17日の米国市場ダイジェスト:NYダウは161ドル高、小売売上高を好感
■NY株式:NYダウは161ドル高、小売売上高を好感
米国株式市場は続伸。ダウ平均は161.35ドル高の43,239.05ドル、ナスダックは6.53ポイント高の18,373.61で取引を終了した。
小売売上高が予想を上回ったため景気見通し改善で、寄り付き後、上昇。半導体メーカー、台湾セミコンダクター(TSM)がアジア時間に発表した決算が好調で強い需要期待に同セクターの買いが相場を一段と支援した。金利先安観の後退で、終盤にかけてナスダックは失速したがダウは連日過去最高値を更新し、終了。セクター別では、半導体・同製造装置が上昇した一方で、運輸が下落した。
半導体のエヌビディア(NVDA)はサプライヤーの台湾セミコンダクター(TSM)が人工知能(AI)チップ需要が持続的で強い見通しを示したため需要継続期待に、続伸。オンライン旅行サービス会社のエクスぺディア(EXPE)は配車サービスのウーバー・テクノロジーズ(UBER)が同社買収を検討しているとの英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙報道を受け、上昇。ウーバー・テクノロジーズ(UBER)は下落。
保険会社のトラベラーズ(TRV)は第3四半期決算で保険の引き受けが堅調だったことや債券運用が奏功し増収増益を発表し、上昇した。医療保険会社のエレバンス・ヘルス(ELV)は第3四半期決算でコストの上昇を理由に見通しを引下げ、高齢者と障害者のための連邦政府による医療保険(メディケア)事業の将来に懐疑的見方を示し、大幅安。
動画配信のネットフリックス(NFLX)は取引終了後に四半期決算を発表。1株利益や見通しが予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米9月小売売上高は予想を上回る、長期金利上昇でドル続伸
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は149円46銭から150円32銭まで上昇し、150円23銭で引けた。米9月小売売上高やNAHB住宅市場指数が予想を上回ったほか、米先週分新規失業保険申請件数が予想以上に減少し消費や住宅市場、労働市場の底堅さが示されたため連邦準備制度理事会(FRB)の速やかな利下げ観測後退で長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.0874ドルから1.08011ドルまで下落し、1.0830ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り0.25%の利下げを決定、ディスインフレの軌道でインフレリスクや成長リスクが下方との見解を示し追加利下げを織り込みユーロ売りが加速。ユーロ・円は、161円85銭へ下落後、162円76銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3023ドルまで上昇後、1.2980ドルまで下落した。英国中銀の利下げを織り込むポンド売りが上値を抑制。ドル・スイスは0.8630フランへ下落後、0.8669フランまで上昇した。
■NY原油:小幅高で70.67ドル、押し目買いで70ドル台後半まで戻す
NY原油先物11月限は小幅高(NYMEX原油11月限終値:70.67 ↑0.28)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+0.28ドル(+0.40%)の70.67ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは69.44ドル-71.11ドル。アジア市場で71.11ドルまで買われたが、ドル高を意識して上げ渋り、米国市場の後半にかけて69.44ドルまで値下がり。ただ、69ドル台後半で押し目買いが入ったことで70.83ドルまで反発。通常取引終了後の時間外取引では主に70ドル台後半で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 42.60ドル -0.20ドル(-0.46%)
モルガン・スタンレー(MS) 119.44ドル -0.07ドル(-0.05%)
ゴールドマン・サックス(GS)529.00ドル -0.86ドル(-0.16%)
インテル(INTC) 22.44ドル +0.13ドル(+0.58%)
アップル(AAPL) 232.15ドル +0.37ドル(+0.15%)
アルファベット(GOOG) 164.51ドル -2.23ドル(-1.33%)
メタ(META) 576.93ドル +0.14ドル(+0.02%)
キャタピラー(CAT) 394.49ドル +0.87ドル(+0.22%)
アルコア(AA) 40.35ドル -1.72ドル(-4.08%)
ウォルマート(WMT) 80.89ドル -0.33ドル(-0.40%)
《ST》
株探ニュース