注目銘柄ダイジェスト(前場):ソフトバンク、コムチュア、ソースネクストなど

市況
2018年12月19日 11時57分

大陽日酸<4091>:1835円(-101円)

大幅続落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価は1970円としている。Praxairの欧州事業買収を反映して業績予想を修正、フル寄与が見込まれる20.3期にはコア営業利益を3割弱押し上げるとみているが、償却費用や金利負担を考慮するとEPSの押し上げは1割強にとどまると試算。上値余地は限定的で、いったんは材料出尽くし感が強まるともみているもよう。

コムチュア<3844>:2745円(-470円)

急落で一時下落率トップ。第三者割当による行使価額修正条項付新株予約権の発行を発表している。潜在株式数は130万株で発行済株式数の8.06%に当たる。潜在的な希薄化を嫌気する動きが優勢に。調達資金はM&A関連費用や人材関連費用に充当するもよう。また、通期収益見通しを上方修正しているが、上半期までの状況からは想定線として、好材料視する動きは限定的となっている。

ソースネクスト<4344>:619円(+57円)

大幅反発。昨晩のTV番組で、同社の「ポケトークW」が取り上げられており、あらためて「ポケトークW」販売拡大による業績成長への期待が高まっているもようだ。外国人旅行客に立ちはだかる言葉の壁に対応して、9月に発売したAI翻訳機「ポケトークW」を取り入れる企業が急増、翻訳できる言語は74で、古い機種も合わせて1年弱で20万台を売り上げたなどとされている。

CANBAS<4575>:490円(+5円)

3日ぶり反発。準備を進めていた抗癌剤候補化合物CBP501臨床試験(フェーズ1b試験)拡大相について、最初の実施施設で倫理委員会を通過し、被験者募集を開始したと発表している。対象癌腫は膵臓癌および直腸大腸癌。また、19年6月期の営業損益を従来予想の8.51億円の赤字から6.11億円の赤字(前期実績は5.39億円の赤字)に上方修正している。営業費用が少額に留まり、赤字が縮小する。

国際帝石<1605>:1010.5円(-73.5円)

急落。前日のNY原油先物相場は一時8%超の下落となり、2017年8月以来の45ドル台にまで下落している。同社などの石油関連株には収益への影響が懸念される状況となっている。世界経済の減速懸念や米中貿易摩擦の長期化懸念などによって、原油需要は想定を大きく下回る可能性など、供給過剰への懸念が広がる形になっている。本日は、鉱業、石油・石炭が業種別下落率の1位、2位に。

東エレク<8035>:13130円(-380円)

大幅続落。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も15300円から11400円に引き下げている。第2四半期決算や業界動向を踏まえて、WFEの19年の伸び率を前年比22%減と修正、それに伴い、同社の業績予想も下方修正しているもよう。株価には来期大幅減益は織り込み切れていないと判断。20.3期営業利益は、市場予想の2800億円超に対して、37%減益となる1910億円と予想しているようだ。

ソフトバンク<9434>:1360円

本日東証1部に新規上場、初値は1463円で公開価格の1500円を2.5%下回るスタートに。その後の安値は1344円と、公開価格を10%強下回る水準まで下落している。市場からの吸収額は2.6兆円超と過去最大のIPOとなったが、足元で中小型株の下げがきつく、個人投資家のマインドが低下する逆風下、需給懸念は強く低調な出だしとなっている。なお、今後はFTSE、MSCI、来月末のTOPIXなどインデックスファンドの資金流入が続く見込み。

明豊ファシリ<1717>:492円(+5円)

続伸。25日から東証第2部に市場変更すると発表している。同社は「資本的にも人的にも独立・中立な立場を維持した独自のCM(コンストラクション・マネジメント=発注者支援サービス)を展開し、事業の継続的な成長と企業価値の向上を通じて、社会貢献に努める」とコメントしている。2部上場で投資家層が拡大するとの期待から、買いが入っている。

MDNT<2370>:68円(+3円)

大幅に4日ぶり反発。JUNTEN BIO(東京都中央区)との間で、JUNTEN BIOが学校法人順天堂と共同開発中の臓器移植後の拒絶反応の抑制を目的とした再生医療等製品の製造技術の開発委受託契約を締結したと発表している。順天堂大学大学院医学研究科アトピー疾患研究センターで確立された免疫寛容を誘導する細胞加工技術は、これまで腎移植、肝移植を受けた患者への臨床研究に用いられているという。

《ST》

提供:フィスコ

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