注目銘柄ダイジェスト(前場):アンリツ、ナガオカ、ブロメディアなど

市況
2019年4月26日 12時06分

OLC<4661>:12130円(-495円)

大幅反落。前日に19年3月期の決算を発表しているが、20年3月期の大幅減益見通しがマイナス視される形になっている。前期営業利益は1293億円で前期比17.2%増益となったが、今期は929億円で同28.1%の減益見通し。市場予想を350億円程度下回る水準になっている。TDL35周年の反動で減益は避けられないとみられていたが、減益幅の大きさにはネガティブなインパクトが強いようだ。

京セラ<6971>:7098円(+244円)

大幅続伸。前日に19年3月期の決算を発表、営業利益は948億円で前期比4.5%増益、従来計画の760億円を大幅に上回る着地となった。20年3月期は1400億円で同47.6%増益の見通し、市場予想は1630億円程度であるが、本社部門損益の計画が極めて保守的と捉えられる形に。また、配当性向を40%から50%に引き上げたほか、自社株買いの方針も変更。キャッシュポジションが豊富にあり、積極的な自社株買い期待なども先行へ。

ブロメディア<4347>:77円(+5円)

大幅に続伸。19年3月期の営業利益を従来予想の1.00億円から1.67億円(前期実績0.88億円)に引き上げている。技術セグメントが好調に推移したことに加え、管理部門でのコスト削減などにより利益が上振れる見込みとなったため。上方修正を受けて株価が25日移動平均線を上抜けており、買いに弾みがついている。また、2桁で手掛けやすいことも投資資金の流入につながっているようだ。

ヤフー<4689>:303円(+12円)

大幅高。前日に19年3月期の決算を発表、営業利益は1405億円で前期比24.4%減益、従来予想レンジの下限水準での着地となった。一方、20年3月期は1406-1500億円のレンジ予想を示し、4期ぶりに増益転換する見通しとなっている。説明会においては、今期は追加的な大規模投資の計画がないこと、PayPayはオンラインで利用可能となることで、利用者が一気に拡大する可能性なども示されている。

任天堂<7974>:37630円(-880円)

大幅反落。前日に19年3月期の決算を発表している。営業利益は2497億円で前期比40.6%増益、市場予想は若干下回ったものの、大きなサプライズは乏しい。一方、20年3月期見通しは2600億円で同4.1%増益の見通し、3500億円程度の市場予想を大きく下回っている。中国でのスイッチ販売効果への期待も高まっていただけに、その効果は織り込んでいないとみられるものの、ネガティブな反応が先行する形に。

アンリツ<6754>:1863円(-345円)

急落。前日に19年3月期の決算を発表、営業利益は112億円で前期比2.3倍、第3四半期決算時に大幅上方修正した水準での着地となった。一方、20年3月期は100億円で同11.1%減益の見通しとしている。市場予想は130億円程度であったとみられ、想定外の減益ガイダンスに。LTE向け需要の減少懸念が反映されているものとみられる。5G向け本格化による収益成長期待が高まっていた中、2ケタ減益ガイダンスには失望感が先行。

ナガオカ<6239>:845円(+55円)

大幅に3日ぶり反発。子会社の那賀設備(大連)有限公司がスクリーン・インターナルを大口受注したと発表している。受注金額は4383.7万元(7.23億円)で、契約納期は20年5月。中国浙江省でポリエステルの基礎原料となるパラキシレン・プラントの新設計画があり、競争入札の結果、受注に成功した。ただ、製造は20年6月期になることから、19年6月期の業績には影響しない。

トビラシステムズ<4441>:5350円

公開価格(2400円)の2.3倍となる5420円で初値を付けた。25日に上場したが、買い注文が殺到し、取引が成立しなかった。06年12月1日設立。モバイル、固定電話およびビジネス向け迷惑情報フィルタシステムの開発・提供が事業の柱。19年10月期の営業利益予想は前期比39.3%増の3.18億円。従量制契約が堅調に推移していることなどから利益が拡大すると見込む。第1四半期実績は1.03億円で、進捗率は32.4%。

《ST》

提供:フィスコ

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