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1Q決算「ロケットスタート」株! 飛び立った好業績ピックアップ <株探トップ特集>

特集
2020年8月24日 19時30分

―“新常態”活躍候補への膨らむ期待、4-6月高進捗2ケタ増収増益を追う―

3月期決算企業の21年3月期第1四半期(4-6月)決算は、全体の7割近い企業が経常利益ベースで減益に沈んだ。自動車や航空業界、鉄道などを中心に幅広い業種で収益が大きく落ち込み、 新型コロナウイルス感染拡大の打撃の大きさが浮き彫りになった格好だ。一方、こうした強烈な向かい風にさらされるなかで好業績を残した企業は、新型コロナウイルスがもたらす“新常態”においても活躍が期待できる有力候補として投資家の関心を集めている。

今回は第1四半期(4-6月)に2ケタ増収増益と絶好のスタートを切った企業のなかから、第1四半期業績の通期計画に対する進捗率が高く、業績上方修正が期待できる銘柄に照準を合わせた。

●好決算は“巣ごもり消費”関連に集中

21日までに第1四半期(4-6月)決算を発表した3月期決算企業2322社を集計したところ、全体の経常利益は前年同期と比べ51%減少し、直前の1-3月期に続いて5割を超える大幅減益となった。業種別にみると、自動車関連や機械といった製造業に加え、鉄道、空運、百貨店、外食、観光など多くの企業に新型コロナウイルス感染拡大の影響が直撃し、およそ3社に1社が赤字に陥る事態となった。一方、巣ごもり需要テレワークの普及が追い風になったゲーム関連、食品、宅配、家電量販店、IT関連には増益を確保した企業が目立つ。このほか、製造業では半導体関連の健闘が光った。

以下では、時価総額1000億円未満の3月期決算企業を対象に(1)4-6月期経常利益の通期計画に対する進捗率が30%以上、(2)同進捗率が過去5年間の平均値を10ポイント超上回っている、(3)4-6月期の売上高と経常利益の成長率が10%以上、といった条件を満たした6社を業績が絶好調な“上方修正先回り候補”として選び出し、通期計画に対する進捗率の高い順に紹介していく。

【ニッポン高度紙工業 <3891> [JQ]】 対通期進捗率:68.3%

ニッポン高度紙工業はアルミ電解コンデンサ用セパレータで世界シェア首位を走るグローバルニッチ企業。直近3ヵ月の4-6月期は、主力のコンデンサ用セパレータで新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮したセットメーカーなどの在庫確保の動きがあったほか、データセンターや5G(第5世代移動通信システム)関連向け販売が伸びた。また、電池用セパレータでは海外向け電気二重層キャパシタ用の引き合いが強く、経常利益は前年同期の2.5倍に相当する6億1500万円と四半期ベースで約10年ぶりの高水準を打ち出した。上期計画(3億円)を大幅に上回り、対通期計画でも7割近い進捗率で業績上方修正が有力視される。

【ダイトーケミックス <4366> [東証2] 】 対通期進捗率:59.0%

ファインケミカルメーカーのダイトーケミックスは7月30日に第1四半期(4-6月)決算を発表。先端の半導体用感光性材料やフラットパネルディスプレー周辺材料の新製品開発などに積極的に取り組むなか、主力の電子材料分野の収益が急拡大し、売上高34億5300万円(前年同期比27.8%増)、経常利益3億5400万円(同2.4倍)と業績高変化を遂げた。経常利益は上期計画の5000万円を7倍も超過しており、業績上振れが濃厚視される。同社は期中に通期業績予想を増額修正する傾向が強く期待値は高い。

【santec <6777> [JQ]】 対通期進捗率:51.4%

santecの4-6月期は売上高21億4500万円(前年同期比49.1%増)、経常利益6億1700万円(同2.7倍)と好決算をたたき出した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で一部製品に出荷の延伸要請があったものの、光測定器で利益率の高い波長可変光源や眼科医療機器の販売が伸びたほか、光部品では北米や国内の5G向け設備投資需要を追い風に光アッテネータの出荷が増勢だった。また、コロナ禍で交通費や広告宣伝費などが減少したことも利益拡大を後押しした。第1四半期業績の好調を考慮し、早くも通期計画の上方修正に踏み切ったが、修正した経常利益予想に対する進捗率は5割を超えており、一段の増額に期待がかかる。

【レック <7874> 】 対通期進捗率:43.9%

日用雑貨メーカーであるレックの4-6月期業績は、新型コロナウイルスの影響で清掃用品と衛生用品を中心に販売が大幅に増加したうえ、前期に連結化したエフトイズ・コンフェクトの業績も加わり、売上高は前年同期比14.5%増の129億9100万円と2ケタ増収を達成した。また、衛生用品の増産で生産性が向上したことも寄与し、経常利益は同77.3%増の18億8800万円に膨らんだ。同社は100円ショップを展開する大創産業とセリア <2782> [JQ]を主要取引先とし、2社で売上高の4割近くを占める。コロナ禍で消費者の低価格志向が強まるなか、生活防衛の切り口でも成長余地は大きそうだ。

【パピレス <3641> [JQ]】 対通期進捗率:36.1%

パピレスは 電子書籍配信サイトの先駆的存在。足もとでは電子書籍レンタルサイト「Renta!」の知名度向上とシェア拡大を目指し、オリジナルコミックや画面を縦スクロールで読むマンガ「タテコミ」の掲載を強化している。4-6月期は巣ごもり需要を受けて電子書籍市場の拡大が加速するなか、積極的な広告宣伝やキャンペーン実施が奏功し、サイト利用者の増加が続いた。経常利益は6億4500万円(前年同期比2.3倍)に急増、上期計画の7億1900万円を超過するのは確実だ。指標面では予想PER21倍台と同業他社に比べ割高感はなく、株価の上昇余地は十分にあるとみられる。

【ソフトクリエイトホールディングス <3371> 】 対通期進捗率:32.2%

ソフトクリエイトホールディングスは国内トップシェアの導入実績を誇るネット通販システム「ecbeing」を展開するECソリューションを核に、前期まで経常利益の最高益を9期連続で更新している。4-6月期はECソリューション事業の好調が継続したことに加え、セキュリティービジネスや独自開発のクラウドサービスも伸長し、売上高57億7400万円(前年同期比12.4%増)、経常利益7億4300万円(同79.5%増)と4四半期連続の2ケタ増収増益を達成した。21年3月期通期の経常利益は23億1000万円(前期比5.4%減)の計画だが、巣ごもり消費が広がるなかでネット通販サイトの構築ニーズは強く、商機拡大による業績上振れが見込まれる。

株探ニュース

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