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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「ポイントになりやすい12月上旬」

株式評論家 富田隆弥

◆サッカーW杯で日本代表が優勝候補のドイツに逆転勝ちし、この歴史的勝利に日本中が盛り上がった。その熱波が株式市場にも及んだのか、24日の日経平均株価は約2カ月ぶりに一時2万8500円台に乗せ、引けは267円高の2万8383円と3日続伸した。チャートは上昇基調を継続し、日経平均株価は9月13日高値の2万8659円に迫るが、1月5日につけた年初来高値の2万9388円を目指す可能性も出てきた。TOPIXは8月の戻り高値2006ポイントをすでにクリアし、1月5日の年初来高値2042ポイントを視野に捉えている。

◆日本株高の背景には、 NYダウの上昇がある。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げピッチの減速観測を背景に、23日にNYダウは高値を3万4262ドルに伸ばして、8月16日高値の3万4281ドルに肩をほぼ並べた。「米中間選挙後の株高」や「ブラックフライデーに向けての上昇」など、これまでの経験則(アノマリー)通りの展開になっている。

◆ただし、この堅調な相場がいつまでも続くとは限らない。師走に向けて投資家のマインドが高まるところであり、12月のボーナスシーズンに向けて証券・金融界も「株高」の演出に努めるところだが、12月9日にはメジャーSQ(先物・オプション清算日)が到来する。メジャーSQの週に戻り高値を打つ、とのアノマリーもあるだけに注意が必要だ。

◆チャート面では、NYダウ、日経平均株価ともに10月から上昇を続けてきており、RCI(順位相関指数)などテクニカル指標に高値信号が灯り始めている。米国景気には減速感が漂い、ロシアはウクライナのインフラ施設への攻撃を強めている。さらに、暗号資産交換業大手「FTX」が破綻し、経済への影響とその詳細が明らかになるのはこれからだ。

◆堅調な株式市場だが、懸念要因を抱えていることを忘れてはならない。個別では上昇するものが増えてきたが、「押し目買い、吹き値売り」など小まめな対応で臨みたい。

(11月24日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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