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2445 タカミヤ

東証P
580円
前日比
-12
-2.03%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.2 1.26 2.41 19.40
時価総額 270億円
比較される銘柄
CTS, 
ドリームI, 
ナック

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2020年の利益成長“青天井”ばく進、有力株リスト <新春特別企画>

 本日10時に配信した「2020年【業績最強株】候補リスト」に続き、今年活躍が期待される銘柄を探ってみたい。本特集では、直近四半期に過去最高益を更新し、かつ通期見通しも最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄に注目した。

 下表では、時価総額80億円以上1000億円未満の中小型株を対象に、本決算月にかかわらず、直近の3ヵ月決算において経常利益が全四半期ベースで過去最高益を10%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益を5%超上回る見通しを示している39社を選び出し、直近四半期経常利益の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。

 上振れ率トップに輝いたのは、システム開発会社のアイル <3854> 。中小企業向けを中心に基幹業務システムやECサイトの一元管理・販促システムなどを提供している。直近3ヵ月の19年8-10月期(第1四半期)は消費増税前の駆け込み需要や来年1月の「Windows7」サポート終了を背景に、販売・在庫・生産管理システム「アラジンオフィス」を中心に受注が大きく伸び、経常利益は8.5億円と過去最高を2.4倍も上回って着地。第1四半期業績の好調を踏まえ、早くも通期計画を大幅上方修正し、2期連続の最高益予想をさらに上乗せした。株価は12月20日に約6年2ヵ月ぶりに上場来高値を更新している。

 2位のイーレックス <9517> と5位のナガオカ <6239> [JQ]の株価も堅調で青空圏を走る展開が続く。新電力会社のイーレックスは新規パートナーの開拓が進み、家庭用など低圧小売部門の販売電力量が急増したうえ、電源調達で安価な市場取引の比率を高めたことも利益を押し上げ、7-9月期(第2四半期)の経常利益は3四半期連続の最高益更新を果たした。

 一方のナガオカは石油関連プラントの心臓部に使われる内部装置“スクリーン・インターナル”の大手企業。7-9月期(第1四半期)は前期に受注した大型案件の製造が進んだうえ、材料調達で大量購入による価格引き下げに成功し、原価が大幅に低減したことも利益を押し上げた。業績好調に伴い、20年6月期の経常利益予想を2期ぶり最高益となる8.4億円(前期比2倍)へ大幅上方修正している。

 選出リストでは、首位のアイルを筆頭に、業務効率化を中心とする旺盛なIT投資ニーズを追い風に業績を伸ばす銘柄が目立つ。6位に入った福井コンピュータホールディングス <9790> の7-9月期(第2四半期)は建設現場の生産性向上を図るi-Constructionの普及やIT導入補助金の後押しを受けて主力の測量土木CADソフトが大きく伸びた。また、7月に行われた参議院選挙の出口調査システムの売り上げを計上したことも収益を押し上げた。

 8位にリストアップされたシグマクシス <6088> は、デジタル技術を活用してビジネスモデルの変革を行うDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するコンサルティング会社。7-9月期(第2四半期)は基幹業務システムのクラウド化サービスを立ち上げたことに加え、基幹システム更新など大規模プロジェクト管理の受注が伸び、売上高、経常利益ともに四半期ベースの過去最高を達成した。

 10位の会計ソフト大手、ピー・シー・エー <9629> は消費増税や「Windows7」サポート終了前の駆け込み特需を背景にパッケージソフトのバージョンアップ収入が大幅に増加したほか、働き方改革に対応した就業管理ソフトも好調で、7-9月期(第2四半期)は実に54四半期ぶりに過去最高益を塗りかえた。今後は急拡大しているクラウドサービスを牽引役に成長を続ける構えだ。

 製造業に目を移すと、5位ナガオカのほか、松風 <7979> 、ホロン <7748> [JQ]、新晃工業 <6458> などがリスト入りした。17位の松風は国内でデジタル口腔撮影装置や歯科用超音波治療器などの販売が伸びたうえ、販管費が減少したことも寄与し、7-9月期(第2四半期)の経常利益は17四半期ぶりに過去最高益を更新した。

