ソフトバンクGは強弱観対立、22年3月期の業績暗転も空売り買い戻し観測
ソフトバンクグループ<9984>は、マーケットの思惑が錯綜するなかも買い優勢で始まった。12日取引終了後に発表した22年3月期の最終損益は1兆7080億円の損失となり、同社としては過去最大の赤字となった。前の期は5兆円近い利益で過去最高を記録していたが、世界的な成長株の下落を背景に、業績が一転して急速に落ち込む状況に陥っている。同社傘下の巨額ファンドであるビジョン・ファンドは、米ウーバーテクノロジーズなどをはじめ投資先企業の株価が大幅に水準を切り下げたことで、3兆7388億円の投資損失を計上した。ただ、前日は空売りを交えて400円近い急落で安値引けとなっていたことで、きょうは目先突っ込み警戒感からの買い戻しなども入りやすい状況にある。
株探ニュース