ピクスタ Research Memo(14):中長期の成長のための投資を優先し無配を継続
■株主還元
ピクスタ<3416>は、株主に対する利益還元は重要な経営課題であると認識しているが、2019年12月期についても引き続き無配を予定している。
中長期の成長戦略の項で述べたように、同社は主力のPIXTA事業や新規事業の領域において、依然として数多くの成長投資案件を抱えており、資金需要は強い。一方で、同社にとっての大掛かりな先行投資は2018年12月期に一旦完了し、2019年12月期以降は“回収期”という位置づけで、収益面では“高成長軌道”へと戻ってきた状況にある。
弊社では、こうした状況に照らすと、配当を行うよりも本業に投資することが、終局的には株主リターンの最大化につながるものと考えている。
■情報セキュリティへの対策について
ピクスタ<3416>は写真・イラスト・動画等のマーケットプレイス運営企業として、各種サイバー攻撃による脅威からそれら販売素材・顧客情報等の資産を守る取り組みを行っている。また、重要な情報資産の取扱や情報セキュリティに関わる法令、規制、規範等への対応を規定したセキュリティポリシーの策定のほか、社員に対し情報セキュリティの維持と改善のために必要とされる知識と技術の向上を図っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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提供:フィスコ
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