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【市況】来週の株式相場に向けて=急落後の戻りを試す局面に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 今週は大荒れの1週間となった。日経平均株価は、24日こそ小幅に値を上げたが、26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表が注視されるなか、27日までの3日間で1400円を超える急落を演じた。特に、FOMCでのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見がタカ派色の濃い内容だったことが嫌気され、27日は841円安と2万6100円台まで急落し2020年11月以来、約1年2カ月ぶりの安値をつけた。ただ、28日は自律反発狙いの買いが入り547円高と急反発した。

 市場には「いったんは日経平均株価がどこまで戻すかを試す局面」(アナリスト)との見方が出ている。27日までの急落で、目先の悪材料は織り込んだともみられる。次回のFOMCは本当の意味での正念場となるが、3月15~16日の開催のため1カ月半ほどの時間がある。こうしたなか来週は2万7000円台回復が焦点となるが、米国市場のインフレ懸念は強く、なおも値の荒い展開が続くとみられている。

 来週は日米の企業決算があるほか、週末には米雇用統計もあり重要経済指標の発表が目白押しで、その内容に一喜一憂する展開となりそうだ。米国では2月1日に米1月ISM製造業景況指数、2日に米1月ADP雇用統計、3日に米1月ISM非製造業景況指数、そして4日に米1月雇用統計が発表される。また、1日にアルファベットC<GOOG>、2日にメタ・プラットフォームズ<FB>(旧フェイスブック)、3日にアマゾン<AMZN>の決算発表がある。2日にOPECプラスが開催され、3日に欧州中央銀行(ECB)理事会が予定されている。

 国内では、1月31日にレーザーテック<6920>、商船三井<9104>、2月1日に村田製作所<6981>、キーエンス<6861>、2日にソニーグループ<6758>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、3日に任天堂<7974>、日本製鉄<5401>などの決算発表が予定されている。来週の日経平均株価の予想レンジは、2万6300~2万7200円。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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