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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:INPEX、エーザイ、宮越HD

INPEX <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニッセイ <6271>  1,246円  +217 円 (+21.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 ニッセイ<6271>は一時ストップ高の1329円に買われ年初来高値を更新した。27日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を185億円から191億円(前期比22.8%増)へ、営業利益を9億円から12億5000万円(同5.5倍)へ、純利益を7億2000万円から10億円(同3.5倍)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルスの影響から回復後を見込んだ設備投資需要の高まりが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、中間・期末各10円の年20円を予定していた配当を各12円の年24円に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されている。前期実績に対しては4円の増配となる予定だ。

■ぴあ <4337>  3,950円  +275 円 (+7.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 ぴあ<4337>が3連騰し連日の年初来高値更新となっている。政府はきょう、新型コロナウイルス対策で19都道府県に発令中の緊急事態宣言の全面解除について専門家に諮問し、宣言は30日に解除される見通しとなっており、イベントの制限緩和への期待感からチケット販売最大手の同社にも買いが入っているようだ。現在、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の地域では、イベント開催の定員を「50%以内かつ上限5000人」としているが、きょう付けの日本経済新聞によると、「政府は宣言などを解除した後も、1カ月は経過措置として『定員50%以内かつ上限1万人』を基準とする。その後は『定員の50%以内か5千人のいずれか大きい方』まで収容できるようにする」と報じており、収容人数の増加による収益改善が期待されている。

■宮越ホールディングス <6620>  1,348円  +79 円 (+6.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 宮越ホールディングス<6620>が大幅に3日続伸となっている。同社はきょう、子会社が中国・深セン市で推進している「ワールドイノベーションセンター」プロジェクトについて、日建設計(東京都千代田区)とコンサルティング業務委託契約を締結すると発表しており、これが株価を刺激しているようだ。業務委託の主な内容は、プロジェクトに必要となる都市計画及び事業計画の進め方に関するアドバイザリー業務、現地行政・地区関係者・現地コンサルティング会社などとの協議及び調整などの支援業務。実施期間は21年10月1日から22年9月30日までとなっている。

■INPEX <1605>  888円  +31 円 (+3.6%)  11:30現在
 INPEX<1605>が4日続伸し年初来高値を更新した。27日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前週末比1.47ドル高の1バレル=75.45ドルへ上昇した。米国では新型コロナウイルス感染者数が減少傾向にあり、経済再開による原油需要回復期待が強い。また、8月下旬に米国を襲ったハリケーンの影響で原油生産が打撃を受け、需給が引き締まっていることも原油上昇の要因となっている。

■エーザイ <4523>  8,850円  +295 円 (+3.5%)  11:30現在
 エーザイ<4523>が反発している。この日の寄り前、同社と米バイオジェン<BIIB>は、早期アルツハイマー病(早期AD)治療薬として開発中の「レカネマブ」について、迅速承認制度に基づき米国食品医薬品局(FDA)に生物製剤ライセンス申請(BLA)の段階的申請を開始したと発表しており、これが好材料視されている。なお、レカネマブは、21年6月にブレイクスルーセラピーの指定を受けている。

■大垣共立銀行 <8361>  1,997円  +44 円 (+2.3%)  11:30現在
 大垣共立銀行<8361>が反発。27日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。経常収益を1091億円から1105億円(前期比5.1%減)へ、純利益を71億円から103億円(同28.6%増)へ引き上げており、これが好感されているようだ。銀行単体において、与信関係費用が当初予想を下回り、一方で国債等債券損益が想定を上回る見込みとなったことなどが要因。

■ハピネット <7552>  1,535円  +29 円 (+1.9%)  11:30現在
 ハピネット<7552>が反発している。27日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を1220億円から1250億円(前年同期比12.3%増)へ、営業利益を20億円から23億円(同18.1%増)へ、純利益を12億円から16億円(同27.0%増)へ上方修正したことが好感されている。玩具事業で「ポケモンカードゲーム」のヒットがあったことや、アミューズメント事業でカプセル玩具の販売が好調に推移したことなどが寄与する。

■大分銀行 <8392>  1,912円  +32 円 (+1.7%)  11:30現在
 大分銀行<8392>は反発。27日の取引終了後、22年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想について、経常収益を258億円から284億円(前期比1.6%減)へ、純利益を22億円から31億円(同2.2倍)へ上方修正しており、これが好感されている。銀行単体において、コア業務純益が想定を上回り、与信費用が想定を下回る見込みとなったことが収益に寄与するとしている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,717円  +93 円 (+1.4%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は全体地合い悪のなか、プラス圏で推移する強さをみせている。米長期金利の上昇を警戒して、電機・精密などハイテクセクター中心に売りがかさんでいるが、そのなかで日経平均寄与度の高い同社株への継続的な買いが観測されている。市場では「前日の米国株市場でナスダック指数は軟調だったものの、同社が出資するアリババ<BABA>が3.5%高と大きく切り返したことが、プラス材料となっている。もっとも、きょうは実質9月最終商い日で、指数寄与度の高いファーストリテイリング<9983>や同社株に中間期末を意識したテクニカル的な買いが入っているフシがある」(ネット証券アナリスト)という指摘も出ていた。

