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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ブイキューブ、郵船、塩野義

郵船 <日足> 「株探」多機能チャートより
■コーナン商事 <7516>  3,810円  +635 円 (+20.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 コーナン商事<7516>が続急騰。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が9日付で関東財務局に大量保有報告書を提出。シティインデックスの同社株式保有比率が5.19%と新たに5%を超えたことが判明したことで、需給思惑などが働いたようだ。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」としている。報告義務発生日は6月2日。

■イーエムシステムズ <4820>  908円  +81 円 (+9.8%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 イーエムシステムズ<4820>が急動意。調剤向けシステムで国内トップシェアを誇る。業績は新型コロナウイルスの影響をこなし回復色が強い。市場では「PERは高めだが、強気の中期計画を掲げるほか、調剤向けシステムの需要獲得が順調に進んでおり成長性の高さが評価される。きょうは、国内証券会社が同社の投資判断を中立から買いに引き上げ、目標株価を850円から一気に1400円に引き上げたことで、株価にインパクトを与えたようだ」(準大手証券ストラテジスト)としていた。

■ブイキューブ <3681>  2,683円  +150 円 (+5.9%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 ブイキューブ<3681>が4日続伸。同社は9日、株主総会の完全オンライン開催をトータルでサポートする「バーチャルオンリー株主総会配信サービス」の提供を16日から開始すると発表。このサービスは、法的な会議体として要求される要件を充たしながら、議長や取締役、監査役の役員は、Web会議などを通じてバーチャル株主総会に出席が可能。また、株主はリアル会場で実施されていた株主総会への出席時と同様に、インターネット経由で出席しながら、議決権行使及び質問を行うことができる機能に加え、拍手や動議といった議場への意思表示に関する機能を備えている。

■アルペン <3028>  2,873円  +131 円 (+4.8%)  本日終値
 アルペン<3028>は続伸。9日の取引終了後、21年6月期の期末配当予想について、従来予想の20円から25円へ引き上げると発表しており、これが好感された。年間配当は45円となり、前期実績に対しては5円の増配になる予定だ。

■マネーフォワード <3994>  6,880円  +270 円 (+4.1%)  本日終値
 マネーフォワード<3994>が4連騰となり、上場来高値を更新した。同社は前日まで、東証1部への市場変更、三菱UFJ銀行との合弁会社設立と好材料が続いていたが、この日は9日に、「“紙の請求業務”に悩む人を応援し、請求業務をもっと前へ。」をコンセプトに、「#インボイスフォワード」プロジェクトをスタートすると発表したことが新たな材料となったようだ。同プロジェクトの第1弾として、クラウド型請求書ソフト「マネーフォワード クラウド請求書」を1年間無料で利用できる特別プランの提供を開始し、紙の請求書の電子化をサポートするという。

■日本郵船 <9101>  5,110円  +180 円 (+3.7%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手海運株が物色人気。世界的に新型コロナのワクチン普及が進み、経済正常化期待が一段と高まっている。そうしたなか、グローバル物流の要を担う海運業界は順風局面が意識されている。米国では消費需要の大きさに供給が追いつかない状態が続いており、主要港湾に荷揚げしたコンテナ数が4月、5月と過去最高を記録したことが伝わっている。そうしたなか、大手海運株は株価指標面でも割安で、郵船と商船三井のPERはいずれも6倍前後にとどまっている。

■塩野義製薬 <4507>  5,839円  +192 円 (+3.4%)  本日終値
 塩野義製薬<4507>が大幅続伸。読売新聞が、同社の木山竜一・上席執行役員医薬研究本部長に対するインタビューで、国内で治験中の新型コロナウイルスワクチンについて「年内に最大3000万人分の量産体制を整える方針を明らかにした」と報道したことが好感された。同氏は変異ウイルスに対応するワクチンの開発を進めることも表明。この日は同社のコロナワクチン開発に対する期待からの買いが流入した。

■レーザーテック <6920>  20,560円  +650 円 (+3.3%)  本日終値
 レーザーテック<6920>は反発。目先リバウンド狙いの買いが流入し2万円大台を回復した。前週末まで10連騰で最高値街道を突き進む展開をみせたが、今週明け7日に高値2万3930円をつけてからは急速に値を崩し、前日は2万円大台を下回って引けた。独占供給するマスクブランクス検査装置はEUV露光装置市場が急拡大するなか、同社の更なる成長ドライバーとして期待は大きいものの、株価指標面で高PERが警戒され、直近は証券会社の投資判断引き下げなども影響して反動安に見舞われる形となった。売買代金も前日は1500億円近くまで膨らみ、東証1部で断トツとなるなどマーケットの注目度は高い。株価は25日移動平均線の水準まで調整を入れたことから、目先売り一巡感も意識されているもようだ。

■ケアネット <2150>  8,980円  +270 円 (+3.1%)  本日終値
 ケアネット<2150>が5連騰と上値追いを加速し連日の上場来高値更新、未踏の9000円大台乗せを果たした。時価総額は1000億円に達した。医療向け情報サイト「ケアネット・ドットコム」を運営しており、医療ICT分野の先駆として存在感を示し、医師会員も増勢一途で業績は絶好調に推移している。5月中旬に21年12月期業績予想を修正、営業利益は従来予想の17億円から22億1100万円に大幅増額しており、市場の注目を集めた。マザーズ銘柄で日々の出来高流動性にも富み、株価は前日まで4日続伸しているが、そのすべてが陽線で、機関投資家とみられる実需買いが入っているとの見方も強い。

■マクアケ <4479>  6,080円  +180 円 (+3.1%)  本日終値
 マクアケ<4479>が4日続伸。同社はきょう、韓国発プロジェクトの日本進出に向けた事業サポートを強化するため、ソウル特別市麻浦区に拠点を設立したと発表しており、今後の展開などが期待されているようだ。韓国拠点の新設は、モノや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」から誕生した韓国企業の商品やサービスに関するサポーターの反響の大きさや、日本進出を希望する同国企業からの問い合わせが増加していることなどが背景。韓国案件の本格展開を始めた17年10月から、これまでの4年間で同国企業のプロジェクトだけでも620件を掲載、20年の応援購入金額は19年に比べ1.5倍以上に成長しており、現地法人との連携を深めることで応援購入額の更なる拡大を目指すとしている。

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