幸楽苑HD、今期最終を一転赤字に下方修正、配当も10円減額
7554幸楽苑【連結】
業績修正PDF
幸楽苑ホールディングス <7554> が3月9日大引け後(16:45)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結最終損益を従来予想の11億円の黒字→4億円の赤字(前期は10億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の5.7億円の黒字→9.2億円の赤字(前年同期は2.7億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。
業績悪化に伴い、従来10円を計画していた下期配当は見送る方針とした。年間配当は10円(前期は10円)となる。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
売上高は、第2四半期までほぼ当初業績予想の通り推移しておりました。しかし、2019年10月に上陸した台風1...
会社側からの【修正の理由】
売上高は、第2四半期までほぼ当初業績予想の通り推移しておりました。しかし、2019年10月に上陸した台風19号が引き起こした水害により当社郡山工場は操業停止し、同工場管轄店舗の営業が臨時休業するに至りました。当社は速やかに緊急対策本部を設置し、リカバリープランの実行によって約1ヶ月間で全店フル営業を果たしましたが、それまでの休業期間と限定営業期間で大幅な減収に至りました。更に、2020年2月に発生拡大したコロナウイルス事象が要因となり、2月中旬頃からお客様数が急速に鈍化しており、3月は更なる減収が見込まれる状況にございます。 営業利益は、上記要因による減収幅が販売管理費の削減額を上回ったこと、災害費用の一部が販売管理費に計上となったことが要因で減益に至りました。 経常利益は、保険解約金等の営業外収益の計上もありましたが、結果的に減益となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、第2四半期に民事調停による和解金152百万円、台風による災害損失期末累計311百万円を計上するに至りました。このような状況の中、当社は「収益重視型経営」(プロフィット・ドリブン)への更なる転換を目的とし、収益性に課題のある店舗について減損処理を順次実施し、期末累計で約800百万円となる見込みです。また、収益構造を転換し、更なる構造改革を推進するため、2019年12月より低収益店舗51店舗の閉店を決定し、構造改革費用として111百万円の閉店費用を計上しました。 以上の要因が複合的に重なったことにより、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益を上表の通り修正致します。 尚、個別業績予想値も、連結と同様の要因によるものでございます。 (注) 業績予想は、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、予想は様々な不確定要素が内在しておりますので、実際の業績はこれらの予想数値と異なる場合があります。
当社は、株主への利益還元を経営上の重要政策の一つと位置づけ、安定した配当の維持を基本に配当を行うことを基本方針としております。 しかし、2020年3月期の期末配当予想は、本日発表の当期業績予想に鑑みて、誠に遺憾ながら無配とさせていただきます。株主の皆様には深くお詫び申し上げますとともに、早期に収益重視型経営(プロフィット・ドリブン)への転換を図り、復配できるよう努めて参りますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
業績予想の修正
今下期【修正】
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 旧 19.10-03 | 21,335 | 1,158 | 931 | 578 | 38.5 | 10 | 2019-10-25 |
連結 |
| 新 19.10-03 | 17,335 | -342 | -269 | -922 | -61.4 | 0 | 2020-03-09 |
連結 |
| 修正率 | -18.7 | 赤転 | 赤転 | 赤転 | 赤転 | % |
今期【修正】
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 旧 2020.03 | 42,000 | 2,100 | 2,000 | 1,100 | 73.2 | 20 | 2019-05-10 |
連結 |
| 新 2020.03 | 38,000 | 600 | 800 | -400 | -26.6 | 10 | 2020-03-09 |
連結 |
| 修正率 | -9.5 | -71.4 | -60.0 | 赤転 | 赤転 | % |
今期の業績予想
下期業績
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 18.10-03 | 21,042 | 644 | 656 | 277 | 18.6 | 10 | 2019-05-10 |
連結 |
| 予 19.10-03 | 17,335 | -342 | -269 | -922 | -61.4 | 0 | 2020-03-09 |
連結 |
| 前年同期比 | -17.6 | 赤転 | 赤転 | 赤転 | 赤転 | % |
今期【予想】
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018.03 | 38,576 | -72 | -114 | -3,225 | -217.6 | 5 | 2018-05-11 |
連結 |
| 2019.03 | 41,268 | 1,636 | 1,587 | 1,009 | 67.8 | 10 | 2019-05-10 |
連結 |
| 予 2020.03 | 38,000 | 600 | 800 | -400 | -26.6 | 10 | 2020-03-09 |
連結 |
| 前期比 | -7.9 | -63.3 | -49.6 | 赤転 | 赤転 | % |
- ・「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・ 会計基準および日本会計基準における[連結/非連結]決算区分は右端項目に表記しています。 「連結」:日本会計基準[連結決算]、「単独」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「米国」:米国会計基準、「IFRS」:国際会計基準
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「−」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記します。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。
- ・予想1株利益、予想1株配当は期中に実施された株式分割など新株発行を反映した現在の発行済み株式数で算出しています。そのため、会社発表の数値と違う場合があります。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、 上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。 また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。 投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。