6日の米国市場ダイジェスト:米国株は上昇、雇用統計を好感

市況
2019年12月9日 8時04分

■NY株式:米国株は上昇、雇用統計を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は337.27ドル高の28015.06、ナスダックは85.83ポイント高の8656.53で取引を終了した。11月雇用統計で非農業部門雇用者数が26万6千人増と予想を大幅に上回ったほか、失業率も3.5%へと低下し、買いが先行。長期金利の上昇を受けて金融銘柄に幅広く買いが広がった。クドロー国家経済会議委員長が、米中貿易交渉について改めて第一段階の合意は間近との認識を示したことも好感され、終日堅調推移となった。セクター別では、エネルギーやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で、公益事業が下落。

投資銀行のゴールドマン・サックス(GS)は、マレーシアの汚職問題で20億ドル未満の支払いで和解間近との報道や、長期金利の上昇を好感し上昇。電子署名のドキュサイン(DOCU)は好決算を発表して上昇。電気自動車のテスラ(TSLA)は、モルガン・スタンレーが強気のシナリオとして株価500ドルに言及し堅調推移となった。一方でライドシェアのウーバー・テクノロジーズ(UBER)が公開した安全性レポートで、同社サービス利用時に3000件以上の性的暴行事件が報告されていたことが明らかとなり下落した。

好調な雇用統計の内容を受けて、来週予定されているFOMC(連邦公開市場委員会)では、政策金利の据置がほぼ確実であり、金融政策は当面現状維持が続きそうだ。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:米11月雇用統計のポジティブサプライズでドル反発

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円53銭から108円92銭まで上昇して引けた。米11月雇用統計が予想を上回り米国経済への自信が回復、追加利下げ観測が後退しドル買いに拍車がかかった。しかし、米中貿易協議の先行き不透明感や12月ミシガン大消費者信頼感指数速報値での期待インフレ率の低下を受けて伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは、1.1098ドルから1.1040ドルまで下落して引けた。ユーロ・円は、120円68銭から120円01銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.3147ドルから1.3101ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9880フランから0.9918フランまで上昇した。

■NY原油:上昇、主要産油国は日量50万バレルの減産量拡大で合意

6日のNY原油先物1月限は上昇(NYMEX原油1月限終値:59.20 ↑0.77 )。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比+0.77ドルの1バレル=59.20ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは57.70ドル-59.85ドル。石油輸出国機構(OPEC)の協調減産量の拡大を好感した買いが入った。OPECは6日、非加盟の産油国と閣僚級会合を開催し、協調減産を日量50万バレル拡大し、減産規模は同170万バレルとなる。追加減産は来年1月から導入される。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 33.67ドル +0.58ドル(+1.75%)

モルガン・スタンレー(MS) 49.80ドル +0.73ドル(+1.49%)

ゴールドマン・サックス(GS)224.61ドル +7.47ドル(+3.44%)

インテル(INTC) 56.81ドル +0.73ドル(+1.30%)

アップル(AAPL) 270.71ドル +5.13ドル(+1.93%)

アルファベット(GOOG) 1340.62ドル +12.49ドル(+0.94%)

フェイスブック(FB) 201.05ドル +1.69ドル(+0.85%)

キャタピラー(CAT) 142.72ドル +1.67ドル(+1.18%)

アルコア(AA) 20.60ドル +0.73ドル(+3.67%)

ウォルマート(WMT) 119.78ドル +1.12ドル(+0.94%)

スプリント(S) 5.53ドル +0.12ドル(+2.22%)

《SF》

提供:フィスコ

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