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【特集】横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」― (34)株価の方向性と調整や押し目のあたりをつけるリトレースメント【後編】

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

 個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

 日経平均株価は1月下旬頃から膠着した状況が続いていましたが、3月に入り昨年11月高値を突破し、2万9000円大台を視野に捉えたかに見えました。しかし、米SVBファイナンシャル・グループ<SIVB> 傘下のシリコンバレーバンクに続き、シグネチャー・バンク<SBNY>が経営破綻。米金融システム不安を背景に日経平均株価は大きく下落し、足もとでは一時、約2カ月ぶりに2万7000円を下回る状況となっています。年内の米利下げ観測が浮上し始めてから楽観論も漂っていた株式市場ですが、一転して先行き不透明感が強まっており、一気にリスクオフへと流れが転じた感があります。

 確かに相場格言が諭す通り「一寸先は闇」であり、株価が上昇するのか、それとも下落するのかを予測することは困難です。だからこそ、トレンドフォロー戦略では株価が動き出した後に、動き出した方向についていくわけです。ただ、何も考えずについていくと、売り時や買い時を逃したりしがちですので、どこまでついていくのかをある程度事前に決めておくことは大切でしょう。

 前回は日経平均株価の値動きを例に、リトレースメントを活用してどこまで上昇する可能性があるのか、戻りの目安を算出する方法について解説しました。今回はどこまで調整する可能性があるのか、押し目の算出方法について、東証マザーズ指数を例に取って解説していきます。



 



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