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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サイゼリヤ、吉野家HD、TKP

サイゼリヤ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サイゼリヤ <7581>  2,985円  +375 円 (+14.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 サイゼリヤ<7581>が3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。同社は13日取引終了後に、22年8月期通期の連結業績予想を公表。経常利益見通しを前期比3.8倍の130億円としていることが好感されているようだ。売上高は同18.6%増の1500億円を予想。アフターコロナを見据えた出店戦略や販売戦略を推進するとともに、利益体質強化のため店舗や工場での食材ロスの削減や設備改善による作業の生産性向上に取り組むとしている。また、21年5月からの協力金合計65億円を営業外収益に見込んでいる。

■吉野家ホールディングス <9861>  2,289円  +209 円 (+10.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 吉野家ホールディングス<9861>が大幅高で3日ぶりに反発している。13日の取引終了後、22年2月期の連結経常損益を従来予想の52億円の黒字から105億円の黒字(前期は19億6400万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、これが好材料視されている。緊急事態宣言の発令や期間延長の影響で売上高は計画を下回るものの、コスト削減に加え、新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金や雇用調整助成金などを計上することが利益を押し上げる。同時に発表した上期(3~8月)の同損益は49億1900万円の黒字(前年同期は50億400万円の赤字)だった。また、従来未定としていた上期配当は5円(前年同期は無配)実施すると発表。年間配当は引き続き未定とした。

■ティーケーピー <3479>  1,771円  +118 円 (+7.1%)  11:30現在
 ティーケーピー<3479>が急反発。株価は前日比14.9%高の1900円まで上昇する場面があった。13日の取引終了後に発表した22年2月期上期(3~8月)の連結経常損益は7億4600万円の赤字(前年同期は21億1900万円の赤字)に赤字幅が縮小しており、これが好材料視されているようだ。新型コロナワクチン職域接種会場の提供が貸会議室の稼働上昇に寄与し、会議・研修需要の取り込みにもつながったほか、前年同期に新型コロナ感染拡大の影響を大きく受けたアパホテルについても4棟を新型コロナ軽症者用宿泊療養施設として貸し出しを開始し、収益化しているという。前期から着手している固定費圧縮の効果もあり、TKP単体は6400万円の営業黒字(前年同期は18億7700万円の赤字)に転じた。

■コシダカHD <2157>  688円  +38 円 (+5.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 コシダカホールディングス<2157>がカイ気配スタートで600円台半ばのもみ合いを一気に上放れてきた。同社は低価格を特徴とするカラオケを全国展開している。新型コロナウイルスの感染拡大で強い逆風に晒されたが、足もとでは感染第5波の収束を背景に収益環境が改善している。前期の業績悪は株価に織り込まれており、今期以降の回復度合いに市場の注目が集まる状況にある。そうしたなか、同社が13日取引終了後に発表した22年8月期の業績予想は売上高が前期比93%増の400億9300万円と大幅増収を見込み、営業損益は27億100万円の黒字(前期は76億2800万円の赤字)と赤字脱却を予想。更に年間配当も前期実績に4円上積みとなる8円を計画、これを好感する買いが集中した。

■ダイト <4577>  3,285円  +175 円 (+5.6%)  11:30現在
 ダイト<4577>が急反発。13日の取引終了後、22年5月期第1四半期(6~8月)の連結経常利益が前年同期比23.1%増の24億1900万円だったと発表しており、これを好感する買いが入っている。原薬では、消炎鎮痛剤原薬、食道炎治療剤原薬、疼痛治療剤原薬などのジェネリック医薬品向け原薬の販売が増加した。また、製剤は自社開発ジェネリック医薬品及び高薬理活性製剤、医療用医薬品における新規の新薬や長期収載品の製造受託が堅調に推移したという。経常利益は第1四半期実績だけで、通期計画(60億円)に対して進捗率が40.3%に達しており、業績上振れが期待されている。

■東京エネシス <1945>  1,110円  +57 円 (+5.4%)  11:30現在
 東京エネシス<1945>が大幅高。同社は東電系の電力設備工事会社で原発のメンテナンスなどで実績が高い。再生可能エネルギー分野への展開力にも定評があり、太陽光発電では部材調達、調査、施工、保守までワンストップで手掛け需要を捉えている。原発については、岸田新首相が再稼働に前向きな姿勢を示していることで、同社の収益機会が拡大するとの思惑が買いを後押ししている。筆頭株主は東京電力ホールディングス<9501>だが、第2位株主に光通信<9435>が入っていることも株式需給面での思惑となっているようだ。

■新光商事 <8141>  890円  +43 円 (+5.1%)  11:30現在
 新光商事<8141>は大幅続伸している。13日の取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を1100億円から1300億円(前期比26.3%増)へ、営業利益を16億円から26億円(同68.5%増)へ、純利益を12億6000万円から17億円(同35.5%増)へ上方修正したことが好感されている。主要分野の産業機器関連、自動車電装機器関連が好調に推移していることが要因としている。同時に、業績予想の修正に伴い中間・期末各17円の年34円を予定していた配当予想を中間・期末各23円の年46円に引き上げたことも好材料視されている。前期実績に対しては12円の増配になる予定だ。

■アイドマHD <7373>  5,070円  +240 円 (+5.0%)  11:30現在
 アイドマ・ホールディングス<7373>は急伸。13日の取引終了後、11月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を目的としている。

