの銘柄を探しやすくなりますので、銘柄の選別に活用してみてはいかがでしょうか。


図5 株探の銘柄探検 「トレンド追随型の指標【主に順張り】」
【タイトル】

 さらに本物の上昇であれば、時間をかけて出来高が膨らんでいく傾向がみられますので要注目です。業績が好調な場合、当初は懐疑的な見方があっても、やがて有望成長銘柄と判断されて、時間をかけて買いが集まってくる場合が多いのです。そのため、出来高も株価の推移と一緒に確認するようにしましょう。業績が好調であることは、有望成長銘柄を探す上で必須の条件となりますので、決算内容も併せて確認し、出来高が急増するタイミングは逃さないようにしましょう(これを私は「ピコ投資」と呼んでいます)。

▼参考:「横山利香"ピコ流" テーマ&チャートで狙う高成長株 <新春特別企画>

 株式投資は気まぐれな美人投票です。自分がある銘柄を「いいな」と思ったとしても、他人がそう思わない限り、株価が上昇することはありません。そして、良いと思う人が増えれば増えるほど株価は上昇し、期待値が大きければ大きいほど、大化けが狙える有望成長株に育つ可能性が高まります。「バリュー(割安)」が良いのでも、「グロース(成長)」が良いのでもありません。長い時間をかけて企業が育んできた成長エンジン(グロース)が花開く時、これまでの評価を期待値が上回るからこそ割安(バリュー)となり、投資家の注目を集めて有望成長株となって踊り出るのです。投資家に見出されるその「瞬間」を、ぜひ皆さんも狙ってくださいね!


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