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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アシックス、いすゞ、シンバイオ

アシックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■アシックス <7936>  2,178円  +400 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 アシックス<7936>が急伸し一時、ストップ高の2178円に買われ年初来高値を更新した。13日の取引終了後、21年12月期連結業績予想について、売上高を3700億~3850億円から3850億から3950億円(前期比17.1%~20.1%増)へ、営業利益を70億~100億円から115億~135億円(前期39億5300万円の赤字)へ上方修正しており、これが好感された。第1四半期(1~3月)で、北米・欧州・中華圏・オセアニア地域を中心に増収となり、特に主力のパフォーマンスランニングの売り上げが大きく伸長したことが要因としている。また、粗利益率の改善及び販管費コントロールも寄与する。なお、最終損益は20億~35億円の黒字(同161億2600万円の赤字)の従来見通しを据え置いた。同時に発表した第1四半期決算は、売上高1065億4900万円(前年同期比24.8%増)、営業損益146億400万円の黒字(前年同期8億8200万円の赤字)、最終損益104億8500万円の黒字(同2億4300万円の赤字)だった。

■カオナビ <4435>  3,815円  +700 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 13日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は黒字浮上へ」が好感された。
 カオナビ <4435> [東証M] が5月13日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期の経常損益(非連結)は1600万円の赤字(前の期は2億8000万円の赤字)に赤字幅が縮小し、従来予想の6600万円の赤字を上回って着地。22年3月期は9300万円の黒字に浮上する見通しとなった。
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■いすゞ自動車 <7202>  1,302円  +232 円 (+21.7%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 いすゞ自動車<7202>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は13日取引終了後に、21年3月期通期の連結決算を発表。売上高は前の期比8.3%減の1兆9081億5000万円(従来予想は1兆9000億円)、営業利益は同31.9%減の957億3200万円(従来予想は900億円)で着地した。為替が円安傾向で推移したことに加え、原価低減活動による採算改善や費用削減効果が寄与した。また、期末配当は従来計画比10円増額の20円とし、中間配当10円をあわせた年間配当は30円となる。22年3月期通期の連結業績は、売上高が2兆5000億円(収益認識に関する会計基準を適用するため前期との比較なし)、営業利益が1700億円を予想。前期に大きく落ち込んだ需要が回復に転じ、車両・産業用エンジンともに販売台数が増加するとみている。年間配当については前期比28円増配の58円を計画している。

■アドウェイズ <2489>  882円  +150 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 アドウェイズ<2489>が150円高はストップ高に買われた。スマートフォン向け配信を主力とするアフィリエイト広告大手だが、巣ごもり消費を背景とした電子コミック系の広告需要拡大などを追い風に収益を伸ばしている。13日、取引終了後に発表した21年3月期決算は営業利益段階で前の期比8.2倍の16億2600万円と急増した。市場では「好業績は織り込まれていたが、事前コンセンサスを上回ったことに加え、前日までの4営業日は全体地合い悪もあって連日水準を切り下げていたことで、その分の戻しと考えれば買いやすさがあった」(ネット証券マーケットアナリスト)という。株式需給面では直近4月下旬から5月上旬にかけて、外資系証券経由で同社株の空売り残が急増していたこともあって、その買い戻し圧力も働いたとみられる。

■シンバイオ製薬 <4582>  1,382円  +211 円 (+18.0%)  本日終値
 13日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は赤字縮小で着地」が好感された。
 シンバイオ製薬 <4582> [JQG] が5月13日大引け後(15:30)に決算を発表。21年12月期第1四半期(1-3月)の経常損益(非連結)は2億円の赤字(前年同期は9.9億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
  ⇒⇒シンバイオ製薬の詳しい業績推移表を見る

■JCRファーマ <4552>  3,330円  +502 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率7位
 JCRファーマ<4552>は前場段階で170万株近い出来高をこなし急騰、ストップ高の3330円に買われる人気となった。同社は遺伝子組み換え技術で先駆し、製薬会社として収益性の高さを維持しながら創薬ベンチャーならではの新薬開発力も併せ持ち、バイオ関連株のなかでも投資家の注目度が高い。天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」や間葉系幹細胞を使った細胞医薬品「テムセル」などが業績を牽引、販売を開始するハンター症候群治療薬「イズカーゴ」の収益寄与も見込める。英アストラゼネカの新型コロナワクチン原液の国内製造を受託していることもポイントで、ライセンス事業にも期待がかかっている。13日取引終了後に発表した21年3月期決算は売上高が前の期比21%増の300億8500万円、営業利益が同2.5倍の82億6900万円と大幅な伸びを達成。更に、22年3月期は売上高が前期比63%増という驚異的な伸長率で490億円を予想、営業利益は同2.3倍の187億円を予想している。年間配当も前期実績比で実質増配となる16円を計画している。予想以上の好決算を受け、買い人気が集中する格好となった。

■バルミューダ <6612>  6,790円  +1,000 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値
 バルミューダ<6612>がストップ高の6790円に買われた。13日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を148億5700万円から181億円(前期比43.8%増)へ、営業利益を13億5000万円から14億5000万円(同10.1%増)へ、純利益を8億7800万円から9億3100万円(同11.6%増)へ上方修正したことが好感された。前年に続く巣ごもり需要の影響などから、スチームトースターやオーブンレンジ、空気清浄機などの出荷が堅調に推移しているほか、復調傾向にある韓国への輸出環境の更なる改善などで海外向け出荷も増加が見込まれるという。なお、第1四半期(1~3月)決算は、前年同期に四半期決算を開示していないため比較はないが、売上高37億200万円、営業利益4億5400万円、純利益3億100万円だった。同時に、5Gスマートフォンの開発及び販売を行う携帯端末事業に参入すると発表しており、これも好材料視された。同社はこれまで家電事業でデザインや機能性で差別化した製品を投入しており、スマホにおいてもこうした新機軸を打ち出せば勝機があるとの見方が強い。製造は京セラ<6971>に委託する方針で、21年11月以降に販売を開始する予定。21年12月期業績予想には売上高27億円を織り込んでいるとしている。

■KYB <7242>  3,710円  +515 円 (+16.1%)  本日終値
 13日に決算を発表。「前期税引き前が上振れ着地・今期は16%増益、前期配当を3期ぶり75円で復配・今期は15円増配へ」が好感された。
 KYB <7242> が5月13日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期の連結税引き前損益は163億円の黒字(前の期は414億円の赤字)に浮上し、従来予想の103億円の黒字を上回って着地。22年3月期の同利益は前期比16.3%増の190億円に伸びる見通しとなった。同時に、従来未定としていた前期の期末一括配当を75円実施し、3期ぶりに復配するとし、今期も前期比15円増の90円に増配する方針とした。
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■アルファポリス <9467>  3,250円  +419 円 (+14.8%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常は11%増で4期連続最高益更新へ」が好感された。
 アルファポリス <9467> [東証M] が5月13日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の経常利益(非連結)は前の期比48.6%増の21.7億円に拡大し、22年3月期も前期比10.5%増の24億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増収、増益になる。
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■ジャックス <8584>  2,416円  +293 円 (+13.8%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常は24%増で2期ぶり最高益、20円増配へ」が好感された。
 ジャックス <8584> が5月13日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比1.2%減の165億円になったが、22年3月期は前期比24.2%増の205億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。9期連続増収になる。
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