【↑】日経平均 大引け| 反発、円安を追い風に2ヵ月半ぶりの高値 (3月1日)

市況
2019年3月1日 16時46分

日経平均株価

始値  21490.02

高値  21641.58(12:55)

安値  21490.02(09:00)

大引け 21602.69(前日比 +217.53 、 +1.02% )

売買高  11億4848万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆0623億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反発、前日の下げ幅を超える上昇で2ヵ月半ぶり高値に

2.米朝首脳会談の交渉決裂も影響軽微、円安を追い風材料に切り返しが急

3.米10~12月のGDPが好調で為替市場では円安が進み、追い風材料に

4.国内は10~12月法人企業統計で設備投資額が増加し投資家心理改善

5.上海株や香港株などが強い動きみせたことも全体相場に浮揚効果与える

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは69ドル安と3日続落した。米朝首脳会談で北朝鮮の非核化で合意に至らず、文書の署名は見送られたことで利益確定売りが優勢となった。

東京市場では、朝方から買い優勢で日経平均株価は後場に入ると一段高に買われ、大引けは若干伸び悩んだものの約2ヵ月半ぶりの高値をつけた

1日の東京市場は、前日の米朝首脳会談の交渉決裂の影響は限定的でリスク選好ムードが強かった。米国株市場ではNYダウをはじめ主要指数がいずれも軟調だったが、米国の10~12月期GDPなど経済指標が好調だったことを受け、外国為替市場でドルが買われ1ドル=111円台後半まで円安が進行、これが主力株を中心に支援材料となった。また、国内でも寄り前発表の10~12月期法人企業統計で設備投資額が増加したことが、投資家のセンチメントを強気に傾けた。中国では2月の財新中国製造業PMIも改善傾向にあり、中国・上海株や香港株が堅調な値動きをみせたこともプラスに働いた。業種別では内需株への買いが目立つ。ただ、週末ということもあって東証1部の売買代金は2兆円強にとどまった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、任天堂<7974>も買われた。武田薬品工業<4502>が上昇、大日本住友製薬<4506>は大幅高となった。ファーストリテイリング<9983>も上値追い。アンリツ<6754>が活況高となり、ファナック<6954>、キーエンス<6861>も上昇した。ZOZO<3092>も大きく切り返した。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>、アイビーシー<3920>などが値を飛ばし、レーザーテック<6920>も高い。

半面、ソニー<6758>、SMC<6273>が冴えず、昭和電工<4004>も軟調。新日鉄住金<5401>も売りに押された。パスコ<9232>が下値を探ったほか、アイスタイル<3660>、ラサ工業<4022>も値を下げた。オプトホールディング<2389>も安い。住友化学<4005>、川崎汽船<9107>も下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、TDK <6762> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約95円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、電通 <4324> 、キヤノン <7751> 、クラレ <3405> 、ニコン <7731> 。押し下げ効果は約10円。

東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)医薬品、(3)精密機器、(4)不動産業、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)非鉄金属、(4)空運業、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△博展 <2173> [JQG]

1→2の株式分割を実施。

△GMOペパボ <3633> [JQ]

freeeとの業務提携で基本合意。

△アプリックス <3727> [東証M]

フローセンサーが世界的キッチンメーカーの蛇口一体型小型浄水器に搭載。

△ウェルス <3772> [東証2]

1→2の株式分割を実施。

△シリコンスタ <3907> [東証M]

グループ会社とともに「LEFT ALIVE」を開発。

△スキヤキ <3995> [東証M]

国内初AI活用のファンマーケティングサービスで業務提携。

△アジャイル <6573> [東証M]

海外テストマーケティングプラットフォームの提供開始へ。

△アンリツ <6754>

通信テスターでGCF認証を取得。

△小林産 <8077>

1.9%を上限に自社株買いを実施。

△ラオックス <8202> [東証2]

今期経常は黒字浮上へ。

▼共和工業 <5971> [JQ]

今期経常を15%下方修正。

▼パルテック <7587> [東証2]

今期経常は16%減益へ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ソルクシーズ <4284> 、(2)ヨシムラHD <2884> 、(3)レオパレス <8848> 、(4)愛眼 <9854> 、(5)アイビーシー <3920> 、(6)グローバルG <6189> 、(7)ハウスドゥ <3457> 、(8)キャリインデ <6538> 、(9)双信電機 <6938> 、(10)サニーサイド <2180>

値下がり率上位10傑は(1)アゴーラHG <9704> 、(2)ダイニチ工業 <5951> 、(3)ジーテクト <5970> 、(4)パスコ <9232> 、(5)キャリアデザ <2410> 、(6)アイスタイル <3660> 、(7)リブセンス <6054> 、(8)オプトHD <2389> 、(9)キャリアL <6070> 、(10)片倉コープ <4031>

【大引け】

日経平均は前日比217.53円(1.02%)高の2万1602.69円。TOPIXは前日比8.06(0.50%)高の1615.72。出来高は概算で11億4848万株。東証1部の値上がり銘柄数は1180、値下がり銘柄数は859となった。日経ジャスダック平均は3477.62円(9.29円高)。

[2019年3月1日]

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