■東京エレクトロン <8035>  47,760円  +2,010 円 (+4.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が4日ぶり反発、上げ幅は2000円を上回り4万7000円台まで上値を伸ばした。米長期金利の低下を背景に、前日の米国株市場ではグロース株買いの動きを誘発、半導体セクターではアドバンストマイクロデバイシズ<AMD>が3.9%高、ザイリンクス<XLNX>が3.7%高と値を飛ばしたほか、アプライド・マテリアルズ<AMAT>、エヌビディア<NVDA>、インテル<INTC>など主力株が軒並み上昇した。東京市場でも半導体関連株はここ調整色の強い展開を強いられていたが、足もとでは同社株を筆頭に値ごろ感からの押し目買いが流入している。

■アドヴァングループ <7463>  967円  +30 円 (+3.2%)  11:30現在
 アドヴァングループ<7463>が急動意、一時40円強の上昇で25日移動平均線を上回り、4ケタ大台復帰を視界に入れている。石材やタイルなど建設資材の輸入販売商社で、商業施設向けや住宅向けで高い実績がある。新型コロナウイルスの影響で大型再開発に絡む需要は停滞しているが、住宅設備向けで受注を伸ばし、商品価格の改定で海上輸送コストの上昇などを吸収している。13日取引終了後に発表した22年3月期の中間期決算は最終利益が前年同期比29%増の17億6800万円と大幅な伸びを確保しており、これを好感する買いを引き寄せる形となった。

■JT <2914>  2,293.5円  +29.5 円 (+1.3%)  11:30現在
 JT<2914>が強調展開を続けておりマーケットで注目を集めている。株価はきょうで5日続伸となり、連日の年初来高値更新と気を吐いている。たばこ事業は国内で逆風が強いものの英国など海外で需要を伸ばしており、21年1~6月期はトップラインが前年同期比11%増と2ケタ増収を確保し、営業利益も3割近い伸びで3220億円と好調だった。通期計画に対する進捗率も営業利益段階で80%に達している。世界的に川上インフレで企業のコストアップに警戒ムードが高まるなか、「たばこは国内でも数少ない値上げしやすい商品であり、その点同社には優位性がある。また、配当利回りが5.7%前後と際立って高いことから機関投資家などの買いが入っているのではないか」(国内証券アナリスト)とする。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,220円  +26 円 (+0.4%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が3日ぶり反発。前日の米国株市場では9月の米消費者物価指数を受けて過度なインフレ懸念が後退、10年債利回りが再び1.5%台に低下したことでハイテク株に買いが入りやすくなり、ナスダック総合指数が反発に転じた。同社は米ハイテク株に積極投資していることでナスダック指数との株価連動性が高く、目先押し目買いを誘う展開となっている。一方、中国政府のテック企業に対する統制強化の動きが引き続き同社株にとって警戒材料となっているほか、足もと増加基調を強め2100万株強に積み上がった信用買い残も株式需給面の重荷となっており、戻り足を鈍くしている。

■コメダホールディングス <3543>  2,106円  +8 円 (+0.4%)  11:30現在
 コメダホールディングス<3543>は朝安後にプラス圏に切り返す展開。13日の取引終了後、22年2月期上期(3~8月)の決算を発表。売上収益が163億8500万円(前年同期比21.6%増)、営業利益が37億9900万円(同58.0%増)と大幅な増収増益で着地しており、これを好感した買いが入っているようだ。メディア露出効果をはじめ、季節限定メニューの積極的な投入などを図ったことで客足が伸びた。なお、通期の売上収益は329億円(前期比14.2%増)、営業利益は72億5000万円(同31.6%増)の見通し。

■日本航空 <9201>  2,487円  -47 円 (-1.9%)  11:30現在
 日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>といった空運株が安い。足もとの原油価格の上昇が利益の悪化要因に働くとの警戒感が浮上している。13日に発表された米航空大手、デルタ・エアーラインズ<DAL>の7~9月期決算は黒字だった。ただ、同社は原油上昇による燃料価格の急騰で10~12月期は税引き前利益ベースで赤字を計上する恐れがある、と警告。これを受け、同社株が急落したほかアメリカン航空<AAL>、ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス<UAL>など米大手航空株が売られた。このなか、JALやANAHDも売りに押される展開となっている。

■三菱UFJ <8306>  644.7円  -10.7 円 (-1.6%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保が軟調な推移となっている。ここ米長期金利の先高観測が強まっていたが、前日に発表された9月の米消費者物価指数は、事前の市場予測とほぼ一致したことで過度なインフレ懸念が後退、米10年債利回りは1.5%台に低下した。これを受けて米国株市場ではJPモルガン<JPM>が2.6%安と値を下げたほか、バンカメ<BAC>、シティグループ<C>など金融セクターが総じて売りに押された。東京市場でも米国事業を手掛ける大手金融株にこの流れが波及している。

■ADプラズマ <6668>  1,790円  +300 円 (+20.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アドテック プラズマ テクノロジー<6668>がストップ高カイ気配。同社は半導体向けを主力に高周波プラズマ電源装置で業界トップシェアを誇り、世界的な半導体需給の逼迫を背景に収益成長を加速させている。13日取引終了後に発表した、22年8月期業績予想は売上高が前期比44%増の115億円、営業利益は同81%増の20億円を見込んでいる。売上高、営業利益ともに18年8月期に記録した過去最高を4期ぶりに更新する見通しで、これがポジティブサプライズとなった。

●ストップ高銘柄
 光陽社 <7946>  2,626円  +500 円 (+23.5%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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