ホテルリートは後場一段高、今期営業88%減益見通しも織り込み済みとの見方
ジャパン・ホテル・リート投資法人<8985>は後場に入り一段高。25日の取引終了後、未定としていた20年12月期の運用状況の予想について、営業収益131億2600万円(前期比53.6%減)、営業利益20億8500万円(同87.8%減)と発表しており、これを受け朝方はウリ気配でスタートし、一時8.4%安の4万1950円に売られた。ただ、今期の業績悪は織り込み済みとの見方から、寄り付いた後は徐々に買いが入りプラス圏に浮上した。
新型コロナウイルスの感染拡大により、国内外での経済活動の抑制、訪日外国人の減少に加え、政府による緊急事態宣言の発令などの影響により、同投資法人が保有する一部のホテルでも休館になったという。こうした状況のなか、最大の賃借人であるホテルマネージメントジャパン(東京都渋谷区)から賃料見直しの要請を受け、固定賃料の減額を行ったことなどが主な要因となった。なお、今期の分配金予想は126円(前期3690円)とした。
株探ニュース