栃木銀、今期経常を一転赤字に下方修正
8550栃木銀行【連結】
業績修正PDF
栃木銀行 <8550> [東証P] が2月26日大引け後(15:30)に業績修正を発表。25年3月期の連結経常損益を従来予想の59億円の黒字→238億円の赤字(前期は42.3億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の38.6億円の黒字→258億円の赤字(前年同期は7.7億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
海外金利の高止まりが懸念される状況に加え、国内では金融政策の正常化が加速する中、貸出金利回りの改善や有価証...
会社側からの【修正の理由】
海外金利の高止まりが懸念される状況に加え、国内では金融政策の正常化が加速する中、貸出金利回りの改善や有価証券の再投資による利回り向上が見込める状況となったことから、当行の収益力、企業価値を高めるために、有価証券ポートフォリオの入替えを加速させることといたしました。 この結果、第3四半期までに計上した29億円の売却損(注1)のほか、第4四半期では290億円程度の売却損(注1)を計上し、2025年3月期(通期)の親会社株主に帰属する当期純利益は△223億円となる見込みです。なお、連結自己資本比率は9%台後半、その他有価証券の評価損益は△95億円程度(注2)を見込んでおります。注1:国債等債券損益(5勘定尻)、株式等関係損益(3勘定尻)及び投信解約損益の合計額注2:別途、金利スワップの評価益14億円程度あり・今後の方針 国内金利の上昇により再投資環境が改善しつつあることから、適切なリスク管理の下、金利上昇局面を的確にとらえて再投資を行うことで、有価証券ポートフォリオを再構築し、有価証券利回りとリスク耐久力を改善します。また、有価証券の売却損計上後も厚い自己資本を活かして、第11次中期経営計画に掲げる「事業性評価を起点としたリスクテイクとコンサルティングの深化」に取組み、徹底した事業者支援を通じてビジネスチャンスを創出し収益力を向上します。これらによって、将来にわたって金融仲介機能を持続的に発揮できる態勢を構築するとともに、当行の企業価値を高めてまいります。その結果、第11次中期経営計画最終年度である2026年3月期(通期)の親会社株主に帰属する当期純利益、ROEは目標達成を見込みます。 詳細につきましては、別添資料をご覧ください。・配当予想について 2025年3月期の期末配当予想につきましては、変更ございません。・その他 今回の業績予想の修正を受けまして、経営責任を明確にするため役員報酬の減額を行います。(1) 役員報酬減額の内容 代表取締役 報酬月額の20%を減額 取締役副頭取 報酬月額の15%を減額 専務取締役・常務取締役 報酬月額の10%を減額(2) 対象期間 2025年4月から6月までの3か月間※本資料の業績予想等は、本資料の発表時点において入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
業績予想の修正
今下期【修正】
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 旧 24.10-03 | 20,865 | ー | 3,863 | 2,130 | 20.6 | 3.50 | 2024-11-08 |
連結 |
| 新 24.10-03 | 23,665 | ー | -25,837 | -23,770 | -229.3 | 3.50 | 2025-02-26 |
連結 |
| 修正率 | +13.4 | - | 赤転 | 赤転 | 赤転 | % |
今期【修正】
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 旧 2025.03 | 43,000 | ー | 5,900 | 3,600 | 34.7 | 7 | 2024-05-10 |
連結 |
| 新 2025.03 | 45,800 | ー | -23,800 | -22,300 | -215.1 | 7 | 2025-02-26 |
連結 |
| 修正率 | +6.5 | - | 赤転 | 赤転 | 赤転 | % |
今期の業績予想
下期業績
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 23.10-03 | 24,195 | ー | 777 | 258 | 2.5 | 3 | 2024-05-10 |
連結 |
| 予 24.10-03 | 23,665 | ー | -25,837 | -23,770 | -229.3 | 3.50 | 2025-02-26 |
連結 |
| 前年同期比 | -2.2 | - | 赤転 | 赤転 | 赤転 | % |
今期【予想】
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023.03 | 45,222 | ー | 5,062 | 2,652 | 25.6 | 6 | 2023-05-12 |
連結 |
| 2024.03 | 45,276 | ー | 4,234 | 2,101 | 20.3 | 6 | 2024-05-10 |
連結 |
| 予 2025.03 | 45,800 | ー | -23,800 | -22,300 | -215.1 | 7 | 2025-02-26 |
連結 |
| 前期比 | +1.2 | - | 赤転 | 赤転 | 赤転 | % |
- ・「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・ 会計基準および日本会計基準における[連結/非連結]決算区分は右端項目に表記しています。 「連結」:日本会計基準[連結決算]、「単独」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「米国」:米国会計基準、「IFRS」:国際会計基準
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「−」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記します。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。
- ・予想1株利益、予想1株配当は期中に実施された株式分割など新株発行を反映した現在の発行済み株式数で算出しています。そのため、会社発表の数値と違う場合があります。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、 上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。 また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。 投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。