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クイック Research Memo(3):専門職紹介とシステムの自社開発で差別化(1)

特集
2019年12月9日 15時03分

■事業概要

2. 沿革と事業内容

クイック<4318>は、1980年に(株)日本リクルートセンター(現リクルートホールディングス<6098>)出身の現代表取締役会長兼グループCEOである和納勉(わのうつとむ)氏により大阪で設立された。当初は社名を株式会社クイックプランニングと称し、関西でのリクルート代理店第1号として、求人広告代理業と採用教育に関するコンサルティング業務を展開した。事業は順調に拡大して東京や名古屋に支店を出すほどに成長したが、1990年のバブル崩壊で転機を迎え、現社名に改称して従来のリクルーティング事業中心の事業構造から、人材紹介事業やネット関連事業への進出など多角化の舵を切った。2001年のJASDAQ市場上場を弾みにM&Aを積極化、海外にも事業領域を拡大した。リーマンショックの難局を乗り切った後は専門性を強め、看護師などニーズの強い専門職の紹介事業を本格化している。現在同社は、東京証券取引所第1部上場企業として、「人材」と「情報」にフォーカスし、人材サービス事業、リクルーティング事業、情報出版事業、その他(ネット関連事業、海外事業)の5事業を展開している。主力の人材サービス事業が売上高で3分の2、営業利益では約8割(連結調整前)と収益の大半を占める(2020年3月期第2四半期)が、人材サービス事業以外も活発な動きを見せている。

(1) 人材サービス事業

人材サービス事業では、人材紹介や人材派遣、紹介予定派遣、業務請負などを行っている。主力は人材紹介で、登録型人材バンクとしてサービスを提供、就業希望者と求人企業にとって最適なマッチングを行っている。同社は、医療機関を対象とした看護師、製薬メーカーに向けたMR、建設・プラント系の施工管理技術者といったニッチな専門職紹介に強みを持っており、そうした職種を横展開することでドメインを拡大するブティック戦略を取っている。また同社は、Web・システム周りの自社エンジニアを抱え、自社で最新の技術を取り入れたスマートフォンアプリや登録サイト、コンテンツを開発・運営するなど、登録者獲得の独自手段を強みとしている。専門職の労働需給はタイトだが、近年、こうした分野でも競争は徐々に激化している。しかし、専門職紹介とシステムの自社開発という強みを生かすことで同社はシェアを拡大し続けており、人材サービス事業の営業利益率も29.1%(2020年3月期第2四半期)と業界の中でも比較的高い水準を維持している。一方、人材派遣では、地域特性や得意分野に絞って業務を展開しており、パートタイム派遣や医療福祉分野に強みを持つ「派遣deパート」や「メディケアキャリア」といったサイトを有している。また、保育士の派遣・紹介に関して、待機児童問題の解消や女性の活躍へのサポートを目指して、専門サイト「ほいとも大阪」を運営するほか、大阪府で小規模認可保育・認可保育所「こぐまの森保育園」も運営している。

(2) リクルーティング事業

求人広告では、求人情報サイトや求人情報誌などに掲載する広告の案内から求人企業のニーズに合わせた広告制作までを行っている。求人広告は、(株)リクルートのトップ代理店の1社として、Webサイト「リクナビ」やフリーペーパー「タウンワーク」などリクルート系メディアをメインに取り扱っている。ほかにも、求人情報検索エンジン「lndeed」の運用による採用支援コンサルティング、採用活動で使用する会社パンフレットや適性検査など採用支援ツールの制作など様々なサービスを提供している。同社のリクルーティング事業は、リクルートのメディアに自社企画を交えた様々なサービスや、採用活動の企画・提案から入社後の育成サポートまでのワンストップソリューション、求人企業が抱える採用・人事の課題解消に向けた高いコンサルティング能力に特徴がある。ちなみに、こうしたサービスは同社の求人企業向けサイト「採用サロン」に集約されており、新たな顧客開拓の窓口にもなっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《YM》

提供:フィスコ

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