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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アイモバイル、J・TEC、ラクスル

アイモバイル <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイモバイル <6535>  1,666円  +300 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 アイモバイル<6535>がストップ高。10日の取引終了後、21年7月期の配当予想について、期末一括配当を30円から100円へ増額すると発表しており、これが好感されたようだ。今年10月に上場5周年を迎えることを記念して、記念配当70円を上乗せする。あわせて、第3四半期累計(20年8月~21年4月)の決算を発表し、売上高は141億9600万円(前年同期比18.2%増)、営業利益は29億9800万円(同49.9%増)と大幅な増収増益で着地した。主力のふるさと納税サイト「ふるなび」の会員数や寄付件数が増加したほか、利益率の大きい案件が貢献したインターネット広告事業も好調だった。

■Jティッシュ <7774>  803円  +94 円 (+13.3%) 一時ストップ高   本日終値
 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>が急騰し年初来高値を更新した。午前11時6分ごろ、きょう付で自家培養口腔粘膜上皮「オキュラル」の製造販売承認を取得したと発表しており、これが好感された。「オキュラル」は、角膜上皮幹細胞疲弊症の治療を目的とした製品で、同疾患に対する口腔粘膜上皮細胞を用いた再生医療等製品としては世界初となる。患者自身の口腔粘膜組織を採取し、分離した細胞を培養して作製するヒト(自己)口腔粘膜由来上皮細胞シートで、患者の眼表面に同品を移植することで、患者自身の口腔粘膜上皮細胞が生着・上皮化し、欠損した角膜上皮を修復することを目的としているという。なお、22年3月期業績への影響は、織り込み済みとしている。

■ラクスル <4384>  5,240円  +435 円 (+9.1%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ラクスル<4384>は続急伸。10日の取引終了後、21年7月期の単独業績予想について、売上高を270億~280億円から296億5000万~301億5000万円(前期比37.9~40.3%増)へ、営業損益を1億5000万円の赤字~5000万円の黒字から1億1000万~1億9000万円の黒字(前期2億4400万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。新規顧客の増加や放映案件の大型化によりノバセル事業の成長が加速したことや、ラクスル事業で封筒やダイレクトメールなどの在宅需要を取り込む商材や、新規商材のノベルティが寄与した。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年8月~21年4月)決算は、売上高223億2100万円(前年同期比34.5%増)、営業利益5億1900万円(前年同期4億3400万円の赤字)だった。

■SREホールディングス <2980>  6,670円  +520 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 SREホールディングス<2980>は急伸し年初来高値を更新。SMBC日興証券が10日付けで投資評価「1」を継続し、目標株価を7700円から7900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。AIC&C事業における拡販体制拡張及びサービス拡充に伴う売り上げ成長や先行投資によるコスト増、不動産テック事業におけるAIFLATの案件規模拡大による売却単価の上昇などを織り込み、22年3月期営業利益予想を13億4300万円から14億円へ、23年3月期を同18億900万円から16億9000万円へ修正。また24年3月期を同21億2000万円と予想している。

■メンバーズ <2130>  3,420円  +105 円 (+3.2%)  本日終値
 メンバーズ<2130>が3日ぶりに反発し、上場来高値を更新した。同社は10日、子会社を通じて非FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)太陽光発電所「メンバーズソーラー発電所」を千葉県睦沢町に建設し、今月中に発電を開始すると発表。太陽光発電所の建設は、温室効果ガスを主原因とする気候変動問題が早急に解決すべき世界的な課題となっているなか、事業活動におけるすべての使用電力を自社発電所で賄うことが目的。同発電所の年間想定発電量は1時間当たり約24万8000キロワット(初年度)で、農地での再生エネの生産と農業を両立させる取り組みとして期待されるソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を採用している。

■ペプチドリーム <4587>  5,060円  +135 円 (+2.7%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>が3日ぶりに反発。10日の取引終了後、ペプチド放射性医薬品に関する戦略的パートナーである米レイゼバイオ社(カリフォルニア州)から、開発の進捗に伴いマイルストーンフィーとしてレイゼバイオ社の一部株式を受け取ることになったと発表しており、これが好材料視された。金額は非開示。なお、21年12月期業績への影響は軽微としている。

■テンポスHD <2751>  2,311円  +61 円 (+2.7%)  本日終値
 テンポスホールディングス<2751>が高い。同社は10日取引終了後に、21年4月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比42.9%減の9億8200万円となり、従来予想の9億5100万円から上振れ着地した。売上高は同7.4%減の270億1400万円(従来予想は257億3000万円)で着地。客単価が向上したほか、新規に飲食店を開業する顧客を想定以上に獲得できたことが業績を押し上げたとしている。あわせて公表した22年4月期通期の連結業績予想は、売上高が243億3200万円、営業利益が21億1600万円とした。ただ、これは新型コロナウイルスの影響が見通しにくいとしてステーキハウス「あさくま」の業績予想を含んでおらず、合理的な算定が可能となった時点で速やかに開示するとしている。なお、「あさくま」を業績予想に加えることで与える影響は、利益が減るよりも増える可能性があるという。

■日本郵政 <6178>  927.7円  +22.2 円 (+2.5%)  本日終値
 日本郵政<6178>が3日ぶりに反発。10日の取引終了後、上限を2億7609万500株(発行済み株数の6.14%)、または2500億円とする自社株を、11日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好材料視された。今回の自社株買いでは、支配株主である財務大臣がその保有株式の一部を売却する可能性があるが、会社側では「財務大臣が自社株取得に応じる意向を有しているか確認できていないが、郵政民営化法の趣旨などから応じるものと期待する」とコメントしている。また、取得した自社株は消却を予定しているという。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■四国化成工業 <4099>  1,259円  +24 円 (+1.9%)  本日終値
 四国化成工業<4099>は続伸。10日の取引終了後、上限を120万株(発行済み株数の2.2%)、または14億8200万円とする自社株を、11日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好感されている。取得した自社株は消却を予定しているという。

■パンパシHD <7532>  2,364円  +42 円 (+1.8%)  本日終値
 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が5日続伸。10日の取引終了後に発表した5月度の月次販売高状況(速報)で、既存店売上高は前年同月比4.6%減と4カ月連続で前年割れとなったものの、3月から出ている前年のコロナ特需の反動影響が5月が最も大きいことが要因であり、想定内との見方が強い。

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