貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6098 リクルート

東証P
6,111円
前日比
-201
-3.18%
PTS
6,140円
20:03 04/19
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
26.6 4.83 0.38 1.98
時価総額 10822億円
決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ やはり東京市場は宝島!回復トレンドに乗れ


「やはり東京市場は宝島!回復トレンドに乗れ」

●米中摩擦は改善へ向かう確率高し!

 「東京市場は宝島だ!」

 以前はよくこう強調していたのだが、最近は自粛している。「気持は分かるけど、もっとスマートな表現をして欲しい。ベタ過ぎる」。身近でこんな声があったからだ。でも、最近改めて思うのは、やはり「東京市場は宝島だ!」になる。

 実際、お宝銘柄とも呼ぶべき銘柄が多数となっている。この原稿を書いている時点でも、従来地味な値動きだった銘柄が相次いで新値を更新したりしている。

 たとえば東証1部の場合、すかいらーくホールディングス <3197> 、ケンコーマヨネーズ <2915> 、ジャックス <8584> 、北越工業 <6364> などだ。これらは、すかいらーくを除き、私は正直特に投資魅力を感じないが、新値に進んでいる事実は重要だ。実際は、私からは見えないエッジ(優位性)があるということになるからだ。

 こんな状況が訪れているのは、もちろん米中貿易協議の進展への期待感。まだ、米中両首脳がいつ、どこで会談するのかは未定ながら、市場は「とりあえず両首脳が会うだけでよい」という寛容な判断になっている。

 なぜ、そうなっているのか。米中問題はこれまで1年以上、両国が硬軟取り混ぜて高度な交渉を重ねる中で、最悪な状態に陥っていたため、もうこれ以上の悪化は考えられないからだ。今後はたとえトラブルが生じても、悪化よりは改善に向かう確率が高い。

 こんな見方になっているためで、ここはこの流れに素直に乗るのが正解。少なくとも両首脳が会談するところまでは、現在の回復トレンドが継続する確率が高い。

 米国市場が史上最高値の更新を続けていることを考えると、高値警戒感はあって当然だ。だが、年末に向けて投資信託の設定が増加を続けることもあり、 東京市場はなお宝島であり続けると見るのが自然だろう。しかも、そこには宝が埋もれているのではない。むき出しになっていて、誰にでも見つけられるのだから素晴らしい。

●危機克服企業に投資妙味

 そこで、今週は「ここには宝株はないだろう」と思える地域限定で探してみたい。その地域は一時、倒産予備軍と見られていた企業が集まっているゾーンだ。

 経営危機克服企業の集積ゾーンとも呼ぶべき地域で、まずは曙ブレーキ工業 <7238> 、スルガ銀行 <8358> がある。曙ブレーキは米国での大型受注に失敗して経営危機に陥り、スルガ銀行は不正融資が危機を招いた。しかし、いまは最悪期を乗り切りつつある。

 2015年6月でバーバリーとの契約が終了し、以来苦境が続いている三陽商会 <8011> も、ようやく安値を脱しつつあり、曙光が見えてきている。

 同じくファッション関係では、百貨店への依存が裏目に出て需要急減に見舞われているオンワードホールディングス <8016> がある。しかし、600店舗もの大胆な閉店を決めたことで株価は蘇生方向だ。

 免震・制振ダンパー不正と防衛省に対する防衛装備品の過大請求発覚で、巨額の損失を被ったKYB <7242> も株価はすでに立ち直っていると見てよく、いまは高値をつけたあと売られて調整中なだけに、中長期投資なら報われる確率が高い。

 経営危機に陥ったわけではないが、学生たちの就活データを無断で企業に販売していたことが問題化、社会的な制裁を受けたことで企業イメージが急低下したリクルートホールディングス <6098> も投資魅力あり、になる。株式市場は、データ不正使用をすでにすっかり忘れた格好。株を買い上げ続けている。

 最後に、別視点からジャスダック銘柄を。システム ディ <3804> [JQ]だ。大学用と健康クラブ用の管理ソフトに強い点が魅力的だ。

2019年11月15日 記

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