■森六ホールディングス <4249>  2,168円  +27 円 (+1.3%)  11:30現在
 森六ホールディングス<4249>は小幅反発している。27日の取引終了後、保有する投資有価証券3銘柄を売却したことに伴い、22年3月期第2四半期の連結業績に投資有価証券売却益18億7900万円を特別利益として計上すると発表しており、これが好感されている。なお、22年3月期業績への影響は他の要因も含めて現在精査中としている。

■日本特殊陶業 <5334>  1,815円  +19 円 (+1.1%)  11:30現在
 日本特殊陶業<5334>は反発している。27日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、営業利益を230億4800万円から310億円(前年同期比85.0%増)へ、純利益を172億4800万円から220億円(同76.6%増)へ上方修正したことが好感されている。自動車メーカーの半導体不足による減産影響を受けて、新車組み付け用市場は厳しい状況にある一方、補修用部品市場や半導体製造装置用部品は好調に推移しており、売上高は2390億円(同26.1%増)の従来見通しを据え置いた。ただ、補修用市場比率の増加や想定より為替レートが円安に推移したこと、費用の抑制などが寄与し、利益は想定を上回る見込みとしている。

■三菱UFJ <8306>  683.4円  +6.9 円 (+1.0%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が4日続伸となったほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが揃って上値指向を継続している。ここ米長期金利の上昇が顕著となっており、米国株市場ではゴールドマン・サックス・グループ<GS>、JPモルガン<JPM>、シティグループ<C>、バンカメ<BAC>といった大手金融株が急速に買われる展開となっている。前日の米10年債利回りは1.48%台まで上昇し、6月25日以来約3カ月ぶりの高い水準となった。これを受けて日本国内の債券市場でも10年国債利回りが6月末以来の高水準となるなど金利の上昇傾向が鮮明で、銀行セクターには追い風となっている。

■トヨタ自動車 <7203>  10,430円  +100 円 (+1.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が頑強な値動き。ここにきて米長期金利の上昇傾向が強まり、日米金利差拡大の思惑から外国為替市場ではドル買い・円売りの動きを誘発、足もとでは1ドル=111円前後の動きと円安が進んでいる。輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車セクターには追い風要因となっている。トヨタの今期想定為替レートは1ドル=105円、ホンダは106円となっており、いずれも従来想定よりも輸出採算の改善が見込まれる。半導体不足による自動車減産の動きなどはマイナス材料ながら、足もとでは空売りの買い戻しなども誘発し強調展開が続いている。

■日本郵船 <9101>  9,550円  -720 円 (-7.0%)  11:30現在  東証1部 下落率10位
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>をはじめ海運株が売りに押される展開となっている。前日は東証1部売買代金のトップスリーを海運大手3銘柄が占めるという異例の展開となったが、3銘柄ともに株価は大きく水準を切り下げた。新型コロナウイルス感染者数の急減を背景に株式市場ではリターンリバーサルの動きが誘発され、個人消費に絡む内需関連株への投資資金シフトが鮮明となるなか、海運を筆頭にこれまで買われていたグローバル景気敏感株には利益確定の売り圧力が顕在化している。もっとも郵船や商船三井などはPERが超割安なだけではなく、配当利回りの高さでも群を抜いており、きょうが実質9月最終売買日であることから、駆け込みで中間期末権利取りを狙った買いが下値を支える形となりやすい。

■あさひ <3333>  1,343円  -79 円 (-5.6%)  11:30現在
 あさひ<3333>が続落している。同社は27日取引終了後に、22年2月期第2四半期累計(2月21日~8月20日)の単独決算を発表。営業利益が前年同期比18.1%減の49億8400万円にとどまったことがネガティブ視されているようだ。売上高は同2.3%増の400億6000万円で着地。「密」を避ける移動手段として自転車の需要は堅調だったが、人件費や広告宣伝費など販管費が増加したことが利益面に影響した。なお、通期業績予想は売上高700億円(前期比0.8%増)、営業利益54億5000万円(同20.6%減)とする従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄
 ニッチツ <7021>  2,770円  +500 円 (+22.0%) ストップ高   11:30現在
 など、1銘柄

●ストップ安銘柄
 グリーンズ <6547>  485円  -100 円 (-17.1%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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