 29位に入ったホロンの7-9月期(第2四半期)は半導体大手などが半導体デバイスの微細化への投資を進めるなか、主力のフォトマスク用寸法計測装置や次世代露光技術であるEUV(極端紫外線)マスク検査向け観察・分析装置の販売が増勢だった。同社は半導体微細化の新技術として注目を集めるEUV周辺の有力株としても脚光を浴びている。

 33位の新晃工業 <6458> はセントラル空調機器の国内トップメーカーで、新国立競技場などオリンピック関連大型施設にも納入実績を持つ。7-9月期(第2四半期)は都市再開発案件など良好な事業環境が続くなか、戦略受注による収益性向上が奏功し、経常利益は前年同期比2.4倍の26.2億円に膨らんだ。予想PER9.7倍と割安感が強く、株価の水準訂正余地は大きいとみられる。割安成長株では25位のエーアンドエーマテリアル <5391> (予想PER5.8倍、PBR0.81倍、配当利回り3.45%)などもマークしておきたい。

           ┌─ 四半期 経常利益 ─┐  ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名    上振れ率 直近四半期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高  PER
<3854> アイル       142    851   351   58.0   1536   972 49.3
<9517> イーレックス   94.0    3541   1825   58.3   7189   4540 23.9
<3328> BEENOS   78.4    1775   995   73.6   3000   1728  9.3
<9519> レノバ      70.6    1711   1003   18.5   4100   3460* 27.1
<6239> ナガオカ     66.4    356   214   68.7   847   502 15.2
<9790> 福井コン     48.2    1775   1198   15.2   4780   4149 22.9
<2453> JBR      48.1    714   482    6.8   2100   1967 22.1
<6088> シグマクシス   47.8    702   475   47.5   1950   1322 33.9
<3983> オロ       47.6    487   330   11.7   1325   1186 70.0
<9629> PCA      46.1    1191   815   36.6   2435   1783 21.6

<6175> ネットマーケ   45.4    410   282   43.5   812   566 24.6
<3852> サイバーコム   41.0    385   273    5.5   650   616 42.9
<9416> ビジョン     36.5    1338   980   30.0   3248   2499 41.1
<6086> シンメンテ    36.5    344   252   15.2   742   644 24.1
<3538> ウイルプラス   34.2    490   365   10.3   1384   1255  9.8
<2751> テンポスHD   33.3    804   603   16.8   2605   2231 22.3
<7979> 松風       27.1    742   584   12.6   1941   1724 20.9
<6199> セラク      21.8    296   243    5.8   780   737 25.7
<7856> 萩原工業     20.7    949   786    5.3   3000   2850 12.0
<2477> 手間いらず    19.7    298   249   31.8   1164   883 56.2

<8704> トレイダーズ   19.0    1138   956    103   1750   864 10.3
<7638> NEWART   17.7    1090   926   13.5   2710   2388  7.7
<3201> ニッケ      17.5    3686   3137    9.6  10000   9128 13.0
<3984> ユーザーロカ   15.5    171   148   13.6   601   529 73.9
<5391> A&AM     15.3    1153   1000   14.3   3000   2624  5.8
<3917> アイリッジ    15.1     99    86   18.5   250   211 77.7
<3245> ディアライフ   14.3    2298   2010   17.3   4000   3409  8.4
<3837> アドソル日進   14.1    339   297    9.5   1108   1012 30.2
<7748> ホロン      13.8    420   369   36.4   1106   811 25.5
<6556> ウェルビー    13.4    508   448   21.5   1787   1471 40.4

<2445> タカミヤ     13.2    1319   1165    9.2   3630   3325 13.4
<3475> グッドコムA   13.1    597   528   32.6   2188   1650  9.7
<6458> 新晃工      12.2    2628   2342   23.2   7900   6411  9.7
<2395> 新日本科学    12.0    1209   1079   24.0   2000   1613 18.8
<8117> 中央自      11.7    1637   1466   19.8   5700   4758 10.8
<3031> ラクーンHD   10.9    194   175   22.9   670   545 36.4
<4714> リソー教育    10.8    1400   1264   18.1   3000   2540 31.7
<3919> パイプドHD   10.7    372   336   37.7   1190   864 26.7
<9795> ステップ     10.2    1138   1033    5.1   2900   2760 13.2

※「*」レノバの通期経常利益の過去最高益(19年3月期)は10ヵ月の変則決算。
※ 18年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。

★元日~6日に、2020年「新春特集」を一挙、“26本”配信します。ご期待ください。
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